Posted by ブクログ
2021年08月15日
米原万里の作品群から佐藤優が編んだ選集。
米原万里は少女時代をチェコのソ連学校で過ごし、ロシア語通訳者として活躍、のちに物書きとなった人。
親は共産党員で地下活動が長かったという。通訳として国際舞台での実体験も豊富であり、読書量は一晩に7,8冊は軽いという知見の持ち主。
ゆえにエッセイもそんへん...続きを読むの文人が雑感を書くものとは一線を画す面白さだった。
(選集だからそう思うのかもしれないが)
政治や文化に対し批判精神を持ち、自身の考えが基盤にしっかりあることが感じられ、心地よい。
他の著作にも興味を惹かれた。