泡坂妻夫の作品一覧
「泡坂妻夫」の「犯人当て小説傑作選」「亜愛一郎の狼狽」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「泡坂妻夫」の「犯人当て小説傑作選」「亜愛一郎の狼狽」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「忍火山恋唄」
洒落ている
冬の温泉地と芸者たち、三味線の音色と江戸浄瑠璃の語りが纏う情緒
昭和の文豪たちが愛した“旅情 恋慕”の香りが漂う文章で、さらりと情念を映す
いま読むとしっとりとして、良い
それだけ自分も歳ということ……
川端康成の『雪国』が読みたくなる
「駆け落ち」
“駆け落ち”という言葉はすでに死語だ
似たような場合は今でもあるだろうが、覚悟の重さが全く違う
明治の小説黎明期よりもさらに古いテーマだが、職人と花街にはよく似合う。
「角館」
東北と東京は切っても切れない関係にある
華やかな都会の装いには、土と雪で暮らす人たちの裏地がある
背中合わせのもどかしさが、物語となる
Posted by ブクログ
解説が「霊媒探偵城塚翡翠」の相沢沙呼さん。
相沢さんは、本作品の影響をもろに受けていたようですね。
謎解きで本書に仕掛けられた伏線の数々に「そういうことだったのか」と思っていたら、その先にもう一段まさかの展開が隠されていた。
マジックの演出方法や種明かしを交えながら、緻密にミステリーが組み立てられていて、一度読んだだけでは不明瞭な場面が沢山残る。
結果、伏線の場面を再確認しながら二度読みすることに!
この作品は泡坂ミステリの長編一作目で、作家デビューから一年後のものでした。
マジシャンがマジックをネタに小説を書く。
登場するマジシャンたちを騙しながら、本書の読者も騙す。
しかも謎が解けた