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Posted by ブクログ 2023年11月29日
小さい頃、世界をあるがまま受け入れていた。物事の機能も社会の仕組みも人間関係も、その複雑さを理解する経験も知識もなかったから。それでも、何故か理解出来ずに引っかかる記憶がある。あの時、母親はなぜ悲しんでいたのか、なぜ、先生は休暇から戻って来なかったのか。この小説は、人生のそんな謎解きを求めた内容。部...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月29日
緻密な歴史ノンフィクションとドラマティックなフィクションの融合、共産主義の凄惨な過去と生き生きとした学生生活とのギャップ、志摩とカーチャの快活な語りと単純にミステリとしての面白さで読む手が止まらなかったです。常に光と闇の対比があり、ソ連政権下で必死に生きた人々の人生がくっきりと映し出されています。歴...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月08日
米原さんがモデルの主人公が、在籍したプラハ・ソビエト学校の先生の半生を追う謎解きミステリー。実体験や史実がふんだんに織り交ぜられ、登場人物が魅力的で、フィクションであることを忘れそうになりながら500ページあっという間に読み終えました。 嘘つきアーニャの真っ赤な真実はノンフィクション、この本はフィク...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月31日
『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』を先に読んでおいて良かった
こちら同様にソビエト学校体験を時代的背景としながら、スターリン時代の闇にまでせまっていこうとさらに深く掘り下げた内容になる
物語は1960年頃、ソビエト学校在学中に舞踊教師オリガ・モリソヴナの影響を受け、ダンサーを志した過去を持つ主人...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月01日
おすすめ本として紹介されていたので、何気なく手に取り読んだら物凄く面白い。
惹き付けられる。
最初は、
(ロシア…遠い国のお話かなぁ)と思ったが、
話のスケールが大きく、かといって小難しいわけでもなく。
ロシアについて、色んなことを知ることもできた。
ストーリーが興味深く、文章も上手いので続きが気...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月17日
凄すぎだろうがよ、コレ。ラーゲリの壮絶さを読むと、これから先、生きてくのが怖くなってくる。だっていつこんな社会になるか分からないから。この作品は小説だけど、ラーゲリは真実なのだから。言わずもがな『嘘つきアーニャ〜』が下敷きになっており、かつ『心臓に毛が生えている理由』でこの小説の取材時のエッセイが入...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年03月28日
これは面白かった。1960年代のプラハでソ連大使館設立の学校に通う少女たち。その後数十年を経て再会を果たすのだが、その時に学校にいた謎のダンス教師とフランス語教師の過去を探っていく物語。多くの謎が次第に明らかになるが想像を超えた逆転が続く。スターリン時代の粛清やその後のソ連の変化がキーなのだが、単に...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月11日
前職の同期に薦められ。外語大卒で、非常に頭が切れる彼がお薦めしたのも納得の本。本当に面白かった。60年代のプラハで、ソビエト学校に通っていた日本人留学生の志摩。その独特な言い回しと異様な存在感で学校一の人気教師だったオリガ・モリソヴナと、彼女の友人であるフランス語教師のエレオノーラ・ミハイロヴナ。時...続きを読む
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