米原万里の作品一覧
「米原万里」の「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」「打ちのめされるようなすごい本」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「米原万里」の「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」「打ちのめされるようなすごい本」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
オーディブルで聴いた。
面白かったー!!
1960年代にプラハのソビエト学校で小・中学生時代を過ごした著者の、当時の友達の話と、大人になってからその友達に会いに行く話。
冷戦、東欧諸国の民主化など、現代史でさらっと習った出来事に、まさに影響を受けた人たちの話で、私にとって遠い世界の話だったけれど、そんな世界の中で生きている人たちが、著者の親友だったから、本を読んでいる(聴いている)間はとても身近に感じられて面白かった。
3人の友達が、3人とも魅力的で個性的で忘れられない。
まだネットやスマホが普及していない時代だったから、すぐに連絡もつかなくて不安だっただろうな…。ネットが普及してても、30
Posted by ブクログ
父親が日本共産党員で、日本の小学校高学年から中学に当たる時期の1960-1964年をチェコプラハのソビエト学校で各国から集まった生徒達と過ごした自身の経験を綴った米原万里さんのエッセイ。こういうと少々堅苦しそうに聞こえるかもしれないが、其々出身国の違う三人の友人とのやりとりやクラスの様子や各々の家庭の様子もとても興味深い。その後、交流も途絶えていた友人達を約30年後に探して会いに行くというのも壮大。会える迄はこちらもドキドキ。プラハの春前後のチェコの様子、三人の出身国のギリシャ、ルーマニア、ユーゴスラビアの当時やその後。社会主義陣営内での対立等、歴史、政治的な事も身近な視点で良く見えて大変面白
Posted by ブクログ
日本の国際化=英語を話すはなんか変。英語を重視する理由は文化への憧れではなく、経済力と軍事力に頼ろうとしていることであって下品。本当の国際化は国と国同士の直接の関係を築くこと。
サミットの日本語訳が英語を経由することへのおかしさや、その時その時の目的(学びたい文化や特定領域につよい言語)に沿った学びが必要ということなど、マルチリンガルの必要性を感じた。
私も英語だけでなく中国語やロシア語を学んでいるけど言語が増えれば増えるほど視野が広がり柔軟に学べることを実感している。
英語学ぶ労力90%、その他10%、英語経由でしか情報を得られていない。日本の精神を貧しくしている。
Posted by ブクログ
米原万里の「世界 わが心の旅プラハ 4つの国の同級生」がNHKでオンエアされたのは1996年2月3日。たまたまそれを見ていた私は、その番組が本書をもとに制作されたものだとばかり思っていた。でも、違った。順序は逆で、番組取材のほうが先なのだ。
時は1960年代前半、場所はチェコのプラハのロシア語のインターナショナルスクール(ソビエト学校)。米原万里はそこで3人のクラスメート、リッツァ、アーニャ、ヤースカと親しくなった。それから31年、音信はとだえ、消息は不明。別れる時には、再会を約束したのだが。
それぞれの章は、彼女たちのなにげない思い出から始まる。しかしその後、チェコも、ソ連も、そして彼女たち
Posted by ブクログ
各章の冒頭、「パリのアメリカ人」のように「異郷のなんとか人」ネタで、読者の関心を鷲摑みにする。しかしその先がどういう展開になるかは、ほとんど予測がつかない。なにしろ書き手は米原万里、使えるリソースは無尽蔵にあるからだ。たとえば、モスクワのベトナム人で始まる章は、ロシアの小噺につながり、それが三権分立の話につながってゆく。シベリアの日本人で始まる章は、純粋概念の話につながり、それがオウム真理教の話で終わる。
こういった章が13。この数なのは、魔女にとっての1ダースが13個だからという。もしかして、下ネタの多さも魔女のなせるわざか。
巻末の解説を書いているのは、同時通訳の「師匠」と仰ぐ徳永晴美。弟