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Posted by ブクログ 2021年03月19日
著者の絶筆に著者の魅力が詰まっている。
異文化摩擦の最前線である通訳として従事した著者の経験から、通訳翻訳の魅力が記された本。我々が日常的に享受している通訳業者の恩恵だが、その裏側には喜劇悲劇が隠されている。
本書は一度でも母国語以外の外国語を勉強した者にとって大変共感出来る場面が多く存在する。
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Posted by ブクログ 2021年01月21日
1年くらい前に1回読んだが、再読した。この本は通訳に関する本だが、通訳に興味がない人こそ一読する価値があると思う。文章の書き方も決して飽きさせることのない、ある意味笑いを誘う表現で、スイスイ読むことができる。通訳者の楽しさや苦労など、通訳を経験したことがある人にしかわからない感情や考えは非常に興味...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月23日
尊敬する米原さんのエッセイ。米原さんの口調は軽やかだけれども、エッセイと呼ぶには奥深く、同時通訳という特殊な世界での数々の驚きのエピソードが非常に面白いです。私が翻訳の仕事を始めた頃にはすでに故人になられていて、生でその同時通訳の肉声を聞いてみたかったと思えてなりません。軽やかなパフォーマンスの裏に...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月18日
言わずと知れたロシア語同時通訳の第一人者であった米原万里の通訳論。何度も読んだがやはり文句なしの名著。通訳を目指す人ではなくても、言語そのものに興味のある人は読んでおいて絶対に損はないだろう。
学校の英語の授業では基本的には字句通りの解釈を求められる。もちろん、それが外国語を学ぶ上で必要不可欠なこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月16日
言語を学ぶ人間としては、筆者の「言語」に対する考え方・捉え方は新鮮で、読んでいて新しい世界の見方を得れる感覚があった。
その見方も突飛過ぎず、「言われてみればそうだね」という適度な距離感なのがさらに印象深いものにしている。
また、全体を通してユーモアが散りばめられており、思わず吹き出してしまうことも...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月05日
鳥飼久美子著『歴史をかえた誤訳』を読んでこの本の存在を知った。鳥飼氏は私が中学生の頃から憧れた同時通訳者で、ほとんどアイドル的存在だった。本書の著者米原万里氏は今回初めて知った。ロシア語通訳で、エリツィンやゴルバチョフが大統領の頃から活躍しているという。
ロシア語通訳としての豊富な経験から多く...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月16日
刺激的なタイトルに惹かれて思わず購入。
ロシア語の同時通訳者として活躍する著者の『通訳』という仕事の妙を教えてくれる作品。
外国語もからきしだめ、日本語もおぼつかない私からすれば、バイリンガルな人の頭の中は奇々怪々にしか感じられないが、この本にはわかりやすくそれを解説してくれている。更には著者や他...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年11月13日
早世されたロシア語同時通訳者、米原万理さんの初めてのエッセイ。彼女の著作を読んだのはこれが4冊目だが、渾身の一冊といえよう。彼女の魂が入っている。
第一線で活躍した米原さんの、通訳業にまつわる苦労ややりがいや失敗の経験がつづられている。言語に関すること以上に文化人類学の視点からも考察があり、興味深い...続きを読む
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