山本甲士のレビュー一覧
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『ひかりの魔女 にゅうめんの巻』を読んで――巡りゆくあたたかな愛の循環
『ひかりの魔女 にゅうめんの巻』を読み終えたあと、胸の奥がじんわりと温かくなる感覚が残りました。それはまるで、丁寧に取ったお出汁でいただく、一杯の「にゅうめん」を食べたときのような優しさでした。
物語の中で描かれるひかりさんは、疲れたり、自信をなくしたりして元気を失っている人々にそっと寄り添い、包み込むようなあたたかさを届けていきます。
ひかりさんの魅力は、無理に相手を変えようとしないところです。見返りを求めずに純粋な愛を注ぐからこそ、受け取った側の頑なな心がふっと解きほぐされ、自然と「自分も愛を返したい」という気持ちになっていく。そうして広がっていく「愛の循環」こそが、この作品のいちばんのあたたかさなのだと感じます。
誰かを力づくで引っ張るのではなく、日々のささやかな優しさや言葉で周りを明るく照らせる存在でありたい。
ひかりさんのようなあたたかな灯火を目指して、私も目の前の人へ優しい気持ちを届けていきたいです。
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Posted by ブクログ
『運命の人』というタイトルを目にしたとき、私はどこか甘美でドラマチックな恋愛物語を想像していた。あるいは、主人公を翻弄するファム・ファタルのような存在が現れる展開かもしれない、と。しかし、最後に本を閉じたときに胸に残っていたのは、そうした男女の愛を超えた、爽やかで温かい人生の肯定感だった。
本作は、まさに「運命に導かれた男」の物語である。主人公の歩んできた道を辿ると、育った環境や憧れの映画スター、初恋の相手、そして出会う人々や出来事のすべてが、後から振り返ればひとつの「運命」として鮮やかに繋がっている。
特に印象的だったのは、主人公の愚直なまでの素直さだ。大好きな任侠映画に夢中になり、高倉健の鍛え抜かれた肉体に憧れて体を鍛え上げる。難しく考えるのではなく、「好き」という純粋な衝動に従って行動を重ねていく姿は、どこか愛おしい。良いことも悪いことも誤魔化さずに真摯に受け止め、ただ目の前の「好き」を追いかけていく。その積み重ねが、結果として彼の人生を豊かな方向へと切り拓いていく。
人生の選択や未来について難しく考えすぎてしまう。けれど、この物語は教えてくれる。人生はもっとシンプルでいいのだと。好きなものを真似し、憧れに向かって身体を動かし、訪れる出来事に愚直に向き合っていけば、結果オーライとなる。
読み終えた今、自分のこれまで歩んできた道のりや、日々大切にしている習慣を愛おしく振り返りたくなる。自分の「好き」という感情に素直に生きることこそが、最高の運命を引き寄せるのだと、明日からの元気をそっと与えてくれる極上の自己啓発小説だった。 -
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山本甲士の『かみがかり』を読んで感じたのは、「形」を変えることが「意識」を変え、ひいては自分の人生そのものを動かしていくという爽快な力強さだ。
本作に登場する主人公たちはみな、他人軸で生き、自分の本当の気持ちを抑圧して押し殺している。しかし、新しい髪型に変わり、眉を整えるといった視覚的な変化をきっかけに、内面に眠っていた「自分軸」の強さが引き出されていく。「笑う門には福来る」という言葉のように、まず体を動かし、形を整えることで、後から心が追いついてくるのだ。
彼らが変われたのは、髪型によって急に別人へ変身したからではない。強気のルックスという小さな「鎧」を得たことで、抑圧されていた本来の自分を表に出せるようになったのだと感じる。他人軸で生きている間は人生が暗く思えても、外見や意識を自分主導で選択した瞬間、世界の見え方は一変する。
人生を暗くするのも明るくするのも、すべては自分の意識次第だ。日々の身なりや表情という身近な「形」を自分で選ぶことこそが、自分軸で人生を歩み始める第一歩なのだと教えてくれる一冊だった。 -
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大好きなシリーズが久しぶりに発売。
ひかりさんは褒め上手。
毎日『立禅』をやり、足腰は本当に丈夫!
(羨ましい)
だからか、元気!
そして気遣い上手。
ひかりばあちゃんと話していると気分が上がってくるらしい。
本当は知っていることも
『あ、それ知ってるし〜』
なんて、間違っても言わない。笑
相手に花を持たせてあげる。
優しい嘘も上手。
違うな…と、思われることもやんわり遠回りに言って自分で気づいたように仕向けることができる。
これは、なかなかできないことだと思います。
そんなこんなで死ぬ場所を求めて来た人を救ってしまったりと今回も大活躍!
確かな知識を持ち合わせて、でもひけらかさない。
素敵なおばあちゃんです。
(Word)
立禅の覚え書き…
肩幅に足を開き、心持ち内股になってひざと股関節を少し曲げて腰を落とす。かかとをほんの少し浮かせ、両足の親指のつけ根辺りに重心をかける。手のひらを自然に広げて、大きなボールを抱えるイメージで両腕を前に出す。自然な呼吸をこころがける。
・指示された仕事を部下がやるのは当たり前のこと。でも、感謝の言葉やねぎらいの言葉があると、やっぱりうれしいし、この人のためにも頑張ろうっていう気持ちになれるんだよね。 -
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ネタバレあっという間に読み終えてしまった。読んでいる間、読み終わった後、内容を思い出す時、すごく幸せな気分にさせてくれる。もう続きが読みたくて、取り寄せようかと思うくらい。
今回はひかりさんの登場自体は前作より少ないけど、その影響力の大きさは前作以上だった。ミツキちゃんがのびのび生活できているようでとても嬉しい。
今作は季節ごとに主人公が変わる連続した短編集のようなかたち。中でも気に入ったのは、東郷さんの話。初めはちょっとイヤな感じの御仁だったけど、ひかりさんとの接点が出来たあたりからすっかり謙虚になり過去の自分の至らなかった点をちゃんと認めたりなんかして、ひかりさんのまほうで浄化されたみたいだった笑
ゴミ拾いのボランティアを始めたり新しい会社での仕事もやり甲斐を感じられているようで、人って幾つになっても変われるところが素敵だよね。
度々読み返して心の回復をさせてもらおうと思う。
そして、はやく次読もう! -
Posted by ブクログ
わー!読んで良かった!
真摯に誠実に人やものと向き合い、小さな積み重ねを大事にする素敵なおばあちゃん。
優しい方便ととびきり美味しいごはんで周りが少しずつ無理なく良い方向へ回っていく。おばあちゃんの人柄のなせる技なんだけど、私もこの方と縁が欲しいって思う。この家族がすごく羨ましい!押し付けがましい形ではなく、頑張る力を湧かせてくれる人なんだな。
こんな風に大事に何かを積み重ねていきたい
こんな風に朗らかに人と向き合いたい
こんな風に食べるものに丁寧でありたい
素敵な道標を見つけた気がしてる。
ちょっと頑張ればできるような何かをしたくなった。
まずは立禅かな!