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Posted by ブクログ
なぜこのシリーズが「弥勒」しりーずなのかということを確認した一冊。
もう一度、あの時点を振り返ることで新しい展開へと進む一冊になるのだろうか。多分、大団円に向かうきっかけとなる一冊なのだろうと思うが、ここで一区切りという感じはしない。信次郎・伊佐治・清之介の関係性が新たに進んだようで、さらに強固に確定されたようでもあり、この後の3人の揺らめきを次回作に大いに期待している。
カバーの紅花が印象的だ。
そして、今回の展開が実に見事であった。
これ以上展開のしようがないのではないかと思えそうな市井の事件、伊佐治のひっかかり、信次郎の追い込み。
結びつきそうにもないものが、何の不自然も違和感もなく濃密に結びついていく。ページが進むごとに、ページを繰る速度が上がる。
普段は剣に触れぬ清之介と言葉を失っている女、それはただ鞘の中で研ぎ味を鋭くしているだけなのかもしれないと気が付く。
遠野屋は新登場人物を加えて変化していくのだろうか。
あれもこれも次回作に大いに期待している。
Posted by ブクログ
弥勒シリーズ第9弾。
今回も惨殺から事件は始まるが、相変わらず、遠野屋の主・清之介、北町奉行所定町廻り同心・小暮信次郎、岡っ引の伊佐治のやり取りは読者を惹きつける。
悪人を斬れと煽る信次郎。
清之介は「わたしは人を殺しはいたしません。まして、あなたの目の前で誰かを斬るぐらいならあなたを斬ります」と言ってのける。
そんな信次郎も「やってみな。おもしれえよな。ぞくぞくするほどおもしれえ」と返す。そんな2人を冷静に宥める伊佐治。絶妙な掛け合いが面白い。
いったん人殺しの技を身に付ければそうそう容易くは戻れないと清之介も信次郎も理解している。
清之介は今後、人を殺さずに生きていけるのか?信次郎は悪人を殺せと煽り続けるのか?
話の中盤から後半にかけてはいつも一気読みしてしまう作品だ。
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小説・文芸
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