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怪我でオリンピックへの道を絶たれた男子陸上選手。会社の〔おやじ病〕体質に悩まされる技術職女性社員。自分の能力や家業に胸を張れない小学五年生の女子。市民からのクレームと上司に挟まれて苦労が絶えない市役所職員。迷い犬のマジックはそんな「人生曇り空」の人々の前にひょいとやってきた。一緒にいるとまるで魔法のように素晴らしい気づきや出会いに導かれて――気分晴れ晴れ、マジックそのものがパワースポット!? 累計10万部突破の書き下ろしシリーズ、待望の第3弾!
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Posted by ブクログ
再読しました。乱読のせいであまりストーリーを覚えてなかったので、再読して面白さを改めて感じました。マジックが突然現れて散歩に連れていくと、悩んだり、困ったりしていた事が自然と解決して前向きに変わっていく。マジックと関わった人達がやがて接点があった事を知り、マジックのパワーの凄さを知ることになります。...続きを読む2巻目を読んでいる時それぞれの章の主人公たちの相関図を書き出そうと思いながらもまだ出来ていません。再々読もある作品だと思うので是非書き出したいです。
このシリーズ大好きだけど、今までで1番好きかもしれない!私の今の生き方にも通じるお話で、私も明日から後悔のないように生きよう!と思えました!
迷犬マジックが出会った人たち、今回も周りの困りごとや混乱など「ボクはただのイヌなんだよ」の体で現れつつそして和ませ解決してゆくマジック。 2巻目に続いて、ましてまたもや短期間での人たちとの邂逅。 今回はより一層、地域の人達に根づき、アッこの登場人物はあのときの!という気付きに揺さぶられてゆく。 あり...続きを読むがとう、マジック! 今度突然現れてくれるときにはぜひ、私の街へ! と、願わずにはいられない。
今まで数々の奇跡を起こしてきた迷犬マジックさん(^^)今回は(仮)住まいができたせいか、近場で短期間集中型ですね!Σ(゚ω゚)でも、長期間から短期間へ変わったのはマジックさんがかなりの御高齢で「寄る年波にはかてんわい(〃´o`)=3」と体力の限界を感じているのかも…(´д`|||)と勝手に想像して心...続きを読む配してしまうわ~(._.)
マジックの代3段 満足できる内容でした。今回は原屋敷さんが飼い主一択という始まりで、居なくなるとかはなくて、原屋敷さんに送り届けて完結という定でした。4人がみんなマジックの出会いをキッカケに生き方に言及して行くのが面白い。マジックの世話する散歩してから明らかに変化する身体に〜わかりやすいと思う 日本...続きを読む代表の肩書きがどれだけだって、自分で決めないでやりたいから槍投げをやる と心境の変化が良いガンガン筋トレも良い 子供7人の出会いが1番かな、さりげなくエミのその後を挟む書き方も良いって事
マジックは今回も最高だった。 怪我でやり投げをあきらめた選手も、会社のおやじたちに悩む女性も、みんな、マジックに出会って新しい道を見つけることができた。 もっとも、小説家志望の大学生くんが、サラリーマンや公務員を軽んじてる感じだけはいやな感じだった。その後の展開を見ても、彼が悪い子でないのはわかるん...続きを読むだけど、ちょっとモヤモヤ。 最後の、クレームに悩む市役所職員さんのところで、それまでの登場人物がみんな出てくるのが楽しかった。 それまでも、少しずつの重なりがあって、そういうのが好きなので嬉しい。 さて、マジックくん、次はどこに行くのかな。
アジサイ が特にいい話だった。子ども達の台詞が素晴らしい! マジックに人生を変えてもらった人同士がつながり、良かった。必然の出会いに乾杯したい!
安定のハッピーエンド。迷犬マジックは少し心に重荷を抱えている人の下にやって来て見上げて時々、にゆっと口の両端を持ち上げる。まるで笑っているように。すると皆心に変化を感じていく。今回は町内のいろいろなお家に迷い込んでそれぞれをハッピーにしながら、皆が繋がっていく。 タカラガイのオブジェで町おこしみたい...続きを読むになって、良かったね!福男さん!
シリーズ3作目は各章が菜の花、ツツジアジサイ、コスモスと季節の花を感じさせてくれる。怪我や会社での仕事や家業と能力などみんなが悩んだり行き詰まっているとどこからともなく現れるマジック。相変わらずにゅっと笑ったり目を細めて見てくるかわいくて賢くてみんなのアイドルなのが頷ける。各話に出てくる人たちが少し...続きを読むずつ繋がっていたりするのも読んでてムフフと楽しくなる。犬は人の心を癒すどころか前向きに生きようとしたり生活を変えることなど背中を押してくれる有り難い存在。体を動かすことと心が動くことは繋がっていると感じられる。
迷える人たちをよき方向に導くという不思議な能力を持つ犬・マジックの1年を描く連作短編ハッピーファンタジー。シリーズ3作目。 ◇ 集荷された宅配荷物が運び込まれてきた。煤屋貴士らバイト従業員たちが主任の指示で配置につき、ローラーコンベアの上を流れてくる荷を地域ごとに仕分ける作業...続きを読むにとりかかった。 作業は煩雑で3月下旬の今は引っ越しによる荷物も多く、目眩がするような忙しさだ。ただ現在大学4回生の貴士にとっては1〜2回生の頃にしていたバイトなので、勘がすぐ戻ってスムーズに作業できている。黙々とこなすうちに仕分けが終わり、次の集荷搬入まで休憩となった。 貴士がフラットホームの隅に寄り午前1時の夜空を眺めていると、後ろから誰かが話しかけてきた。振り向いた貴士に近づいてきたのは、色白の細面に眼鏡をかけたさらさらヘアーの学生バイトだった。 「急に話しかけてすみません」とことわったメガネ男子は、貴士と同じ大学の2回生で情報処理科の横野だと名乗った。そして、貴士が元オリンピック強化選手であり、交通事故による負傷で夢が絶たれたことなどについて尋ねてくる。 なぜそんなことを聞くのかという貴士の疑問に、横野は……。 ( 第1話「菜の花」) ※全4話。 * * * * * 迷える人の背中を押して新たな自分に気づかせるマジック。今回も大活躍でしたが、前巻までと違うところが2つあります。 1つめは、マジックが人助けミッションを終えるたびにチヨさん宅に戻るという流れになっていたことです。各話の主要人物たちの家に転がりこむのはマジックにとっては出張と同じで、終われば自分の家に帰るみたいな感じでした。 チヨさんが高齢ということもありこれはこれでほのぼのしてよかったと思います。 2つめは、4話構成は同じでも、各話タイトルが春夏秋冬から花の名に変わっていたことです。 その花はと言うと、「菜の花」は春、「ツツジ」は初夏、「アジサイ」は梅雨、そして「コスモス」は秋。冬を迎えるまで至りません。 マジックの活躍期間がワンシーズン短くなったのが気になります。登場人物たちの会話にマジックの高齢を示唆することばが何度か出てきたことと関係あるのでしょうか。 ( 考えすぎであって欲しい。) どの話も読ませる内容でしたが、もっとも印象的だったのは第2話「ツツジ」です。 主人公のエミは家電メーカーの中堅技術職です。社内では家庭用のウィルス除去装置の開発製作を担当しています。 エマの企画は部内の会議を経て重役会議に諮ったものの、ハウスダスト・花粉・臭気にも対応させろという常務のひと声で、差し戻されます。そればかりか、提案者であるはずのエミひとりだけプロジェクトチームから外されてしまいました。エミを守るべき直属の上司たちも常務の言いなりです。 自分の存在価値や権力を誇示せずにはいられないという男たちの虚栄心。組織が大きくなると、こういうつまらぬ人間の比率が高くなり、会社は非効率になっていきます。こんな状態に陥った会社をエミは、「おやじ病」体質に毒された救いようのない会社だと捉えています。 現在の情勢から鑑みて、高価格帯の多機能製品を時間をかけて開発するよりも、性能をウィルス除去に絞ったリーズナブルな価格の製品を今すぐ発売するほうが会社の利益になるはずなのに、尊大なだけの「おやじ病」の男たちは自分の存在を誇示することを優先する。エミの忍耐も限界に来ていました。 仕事のなくなったエミは有給休暇を申請。土日と合わせて4日間、会社から離れることにします。 ヤケ食いヤケ酒でウサを晴らしたものの体重を気にしての帰り道、一匹の迷い犬らしい黒柴と目が合ってしまい……。 エミのストレスの根底にあるのは「おやじ病」体質の会社です。アラフォーまで独身なのも、同居する両親、特に父親とコミュニケーションが取れないのも、非効率な会社での長時間勤務が原因だと言えます。 そのどれもが共感できることがらだったので、マジックのマジックによってうまく解決したときは快哉を叫びました。 他では、小学生たちの交流と団結を描いた第3話「アジサイ」もほんわかして心に残りました。 マジックが迷える人のところに転がり込んで散歩 ( 第1話の貴士のみ、筋トレでしたが ) につれ出すことで、臨時の飼い主となった人たちの心身を健康にしていく展開や、散歩を通して人の縁を広げていく展開は、本巻がもっとも自然に転がっていたように感じます。チヨさん宅を中心にしたマジックの拠点生活がうまくハマったからではないでしょうか。 ともあれ、ハートウォーミングなこのシリーズは心のオアシスです。老犬となった迷犬マジックの活躍、もう少し見ていたいと願ってやみません。
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迷犬マジック
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山本甲士
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