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太平洋に漂うヨットの上から落とされた女、絶海の孤島に吊るされた男。一体、誰が誰を殺したのか……そもそもこれは夢か、現実か?手記、関係者などの証言によって千変万化する事件の驚くべき真相とは?
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Posted by ブクログ
第1章で大筋がわかり、それが幻覚か否かで進む展開は割と面白かった。だいたい日付で予想はついたけれど、終章もふくめてオチが綺麗めなのは良い。
三角関係を軸とした、登場人物の誰にも感情移入出来ないタイプのサスペンス。ラストの展開への伏線がさりげない~!謎はシンプルなんだけど、全部解けてない気がする。結局、岩についた血はなんだったの…?僕が読み解けてないだけ…? 生々しいドロドロのような、幻想的なような不思議な作品。 あと、皆川博子の解説が可...続きを読む愛い。
思い違いから百々子、桃季子と三角関係になってしまった達夫。桃季子をセイリングに誘い海上で殺害を試みるが、桃季子は漁船に救助され、達夫は無人島で木に宙吊り状態で首を切られ発見された。達夫が残した手記、桃季子と百々子の証言は微妙に食い違いが…。やがて、桃季子も死体で発見される。達夫が無人島でいるはずのな...続きを読むい桃季子を見るなど、面白い仕掛けもあるが、全体を通して土ワイの雰囲気が漂い、読み応えとしては残念ながら物足りなかった。1980年出版の復刊。
マジでやられたミステリー・リスト作品 主人公視点、捜査視点、ヒロイン視点の3章構成が面白い 結論から言えば見事にやられた 日付けのトリックはイマイチだが、ヒロインが死に至った真相と深い余韻が良かった ヨット用語が頻出して状況描写がイメージし難い、遭難してから手記を書き始めるまでの10日間の空白...続きを読む期間は読者にとってミスリード(ヒント)で済むが、捜査側として看過できる日数では無いのでは? という難癖をつけて星4つ ※岩に血液が付いていたのが謎、とのレビューを拝見しましたが129ページ10行目に伏線というか正解が書いてあります
構成の妙に楽しませてもらえる一遍。 視点が変わることによって、同じ事象も違うものに見えてくる。 冒頭のナルシス感満載な手記から、事件を俯瞰する視点に切り替わる、このパターン大好き。 達夫のダメっぷりがイライラするほどだったとはいえ、色々壮絶でした…… 考えてみれば19歳だもんね……そりゃあ可愛いく...続きを読むて若い子にフラフラするよね……それにしては腹黒い部分だけは成熟していた気もするが。 時代が違うから仕方ないのでしょうが、女ナメすぎ。ふざけんなよ。 その分、桃季子の強さが爽快。 とはいえ、ちょっと都合良すぎる気がしないでもないが(ヨットってそんな簡単に沈められるの?)。 それと、島で二度目に見た桃季子はなんだったのか。 まさに幻覚……?あれ、でも血が出てたよね。幻覚を殺すうち、怪我をしたという解釈?
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