山本甲士の作品一覧
「山本甲士」の「ネコの手を借ります。」「民宿ひなた屋」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「山本甲士」の「ネコの手を借ります。」「民宿ひなた屋」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
Posted by ブクログ
『ひかりの魔女 にゅうめんの巻』を読んで――巡りゆくあたたかな愛の循環
『ひかりの魔女 にゅうめんの巻』を読み終えたあと、胸の奥がじんわりと温かくなる感覚が残りました。それはまるで、丁寧に取ったお出汁でいただく、一杯の「にゅうめん」を食べたときのような優しさでした。
物語の中で描かれるひかりさんは、疲れたり、自信をなくしたりして元気を失っている人々にそっと寄り添い、包み込むようなあたたかさを届けていきます。
ひかりさんの魅力は、無理に相手を変えようとしないところです。見返りを求めずに純粋な愛を注ぐからこそ、受け取った側の頑なな心がふっと解きほぐされ、自然と「自分も愛を返したい」という気持ちになっていく。そうして広がっていく「愛の循環」こそが、この作品のいちばんのあたたかさなのだと感じます。
誰かを力づくで引っ張るのではなく、日々のささやかな優しさや言葉で周りを明るく照らせる存在でありたい。
ひかりさんのようなあたたかな灯火を目指して、私も目の前の人へ優しい気持ちを届けていきたいです。
Posted by ブクログ
『運命の人』というタイトルを目にしたとき、私はどこか甘美でドラマチックな恋愛物語を想像していた。あるいは、主人公を翻弄するファム・ファタルのような存在が現れる展開かもしれない、と。しかし、最後に本を閉じたときに胸に残っていたのは、そうした男女の愛を超えた、爽やかで温かい人生の肯定感だった。
本作は、まさに「運命に導かれた男」の物語である。主人公の歩んできた道を辿ると、育った環境や憧れの映画スター、初恋の相手、そして出会う人々や出来事のすべてが、後から振り返ればひとつの「運命」として鮮やかに繋がっている。
特に印象的だったのは、主人公の愚直なまでの素直さだ。大好きな任侠映画に夢中になり、高倉健の鍛え抜かれた肉体に憧れて体を鍛え上げる。難しく考えるのではなく、「好き」という純粋な衝動に従って行動を重ねていく姿は、どこか愛おしい。良いことも悪いことも誤魔化さずに真摯に受け止め、ただ目の前の「好き」を追いかけていく。その積み重ねが、結果として彼の人生を豊かな方向へと切り拓いていく。
人生の選択や未来について難しく考えすぎてしまう。けれど、この物語は教えてくれる。人生はもっとシンプルでいいのだと。好きなものを真似し、憧れに向かって身体を動かし、訪れる出来事に愚直に向き合っていけば、結果オーライとなる。
読み終えた今、自分のこれまで歩んできた道のりや、日々大切にしている習慣を愛おしく振り返りたくなる。自分の「好き」という感情に素直に生きることこそが、最高の運命を引き寄せるのだと、明日からの元気をそっと与えてくれる極上の自己啓発小説だった。