嘘つきアーニャの真っ赤な真実

嘘つきアーニャの真っ赤な真実

小説・文芸
594円 (税込)

2pt

1960年プラハ。マリ(著者)はソビエト学校で個性的な友達と先生に囲まれ刺激的な毎日を過ごしていた。30年後、東欧の激動で音信の途絶えた3人の親友を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!

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嘘つきアーニャの真っ赤な真実 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    幼い頃の思い出を交えた軽妙な文章ながら、激動の時代に翻弄されながら生きた人たちをリアルに感じる。
    能天気だった自分の子供時代と比べると、ここに出てくる子ども達は国や大人の事情に巻き込まれて、無邪気さの中にも遥かに思慮深く大人びた雰囲気がある。

    そう遠くない時代の話だけど、紛争の悲惨さって教科書やニュースで見るだけだといまいち実感湧かなかったりする。
    当たり前だけど、こうして一人ひとりに人生があって、夢や故郷や愛する家族友人がいること、それなのに民族や思想の違いから、それらを奪われることや諦めることを考えると本当にしんどい。

    0
    2026年10月01日

    Posted by ブクログ

    1960年から64年までプラハのソビエト学校にいた著者。早熟のギリシャ出身のリッツァ、ルーマニアの外交官の娘のアーニャ、絵が上手なユーゴスラビア出身のヤスミンカ。同級生たちの思い出とその後の彼女らを描くドキュメント。

    久しぶりに再読。こんなに面白いのに何も覚えてなかった。面白おかしく描く軽妙な文章、そして共産主義。世界史を勉強してるときよりも共産主義について深く考えさせられた。やっぱり多様性って大切なんだよなっとも思った。

    0
    2026年09月26日

    Posted by ブクログ

    面白かった、という感想が適当なのか分からないけど、とにかく読んでよかった。

    戦争や紛争 というのがどうして簡単には終わらないのかも
    情勢 というのが実は一人ひとりにとんでもなく影響するものだ ということも
    そういうのが、あとから振り返った時に 歴史 なんだ ということも

    この本を読むことで、教科書に書いてある理屈なんかよりも、ずっと染みるように分かった気がする。

    エピソードはどれも、直接的に惨劇を描いたわけではなくて、どちらかというと思い出のところなんかコミカルだ。
    それでも、どうしようもなく時代は彼女たちを取り込み、揺さぶっていく。



    それにしても、米原さんてすごい人だ。

    会えるかも分からない友達に会うために、まだ情勢が安定していない国へも渡航する。

    自分とは違う考え方の友達に、はっきりと自分の違和感を伝えることにためらいがない。

    そうして、結局、その人と考え方が違うまま終わったとしても、その人のことをまっすぐに友達と思える。

    これだけのすごい経験を読ませてもらったわけだけど、一番すごいと思ったのそこかもしれない 笑

    0
    2026年09月15日

    Posted by ブクログ

    世界わが心の旅 プラハ 4つの国の同級生をNHKオンデマンドで見たことをきっかけに同書を読み始める。3話目の「白い都のヤスミンカ」同級生のお話から別のエッセイがはじまったのかと思うも、読み進めると、3人目の同級生ヤースナのエピソードだとわかる。出会いから別れ。数十年後のにベオグラードでヤースナと再会する。ヨーロッパの激動の歴史と重なりあう人生。かわらない友情。せつなくて涙が出そうになった。ヤースナはその後どんな人生をすごしたのかすごく気になる。

    0
    2026年08月30日

    Posted by ブクログ

    バルカン半島4ヶ国旅行のお供に。
    ヨーロッパをひとまとめに「ヨーロッパ」と言うのはもはや失礼に値すると思った。気をつける
    戦争をとても近くに感じて、友達を一生懸命探すのもとても好きなところだったし
    たくさんの民族がいてそれぞれ自分を、家族を、信念を守りながら、奮闘して解釈を変えて adaptしていくのを感じられて、その苦悩を想像して、さらにそれが日本人である自分には絶対背中をさすって「分かるよ」と言う資格がないと思って、たくさん泣いた。

    0
    2026年08月29日

    Posted by ブクログ

    久々に、こんなに面白いエッセイを読んだ。冷戦時代の〈東側〉の世相がよく分かる一冊。米原さんは重たいテーマをコケティシュな口調で面白おかしく綴っていくのが本当に上手だと思う。

    0
    2026年08月16日

    Posted by ブクログ

    友人を起点にそこから見える家族とその思想、基底となる国家の状態を見せている。あくまで人を通して。逆にそれが、国家がどうあれ人はどうあるべきなのかを投げかけているようだ。

    0
    2026年07月16日

    Posted by ブクログ

    すっばらしかった
    心ふるえた

    先日テレビで、米原さんがこの本に登場する友人3人を探す旅のドキュメンタリーを再放送してたの。没後20年なんですって。
    それで概要は知っていたのだけど、彼女たちの人生の一部を覗かせてもらって、日本でしか生きてこなかったわたしには想像もできないそれぞれの事情があまりに劇的で。
    しかもそれは彼女たちが特別なわけではなく、多くの人たちがその波にさらされてきたわけで。

    たまたま私が生きてきた時代の日本は穏やかだっただけで、これからの日本が激流にのまれる可能性だってある。そうならないように努力したいし、いま嵐に見舞われている人々の助けになりたいとも思う。
    私たちに何ができるだろうか。
    考え続けなくちゃ。

    0
    2026年05月19日

    Posted by ブクログ

    面白かった!!!
    米原さんが、プラハのソ連学校で過ごした小中学校時代の友人3人と再会するお話。数十年前に連絡の途絶えた友人を海外で見つけ出せるのが、まず凄い。そして、ただ再会を喜び、思い出話をするだけでなく、それぞれの友人に対して様々な事を思うのが、正直で誠実だと思った。分かり合えない事もある。全く違う環境で、違う正義の元に生きているのだから。

    0
    2026年05月17日

    Posted by ブクログ

    1960年代にプラハのソビエト学校で出会った友だちを、1990年代、チェコ、ルーマニア、セルビア(旧ユーゴスラビア)を訪れて、かつての思い出を頼りに、つながりをたどって、見事に再会する。
    激動の東欧での人間模様、とてもおもしろかった。著者の生きた歴史に胸が高鳴った。
    著者は冷静に客観的に自分をあまり出さずに出会う人々を描いているように見えて、芯の強い自分の依って立つ足場をしっかり持った人だと思うし、実は旧友をばっさり評価している。
    だからこそ抉り出される人間性がある。
    また、最近私自身が興味を引かれている、ルーマニアや旧ユーゴの社会を感じされてくれるのもワクワクした。

    0
    2025年12月27日

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