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Posted by ブクログ
「音楽においては美しい音も汚い音もない。大切なのは伝えたいメッセージを最も的確に伝えられる音だ。そのメッセージにふさわしい音、それがいい音だ。」と。著者が通訳を担当した有名音楽家が、記者からの音楽にとって最も大切なことは?の問いにそう答えた。
「まさに、言葉もそうで、言葉にとって、一番大事なことは、美しいことよりも、最も的確に伝えたいメッセージを、表しているかどうかだ。」(本文より)
米原さんのメッセージはいつも的確で、わかりやすく、ダイレクトに言葉が心に突き刺さる。そして笑いがいつもある。イタリア語通訳者で友人である田丸さんとのかけあいもまた楽しい。
Posted by ブクログ
ロシア語同時通訳者によるエッセー。通訳業界の産業廃棄物をリサイクルして本にしている、らしい。
多文化の橋渡しをする立場ならではの視点が面白い。第二言語、第三言語学習の面白さを再確認できる。
子供時代をソ連で過ごした米原氏が、帰国後漢字学習に苦労した話に共感した。苦労して習得したスキルなので、たくさん読書する事で元を取ろうとしている、といった趣旨のことが書かれており、なるほど、と思った。
言語をやる人は文学を読まず、文学をやる人は言語を学ばない。それじゃダメだろ。という話には、ハッとさせられた。とは言え、辞書片手に文学を読んでも深い理解は得られない。文学を原書で堪能できるレベルに到達するのが、なかなか難しいんだよなぁ。
Posted by ブクログ
通訳の話も興味深かったが、ロシア文学者についての文章も面白かった。
もてる作家は作品も短い。
日本文学に置き換えても、結構当てはまるかも。
それから、鉄のカーテンの話。
本来は劇場の防火幕という意味。
日本の辞書には、東西冷戦の際の分断の比喩で、チャーチルの演説で有名になったことしか触れていない。(小学館の『大百科事典』では初出がゲッペルスだったということまで乗っているらしい。)
それに対して、ロシアの辞典やフランスの辞典では、ちゃんと原義が載っているとのこと。
いろいろな言語ができたら、こんな引き比べもできるんだなあ、と羨ましく思った。
まあ、煩わしいかもしれないが。
そrrから、この話、この間放送が終了した柴原智幸さんの「攻略英語リスニング」でも取り上げられていた話題だった。
柴原さんも、そういえば同時通訳者。
その道では有名な話なのかも、と思う。
米原さんも、亡くなって、もう十年以上ってしまったのか。
この本で対談している柳瀬尚紀さんも、昨年だったか、亡くなった。
グローバリズムという名前のアメリカ化が、この間さらに進んできた。
米原さんなら現状をどう見ただろう。
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小説・文芸
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