山本甲士のレビュー一覧
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ネタバレ表紙から猫好きの方にはたまらないでしょう。内容もめちゃくちゃハートフルで、愛猫ちゃんがきっと愛おしきなるようなストーリーでした。
家族も長い間過ごしていると、いろいろなことがあり会話も少なくなる。そんな折にやってきた猫(犬や小鳥などの場合も)を通じて、家族が絆を深める…そんなことをよく聞く。
この物語の主人公の青年、宗也は大学時代に脅迫神経症となり10年間引きこもりを続けていたが、保護猫として飼い始めた子猫(マリン)を世話することで外に出たり、家族とのコミュニケーションが復活できることになる。
さらに保護猫との日々を描いたブログ『ネコの手を借ります』を運営することにより、猫好きな方との交 -
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ひかりさんって、本当に不思議。
妻を亡くし、自暴自棄になった直大を、管理を任された旅館でもてなし、なしくずしにアルバイトにしちゃうとは。
そこにいたわんこのココちゃんも可愛い。
ひかりさんや近所の人たち、ぽつぽつと訪れる宿泊客とのやりとりで気力を取り戻す直大。
久間さんは、実は有名な料理人で、直大をスカウトしていくのかと思ってたらだいぶ違ったw
(料理をおそわるのもテストの一環かと。)
久間と子供たちとのふれあいもあたたかくて好き。
ブライアン・マーシャルって、実在のバンドマンにもいるようだけど、モデルとかではなさそうかな。
周囲の人を前向きにしていくひかりさん。
次はどこに登場してくれるのだ -
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久しぶりの山本甲士さん、そして久しぶりのマジック、堪能させていただきました。
すれ違いの増えた熟年夫婦。
売上が右肩下がりのスーパーの店長。
理不尽な職場で働く若手社員。
そんなうまくいかない人たちの前にマジックがやってきて.....っていう安定のお話。
読み始めたのが3月上旬の少し寒い日だったんですけど、いきなり8ページ目に『三月上旬になるというのにこの日は風が冷たくて.....』っていう文章が出てきて『ぴったりすぎる』ってなりました。
今作は縁、繋がりがいつも以上に濃厚。
『狭っ』って思いました(全く悪い意味じゃないです)。
癒しもいっぱい。
ほんと大好きなシリーズです。
ありがと -
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間違いなく2026年で一番面白い本です。まだ2月ですが、これを超える本に出会える自信がありません。怖いことが起きない、優しい世界に出会えて幸せ。読み終わったあとのほっこり感が幸せ。
主人公の空想癖というか考えすぎちゃうところがあーーーだからこの人はこんなふうになっちゃったのね、と思います。それが合わない人もいるかも。トントン拍子で起承転結に欠けるって思う人もいるかも。でもそれを上回るトータルプロデュースの力を感じました。
装丁、帯、構成、ねこ‥全てが完璧です。
テレビや音楽はプロデューサーの力を感じますよね。あーこれが売れたのはこういうプロデューサーがいたからなんだなーーープロデューサー天才 -
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山本甲士さんの「ひなた」シリーズは「ひなた弁当」に続いて2作目。
冴えない中年男性が、ふとしたきっかけから人生を好転させていくストーリー。
それまでやってきた経験と、持ち前のアイデア、人の縁にも助けられつつ、自分にできることを精一杯やっていく姿が胸を打つ。
(一見、関係なさそうな経験が意外なところでつながる・役に立つというのは、著者の山本さんの実体験がベースらしい)
登場人物、全員良い人ばかりじゃん
とんとん拍子でうまく行きすぎでは?
もっと波乱・起伏があってもいいんじゃない?
現実にはちょっとありえないか?というところもあるだけに、こんな声があがるかもな、と思いつつ、それでもあえて言いた -
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長いこと引きこもっていた男性が、子猫を助けたことをきっかけに変わっていく。その変化の様子が温かい。
猫のマリンとの交流、両親とも会話ができて、両親を思いやることができていく宗也が素晴らしい。
息子の変化を受けいれていく両親も。
マリンのためとなれば、動物病院にも、買い物にも行ける。
宗也に必要なのはきっかけだったのかもしれない。
きっかけを得て、行動範囲は広がっていく。
心から、宗也を応援しながら読んでいた。
正直言えば、筋トレのうんちくや、ブログ常連さんのあれこれはいらなかったかなー、とか思わないでもないけど。
宗也にも、他のみんなにも幸あれと願う。 -
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窃盗容疑で誤認逮捕される冴えない中年男性。これまでの冴えない人生やツキのなさを知ると、青天の霹靂のはずの誤認逮捕すら仕方のないことに思える。そんな負のオーラを持つのが主人公の名井(ない)だ。
理不尽さに世を恨み悪い方に振れてしまってもおかしくないが、そういう激情型の人間ではない。感情で突っ走らず、状況を客観視して粛々と行動できるところが彼の良いところだ。
「余計なことはしない」が信条と言い周りに流され巻き込まれているようだが、一つ一つの彼の選択が世の中にムーブメントを巻き起こした。彼自身は意識していないようだがそこにはぼんやりとだが確かに行動指針があり、それが良い方向へ導いてくれたのだ。