山本甲士のレビュー一覧
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シリーズ第3弾!
子供にも読ませたい1冊でした。
フリースクールに通うさっちゃんがボランティアのおばあちゃんと出会う。その出会いがさっちゃんを変え、さっちゃんの家族を変え、周囲の人たちも幸せに変えていく。
幸せの連鎖に自然と笑顔になり、優しい気持ちになります♪
そしてさっちゃんの成長ぶりには親目線で感動。
『やらされる勉強と、好奇心から自分で調べる勉強は、栄養価が違うのだ』
『何かのちょっとした出会いが、人生を大きく変えることがあります。だからこそ、出会いというものを大切にしてください。』
面白いだけじゃなく学ぶことの多い1冊。
課題図書にして欲しいなと思える素敵なシリーズでした♪ -
Posted by ブクログ
自伝的小説の形をとった小説指南書。妻と離婚し、会社を左遷されて佐賀県に閑職に追いやられた主人公が、息子との絆を取り戻すために児童文学を書こうと思い立って小説家となるまでの過程を描いています。ある程度文章を書いてきた人向けの指南書ではなくて、ずぶの素人が文章の書き方を学びながら、人を楽しませる物語を紡げるようになるまでの成長物語として描かれているので純粋な小説としても楽しめます。実際に装入される主人公の作った小編がだんだんと洗練されていくのも具体例として分かりやすい。それだけでなく、作中に登場する著者が主人公に与える助言が具体的で実践的だし、小説を書こうと思うなら読んでみるべきその他の小説指南書も紹介されていて役立ちそう。読みやすく面白く使える一冊と言えそうです。
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Posted by ブクログ
私は、高校・大学の頃、高倉健の任侠映画にはまっていました(^-^) 山本甲士さんも同じだったのではないでしょうか。「運命のひと」(2018.1 文庫)で、主人公の岩瀬修をして、高倉健に憧れ、任侠映画に惚れて大きくなっていく少年の姿を描いています。高倉健のような昔気質のテキ屋(焼きそば屋)の中間(なかま)のおっちゃんがとてもいい味をだしてます。また、修の従姉の岩瀬弥生、心臓病で中学の時急死しますが、二人の純愛ぶりに昭和を感じます。この本は「銀幕の神々」(2015.1)を改題・文庫化したものだそうです。「銀幕の神々」は2年半前読んでますが、再読しても、初めて読んだような感動に近かったです。加筆改稿されてるような気がします。
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小説の書き方を小説で語るというメタ小説。
実際の作品(著者がかつて書いたもの)が全文掲載されているため、改善された点や上達具合が具体的にわかる。
また、著者が会得した小説を書く技術が箇条書きになっているのも、非常に参考になる。
なにより、「山本宏司」という主人公の創作態度が、いかにもアマチュアのとりそうな態度であることにも共感を持てる。
苦労して書き上げた作品を添削された時の、むっとした感じ。反発。ほんとうにそうなんだよなあと胸が痛くなった。
技術としては、あまたある創作作法に書かれているものばかりなのだが、それが山本宏司の心情や行動とあいまって、じんわりとしみてくる。具体的に行動するとはどういうことかが身にしみてわかるのだ。
結局、実際に膨大な量を書いていくことしか、方法はないんだよなあと改めて痛感した。
もちろん、小説としても面白かったのだが、「君だけの物語」はそれだけ読んでも十分その世界に没頭できるものだった。1冊で2度も3度もおいしい作品である。 -
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関西弁で勢いのある女性が主人公で、最初からぐいぐい物語に引き込まれました。想像を超える仕返し合戦には「こんなことあるんだ……」と圧倒されながらも、読み進めるうちに印象に残ったのは、息子の優しさや物事の捉え方でした。息子の言葉や行動を通して、その成長が感じられる場面にはとても感動しました。
また、人のことを噂や周りの評判だけで判断してはいけない、実際にその人と向き合ってみなければ分からないことがあるのだと改めて感じました。ハラハラする展開が続きましたが、最後は思いがけずほっこり。勢いのある物語の中に、人の優しさや成長が感じられる作品でした。 -
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おっと怪作に出くわした。
人生の中で、何気ない選択肢の3つを起点に展開する3つの「私」のヒストリー。
社会的、家庭的、言葉を選ばないなら夜の世界の私たちが、それぞれにきらめく。
作者がなぜこれを描いたのかを考えた時に、気になるキーワードは「何の取り柄もない私」。
「私の武器」。
ホワッとした言葉だとアイデンティティー?なのかな?
私自身、年齢的なものもあってアイデンティティーは頑張って獲得するものなんだ、と思うようになったところもある。広い自分から磨き上げた私の武器。そしてそのバックグラウンドにこそ、他人は共感してくれたりする。
絵本をつくる、なんて包容力がある素敵な努力。
筋トレして周りがあれこれ聞いてくれるようにはなったけど(笑)、そんないっときの頑張りではなくて、そもそも努力とは何ぞ、って聞かれるとこれ深いぞな。
お、この考えに至ってることが作者の狙いかな。
怪作なのに力みのない力作でした。
現在地で私の中では、努力は「闘い」かな。 -
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【読書感想】『めぐるの選択』山本甲士――どの道を選んでも、きっと大丈夫と思える理由
山本甲士さんの『めぐるの選択』を読み終えた。
読み進めながら強く心に残ったのは、「人生は選択の連続である」というシンプルな、けれど深遠な事実だ。
私たちの目の前には、常に無限の選択肢が広がっている。だからこそ、人は本来どこまでも自由であり、何にでもなれるし、何だってできるはずなのだ。
けれど同時に、こんなことも思う。
どんなに無数の分岐点があったとしても、自分という人間が存在し、独自の趣味思考や観念を持っている限り、めぐるの人生がそうであったように、出会う人々や起こる出来事の大筋や根本的なテーマは、大きくは変わらないのかもしれない、と。
そう考えると、胸の奥がすっと軽くなるような感覚を覚えた。
私たちは時々、「もしあのとき、もう一つの道を選んでいたらどうなっていただろう」と“じゃない方”の選択肢に思いを馳せたり、過去の決断を悔やんだりしてしまう。
けれど、本当は「どれを選んでも大丈夫」なのだ。
どの道を選んだとしても、自分の軸がある限り、必要な経験や大切な出会いへと繋がっていく。だからこそ、選ばなかった過去を振り返って悩む必要なんてない。ただ、自分が選んだその決断に自信を持って、いま立っている場所をしっかり生きていくこと。それこそが何よりも大切なのだと気づかされた。
人生の自由さとたくましさ、そして自分自身を信頼して歩んでいく勇気をもらえる、温かい読書体験となった。