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「ロシアとロシア人は退屈しない」――そう断言する著者は、同時通訳という仕事柄、彼の地を数限りなく訪れている。そして、知れば知るほど謎が深まるこの国は、書かずにはいられないほどの魅力に満ちあふれている。激動に揺れながら、過激さとズボラさ、天使と悪魔が、ともに棲む国を、鋭い筆致で暴き出す。ロシアの魅力と落とし穴がわかる。愛と笑いで本質を抉った、爆笑痛快エッセイ。
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Posted by ブクログ
ロシア語通訳の著者によるロシアエッセイ。 痛快な筆致で描かれるロシア。時代的にはソ連末期からエリツィン大統領時代まで。少し前の時代にはなるが、なんとなく怖い、よくわからない、そういった印象しかなかったロシアについて、ユーモアたっぷりに、かつリアルに描かれていて、とても楽しめた。ロシアと言えばウォッ...続きを読むカのイメージがあるが、本エッセイも体感8割くらい酒、酒、酒、といった感じで笑ってしまった。と同時に笑えない現在の情勢も思い起こされて複雑な読後感。
通訳者ならではの洞察力の数々。TVやニュースで見聞きしてきたイメージとの違いに目から鱗。作者ならではのユーモアと毒舌で綴られているエッセイ。
ロシア産以外のシャンパンは本場フランスのものでも「スパークリングワイン」と呼ぶというとんでもない法律がロシアでできた、それは原産地の名称保護の動きの一環でアルメニア産の酒に「コニャック」の名称を使わないとした影響かもという記事を読んで、アルメニアのコニャックの通訳譚を思い出して、本箱から掘り出して読...続きを読むみ始めたら最後、もうとまらない。ゴルバチョフやエリツィン、ロストロポーヴィッチらの職業上の守秘義務に引っかからないギリギリのエピソードでもここまでおもしろいとなると、墓までもっていったであろうエピソードはどんなにすごかったのだろうと改めて思う。(2021.8.1)
不可解なロシア人についてのエッセー。逞しさも、ウォトカに対する執着も、スケールの大きなことが好きなのも、楽しく読んでいけるのは、彼女のロシア人に対する愛情が根底にあるから。
中国が不思議な国であるが、 ロシアもやはりもっと不思議な国らしい。 ロシアという国は、 トルストイ、ツルゲーネフ、チェーホフ、 ゴーリキー、ドストエフスキーなど、 実に文学の分野では多彩な文化を創り出した。 しかし、それ以降、ソビエトの文学は、 まるで死に絶えたようである。 その文化の残映の中で、...続きを読む 今、新しい国を作っているのかもしれない。 レーニン、そして、スターリン以降、 最近のスターは、ゴルバチョフ、エリツィンだった。 その産声を上げ、そして終演していくさまは、 実に多彩な話題を提供してくれる。 ゴルバチョフは、ペレストロイカと グラスノチ政策で、華々しく登場した。 人なつっこく、今までのひとびとと違い、 自分の肉声で語り、ソビエトを何とかしようとしていたが、 国民の声を聞くことを、 ひどくおそれていたような政策を採っていた。 また、そのような政治姿勢だったかもしれない。 そして、その自己矛盾は、ますますソビエトを 苦況に追い込むことになった。 ゴルバチョフの禁酒政策は、行きすぎてしまった感があり、 それに、沢山の物語というか、小話を提供した。 その一方で、エリツィンが登場したのは、 国民的な支持を背景にして、全く違った方式で登場した。 度を超した自尊心と名誉心、激情家、執念深い性格とか、 呆気にとられるほど素直に反省する。 まさに、めちゃくちゃな性格にもかかわらず、 頂点に上り詰めてしまった。 この破天荒さは、ロシアたるゆえんかもしれない。 エリツィンは、日本は意外と貧しい国であると 看過しているが、その見方は、すぐれておもしろいが、 ただ、それが、米原万理の受け売りとしたら、 少し、タネがバラされているようで、 あまりおもしろくないような気がする。 米原万理の本を読みながら、 何か、小説というものが色あせて見えて、 このような暴露本の方が、 時代をうまくかたっているような気がしてならない。 読むには、実に愉快な本である。 こうやって、ウオッカに関しての話をしている のを見て、中国という国は、 そのような酒にまつわる話が余りないので、 不思議な国である。
80年代~90年代にかけての、「そりゃもう、荒れ放題でしょうよ!!(笑」としか言いようがないエピソードがいっぱいです。ニヤニヤ笑いたいときにどうぞ。
ロシア。 バックパッカーでこの国を訪れたという話はあまり聞かない。 観光目的として、訪れるにはVIZAが必要で、更に滞在期間全行程のバウチャを提示しないといけないという。 そんな行為、バックパッカーには到底無理というもの。 しかし最近とても気になる。 ので、ロシアとはなんぞやということで、まずは...続きを読む本から。 導入としては大正解のよう。 内容は一昔前の話だけれども、ますますロシアに行きたくなりました。 ゴルバチェフ、エリツインなど歴史に名を残す人物の通訳として関わったエピソードがいっぱい。 ロシアのお国柄、国民性を鋭く面白おかしく記述してあります。 小咄もいっぱい。 「スカートの裾とスピーチの話は短いほど良い」 うむ。
ブロードキャスターに出ているのを拝見して、「なんて印象的なお顔!」っと興味を持ち、『不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か』 『魔女の1ダース』 『嘘つきアーニャの真赤な真実』 と読んで、大好きになった憧れの米原さん。先日の突然の訃報はビックリしたし、残念だった 心からご冥福をお祈りします。 ロシア語...続きを読む通訳の米原さんが描くロシアとロシア人像の傑作です。特にゴルバチョフとエリツィンは、すごく生き生き描いてあり、すごく遠い人たちなのに身近で人間くさ〜いオジサンに感じられて、大変おもしろかったです。
米原万里さんの本としては少々異色の本である。1990年代のロシア社会を鋭く分析している。何よりも著者の強みは、この時代のロシア最高権力者、ゴルバチョフとエリツインの通訳を何度も勤め、間近で二人の発言と人間性を観察していたことである。ソ連からロシアへの大混乱移行期を理解するのに有益な本である。
2001年発行の本なのでたいぶ昔の話ではあるが、面白おかしくロシアのことを知れる本は今ではレアだと思って楽しく読ませてもらった。
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ロシアは今日も荒れ模様
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