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1960年プラハ。マリ(著者)はソビエト学校で個性的な友達と先生に囲まれ刺激的な毎日を過ごしていた。30年後、東欧の激動で音信の途絶えた3人の親友を捜し当てたマリは、少女時代には知り得なかった真実に出会う!
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Posted by ブクログ
世界わが心の旅 プラハ 4つの国の同級生をNHKオンデマンドで見たことをきっかけに同書を読み始める。3話目の「白い都のヤスミンカ」同級生のお話から別のエッセイがはじまったのかと思うも、読み進めると、3人目の同級生ヤースナのエピソードだとわかる。出会いから別れ。数十年後のにベオグラードでヤースナと再会...続きを読むする。ヨーロッパの激動の歴史と重なりあう人生。かわらない友情。せつなくて涙が出そうになった。ヤースナはその後どんな人生をすごしたのかすごく気になる。
バルカン半島4ヶ国旅行のお供に。 ヨーロッパをひとまとめに「ヨーロッパ」と言うのはもはや失礼に値すると思った。気をつける 戦争をとても近くに感じて、友達を一生懸命探すのもとても好きなところだったし たくさんの民族がいてそれぞれ自分を、家族を、信念を守りながら、奮闘して解釈を変えて adaptしていく...続きを読むのを感じられて、その苦悩を想像して、さらにそれが日本人である自分には絶対背中をさすって「分かるよ」と言う資格がないと思って、たくさん泣いた。
久々に、こんなに面白いエッセイを読んだ。冷戦時代の〈東側〉の世相がよく分かる一冊。米原さんは重たいテーマをコケティシュな口調で面白おかしく綴っていくのが本当に上手だと思う。
友人を起点にそこから見える家族とその思想、基底となる国家の状態を見せている。あくまで人を通して。逆にそれが、国家がどうあれ人はどうあるべきなのかを投げかけているようだ。
すっばらしかった 心ふるえた 先日テレビで、米原さんがこの本に登場する友人3人を探す旅のドキュメンタリーを再放送してたの。没後20年なんですって。 それで概要は知っていたのだけど、彼女たちの人生の一部を覗かせてもらって、日本でしか生きてこなかったわたしには想像もできないそれぞれの事情があまりに劇的...続きを読むで。 しかもそれは彼女たちが特別なわけではなく、多くの人たちがその波にさらされてきたわけで。 たまたま私が生きてきた時代の日本は穏やかだっただけで、これからの日本が激流にのまれる可能性だってある。そうならないように努力したいし、いま嵐に見舞われている人々の助けになりたいとも思う。 私たちに何ができるだろうか。 考え続けなくちゃ。
面白かった!!! 米原さんが、プラハのソ連学校で過ごした小中学校時代の友人3人と再会するお話。数十年前に連絡の途絶えた友人を海外で見つけ出せるのが、まず凄い。そして、ただ再会を喜び、思い出話をするだけでなく、それぞれの友人に対して様々な事を思うのが、正直で誠実だと思った。分かり合えない事もある。全く...続きを読む違う環境で、違う正義の元に生きているのだから。
1960年代にプラハのソビエト学校で出会った友だちを、1990年代、チェコ、ルーマニア、セルビア(旧ユーゴスラビア)を訪れて、かつての思い出を頼りに、つながりをたどって、見事に再会する。 激動の東欧での人間模様、とてもおもしろかった。著者の生きた歴史に胸が高鳴った。 著者は冷静に客観的に自分をあまり...続きを読む出さずに出会う人々を描いているように見えて、芯の強い自分の依って立つ足場をしっかり持った人だと思うし、実は旧友をばっさり評価している。 だからこそ抉り出される人間性がある。 また、最近私自身が興味を引かれている、ルーマニアや旧ユーゴの社会を感じされてくれるのもワクワクした。
時は1960年代前半、舞台はチェコスロバキアにあった在プラハ・ソビエト学校。 ギリシャを故国に持つリッツァ、ルーマニアの要人を父にもつアーニャ、ユーゴスラビアから来たヤスミンカ、それから日本人のマリ(主人公で作者)ら少女たちの物語。 思春期の女子たちの対話や言動は、どの時代どの国どの人種であっても、...続きを読むかつて少女だった私も、似たようなもんなんだなぁと微笑ましく思い返してみたり。当時あの国では文房具は何をどう使っていたかまでが記されてあったり。 だがしかし、たんなる青春群像劇ではないのが、この作品の別の顔というか、本質というか、ミソというか。 『私たちと多少異なる点があるとしたら、彼女らが子どもながらに故国(と両親)の歴史を背負ってプラハに来ていることであり、その後の人生も歴史の変動と無縁ではいられなかったことでしょう。「激動の東欧史」といわれて、とっさに思い出すのは一九八〇年代後半からの民主化闘争と社会主義体制崩壊劇かもしれません。が、それ以前も以後も、この地域は「激動の歴史」にもまれっぱなしだった。この本のもうひとつの主役は、そうです、歴史なのです』(p.296 解説) 史実上、いまだ侵略も併合も分割もされたことのない我が島国ニッポン。さらに言えば、今いる国民のほとんどが戦争も内戦も経験したことが無い。 そんな私たちには想像もしにくい環境が、この作品の中には描かれています。 ヨーロッパというと西欧のほうばかりが話題にのぼったり注目されやすいですが、欧州の歴史はそこだけではないのです(いやまあ世界全土が繋がっているにはいるけども)。 いろいろな意味でマイナーなイメージのある東欧で、かつて何があったのか。そこにいる人々は何を思って生きていたのか。一頁も飽きさせないリズムと濃度でぐいぐいと惹きつけて読者に知らしめてくれます。 民族とは、アイデンティティとは、イデオロギーとは。 東欧かぁ…国名も歴史もあんまりよく分かってないしついていけるかなぁ? とご心配であればYouTubeで「世界史 学び直し」など検索したら、まあまあ分かりやすく予習することが出来ますので。私は(たまたま)そうしました。そうして良かった。
父親が日本共産党員で、日本の小学校高学年から中学に当たる時期の1960-1964年をチェコプラハのソビエト学校で各国から集まった生徒達と過ごした自身の経験を綴った米原万里さんのエッセイ。こういうと少々堅苦しそうに聞こえるかもしれないが、其々出身国の違う三人の友人とのやりとりやクラスの様子や各々の家庭...続きを読むの様子もとても興味深い。その後、交流も途絶えていた友人達を約30年後に探して会いに行くというのも壮大。会える迄はこちらもドキドキ。プラハの春前後のチェコの様子、三人の出身国のギリシャ、ルーマニア、ユーゴスラビアの当時やその後。社会主義陣営内での対立等、歴史、政治的な事も身近な視点で良く見えて大変面白く、一気読みでした。
米原万里の「世界 わが心の旅プラハ 4つの国の同級生」がNHKでオンエアされたのは1996年2月3日。たまたまそれを見ていた私は、その番組が本書をもとに制作されたものだとばかり思っていた。でも、違った。順序は逆で、番組取材のほうが先なのだ。 時は1960年代前半、場所はチェコのプラハのロシア語のイン...続きを読むターナショナルスクール(ソビエト学校)。米原万里はそこで3人のクラスメート、リッツァ、アーニャ、ヤースカと親しくなった。それから31年、音信はとだえ、消息は不明。別れる時には、再会を約束したのだが。 それぞれの章は、彼女たちのなにげない思い出から始まる。しかしその後、チェコも、ソ連も、そして彼女たちの故国、ギリシア、ルーマニア、ユーゴスラヴィアも、戦争や内紛など激動の時代を迎えた。そして31年の時を超えて再会。その展開に圧倒される。 本書と番組とでは、アーニャだけ齟齬がある。出てくるエピソードはまったく同じ。でも、著者の解釈が番組とは違っている。なぜタイトルが「嘘つきアーニャ」の「真実」ではなく、「真っ赤な真実」なのか。そうか、そういうことだったのか!
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嘘つきアーニャの真っ赤な真実
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