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かつて戸根市に存在した暴力団・北浦組と大門組は、事あるごとにいがみ合っていた。そんなある日、北浦組の組長が殺害される。鑑識の結果、殺害後の現場で犯人が電話を使った痕跡が見つかった。犯人はなぜすぐに立ち去らなかったのか、どこに電話を掛けたのか? 正統派犯人当て「ダイヤル7」。船上で起きた殺人事件。犯人はなぜ死体の身体中にトランプの札を仕込んだのか? トランプの名品〈ピーコック〉をめぐる謎を描く「芍薬に孔雀」など7編。貴方は必ず騙される! 奇術師としても名高い著者が贈る、ミステリの楽しみに満ちた傑作短編集。/【目次】ダイヤル7/芍薬に孔雀/飛んでくる声/可愛い動機/金津の切符/広重好み/青泉さん/解説=櫻田智也
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Posted by ブクログ
東京創元社から二〇二三年に復刊された泡坂妻夫さん短編集で、解説が櫻田智也さん。収録作品は、一九七九〜一九八五年に発表されたものとのこと。アワツマ&櫻田ファンにとっては嬉しいコラボ。
本の紹介は櫻田さんによる解説以上に語ることはない!ので感想メモのみ。
【本編の感想】
・ダイヤル7、芍薬に孔雀→優しさ。
・芍薬に孔雀、飛んでくる声→ちょっと艶っぽさ。
・可愛い動機→このオチが好きかどうかは意見が分かれそう。
・金津の切符→蒐集家が出てくるミステリーは読んだことがあるが、その美学を味わえたのは初かも。変態性のほうへ傾かず、温かみある蒐集家を描き出したところがさすがアワツマ。私はこれが一番好きだった。
・広重好み→がらがらっと風景の変わる後半がさすが。そしてこの軽さもいい。
・青泉さん→伏線がそこだったか!とやられた感が心地よかった。
【解説の感想】
・櫻田さんが亜愛一郎シリーズに手を伸ばしたきっかけが『〜狼狽』というタイトルを見ての直観というエピソードが好き。
・松本清張との対比についての考察が面白かった。
・実は私は「チェスタトン流の逆説」などと言われたときそれがどういう論理展開のことを指すのかいまいちわかっていない。そのせいで色々な解説を味わい損なっている気はずっとしていたが、今回は特にその勿体無さが身に沁みた。いつか体得したらまた読もう。
・最後の一文に、思わず手を挙げたくなる。
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