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Posted by ブクログ
没後10年、佐藤優シェフによる米原万里のフルコース。1冊目としてではなく、彼女の本を何冊か読んでから読むべき本。
目玉はやはり、東京外語大の卒論「ネクラーソフの生涯」100ページ。文章や論理展開は生硬だが、その後花開く彼女の萌芽が詰まっているように感じる。ネクラーソフをテーマにしているあたりが、いかにも彼女らしい。そしてなんと、卒論の審査概評も載っている。やや厳しい講評だが、温かさも感じられる(指導教員は飯田規和)。
冒頭で紹介されているエピソードが印象的。佐藤優がチェコの作家クンデラを魅力的だと言ったら、米原万里が色をなして怒ったという。さもありなん、彼女は、計算尽くの人、裏のある人、言行不一致の人が大嫌いだったから。
Posted by ブクログ
内容は全く知らないが、勧められて読む本がたまにある。そんな本の一冊だが、佐藤優氏による米原万里氏の追悼本だったとは。
「ロシアは今日も荒れ模様」は昔何度か読んだ本。ロシアにはあまり興味はなかったが、良い文章だった事を覚えている。
佐藤優氏、嫌いでもないけど、書く本は良いものだと思うけど、それ以外の印象がどうも良くい印象。
佐藤優氏がチョイチョイ出てくるところが、必要か?と思ったり、私はあまり対談とか興味無いんだよなと思いながらペラペラ頁をめくる。
ロシアで体調を悪くした日本人に、梅干しのおにぎりを食べさせたら元気になった話等を読み、そうだよなこの方は骨があるよなと文章を読みながら思い出した。全体としてはそうでも無いけど、米原万里氏の本を読んでみよう思わせてくれたことには感謝。
・読みたい本
オリガ・モリソヴナ
旅行者の朝食
Posted by ブクログ
米原万里没後十年を迎えた、今年2016年、米原さんをしのぶ本や、エッセイの傑作選などが何冊か出版された。
これは、佐藤優氏の編による一冊。
私は、佐藤優氏に関する知識が無かったので、単に「米原万里のエッセイの傑作選」だと思って読み始めた。
読んだ事のある文を見つけて懐かしむのもいいな、読んだ事のないものが収録されていたら嬉しいな、そんな気持ちで。
目次は、コース料理に見立てられ、それにふさわしい、米原さんの文章が紹介される。
この、フルコースメニューに沿ってというのは、最近の流行だ。
しかし、そういうオシャレな流行スタイルをとっているにしては、何か政治思想のにおいがする。
作家の傑作選の編者は、普通、最初のご挨拶と、締めのご挨拶くらいしか書かないものだと思っていたが、コース料理の合間合間に、「シェフのご挨拶」が顔を見せる。
つまり、「米原万里」は料理の素材であって、出来上がった料理は、“シェフ”佐藤の作品。
この本は、そういう本だと私は思った。
それをどう捉えるかは、読む人次第だ。
正直に書きます。
私としては、「別に、あなた(佐藤氏)の事を読みたいわけではない」
純粋に米原万里を読みたいのであれば、今だっていくらでも手に入る。
ただ、大学の卒論などはなかなか読めないかもしれないが。
買ったまま、積ん読状態の米原作品が何冊かある。
まず、それらをきちんと読まなくては、と反省させられた。
Posted by ブクログ
イタリアのことなら、内田洋子さん
ロシアのことなら米原万里さん。
と言っては軽くまとめすぎ?と思うくらいの
膨大な知識と経験から数多くの本を執筆。
2006年5月死去。
元ロシア会議通訳、作家、
1959〜64年少女の頃プラハのソビエト学校に学び、
日本に帰国後はロシア語で受験できるからと
東京外語大ロシア語学科卒
東京大学院ロシア文学修士課程修了
豊富な知識と、持ち前の読書家で
膨大な知識からの通訳はさぞ国にも大きく貢献したに違いない。
そんな米原さんと、長年交流があり
「上からの声」というほど、信頼していた米原さんの著作から
佐藤優が責任編集。
楽しいと軽く読み進めるばかりの内容ではないが、
なかなか見えないロシアの内情がうっすら見えるような
内容に。
二人の交流にも、興味津々。
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