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飲み屋で男二人が喧嘩をした。一人は大怪我、殴った男は遁走の果てに首を吊った。町方にすれば“些末な”事件のはずだった。しかし、怪我を負った男が惨殺されたことから事態は大きく展開し、小間物問屋〈遠野屋〉の主・清之介の周囲で闇が蠢く。北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎と岡っ引の伊佐治が辿り着いた衝撃の真相とは――。一気読みのシリーズ第九弾。
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Posted by ブクログ
オーディオブック。 オーディブル配信中の11作まで終了。面白くて一気聴き。こんなに飽きずに11作も連続で読んだ、じゃなくて聴いたのは初めて。面白かった。次も楽しみ。 第9作『鬼を待つ』 第10作『花下に舞う』 どうやら信次郎は母親似のようだね。 第11作『乱鴉の空』
なぜこのシリーズが「弥勒」しりーずなのかということを確認した一冊。 もう一度、あの時点を振り返ることで新しい展開へと進む一冊になるのだろうか。多分、大団円に向かうきっかけとなる一冊なのだろうと思うが、ここで一区切りという感じはしない。信次郎・伊佐治・清之介の関係性が新たに進んだようで、さらに強固に確...続きを読む定されたようでもあり、この後の3人の揺らめきを次回作に大いに期待している。 カバーの紅花が印象的だ。 そして、今回の展開が実に見事であった。 これ以上展開のしようがないのではないかと思えそうな市井の事件、伊佐治のひっかかり、信次郎の追い込み。 結びつきそうにもないものが、何の不自然も違和感もなく濃密に結びついていく。ページが進むごとに、ページを繰る速度が上がる。 普段は剣に触れぬ清之介と言葉を失っている女、それはただ鞘の中で研ぎ味を鋭くしているだけなのかもしれないと気が付く。 遠野屋は新登場人物を加えて変化していくのだろうか。 あれもこれも次回作に大いに期待している。
ビターチョコレートのようなシリーズ 弥勒を切る 今回は 遠野屋の死んだ恋女房おりん に瓜二つの女が出てくる。 これは 心揺さぶられる。 おまけに その女は 婿にならないかと誘われた八千代屋の娘付きの女中 はずみで抱き寄せた時 感じた匂いで正気に返る。 匂いねえ! 五感を研ぎ澄ませて書い...続きを読むてますね。 殺人事件がふたつ うーん そうきたか!の展開。 とっても面白かったです。
シリーズ(物語)が分岐点を迎え進化した。今回は色々な視点「商い」「政」「人」「闇」で楽しめた。次が気になるシリーズ物の醍醐味を満喫出来た。
ある男が喧嘩で怪我をした。怪我をさせたものは死に、怪我をした方は後日殺された。そこから始まる騒動。信次郎の読みが外れ、清之介はおりんと似た女と出会い何だかいつもの二人では無い様子。 しかしそんな2人が己らしくあるのは、やはり2人が交わった時。 ということで今回は二人がかかわり合うのは割と遅め。それで...続きを読むも切っては切り離せぬ2人の関係と、清之介の人たらしっぷりも伺えるそんな1作。
弥勒シリーズ第9弾。 今回も惨殺から事件は始まるが、相変わらず、遠野屋の主・清之介、北町奉行所定町廻り同心・小暮信次郎、岡っ引の伊佐治のやり取りは読者を惹きつける。 悪人を斬れと煽る信次郎。 清之介は「わたしは人を殺しはいたしません。まして、あなたの目の前で誰かを斬るぐらいならあなたを斬ります」と言...続きを読むってのける。 そんな信次郎も「やってみな。おもしれえよな。ぞくぞくするほどおもしれえ」と返す。そんな2人を冷静に宥める伊佐治。絶妙な掛け合いが面白い。 いったん人殺しの技を身に付ければそうそう容易くは戻れないと清之介も信次郎も理解している。 清之介は今後、人を殺さずに生きていけるのか?信次郎は悪人を殺せと煽り続けるのか? 話の中盤から後半にかけてはいつも一気読みしてしまう作品だ。
居酒屋で居合わした二人の男が口論になり、片方の男が大怪我を負った。 もう片方の男は、相手を殺してしまったと思い込み、首を括り自死した。 更に、数日後、大怪我を負った男が、首に五寸釘を刺し貫かれて殺された。 北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎と岡っ引の伊佐治がたどり着いた真相は・・。 小間物問屋『...続きを読む遠野屋』の主は、信次郎から逃れたいのか、もっと深く捉えたいのか。 二人の関係が面白い。
政と商いの癒着問題がテーマの一つになっていると思った。今回は清ノ介が取り乱す場面があって、面白かった。 改めて、言葉というのは一番恐ろしい武器になるのだなと認識できた。人というのは結局、心で動く。
何でもない事件が遠野屋を巻き込む大きな事件と発展する。そして、清之介に縁談が・・・あの源庵が・・・と、これ以上書くとネタバレしそうなので止めておく。今回は新たなキャラクターが登場。一人は清之介に恋焦がれる大店の娘おたや、そしてもう一人はおたやの付き人のおよし。だが何時も冷静沈着な清之介がおたやの付き...続きを読む人のおよしに心を揺さぶられるのである。それもそのはず、おたやは亡くなった清之介の女房おりんに瓜二つだった。次作には、この二人の女が物語をあらぬ方向へ進めて行く予感がする。ドラマチックな展開を期待したい。
亡き妻おりんに生き写しの女性の出現に心が揺さぶられる清之助。 結構嗅覚がキーになっているように感じました。 前巻より興味深く読みました。
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鬼を待つ
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あさのあつこ
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