山本甲士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ第2弾!
おもしろかった。
著者の作品は「ひかりの魔女 」シリーズが切っ掛けで読むようになりましたが、こちらも好き。
モヤモヤした気持ちを抱え、日々を過ごしている人の前に、突如現れる黒柴・マジック。
まるで人間の言葉を理解しているような行動や表情で、一時的に迷犬を預かるだけのはずがみんないつの間にかマジックのペースに!
でも、そこからの変化が明るく好ましくて嬉しい。
『マジックがいるだけで日常に変化が起こり、人々の気持ちがなごみ、世界がちょっと違って見えてくる。』
本当にそうだと思う。
犬がいるってだけで周囲の反応は変わるし、自然と人が集まってくる。
その愛らしさで、今まであった -
Posted by ブクログ
大人のファンタジー。
この作品を30代の時に読んでも面白くなかったかもしれない。自分が主人公の年齢と近いため、共感するかは別として、その心情はよく理解できたのだと思う。
本作を読む時に注意しなくてはならないのは、色々と突っ込んではいけないという事。
そんなに都合良く大株主と知り合いになるかよとか、引きこもりが立ち直ったら父親が新聞記者でコラムに掲載ってどんだけ都合のいい設定だよとか、そういう無粋な突っ込みはNGだ。
何故ならこれはリストラにあった冴えない中年が成功する御伽話でありファンタジーなのだから。
間違っても読者諸氏は、もし自分がリストラにあったらドングリを拾うところから始めような -
Posted by ブクログ
ある日ふらりと家に現れた黒い雑種犬。赤い首輪に「マジック」と書かれている以外の手がかりがない。しかたなく餌をやり散歩に連れ出すと、これまで全く話さなかった近所の人と交流が始まり、疎遠だった息子家族と接近を始める。ある日マジックが引っ張っていった先には、近所からも気味悪がられる家があった…。
春、夏、秋、冬と4章に渡ってマジックが色んなところで活躍をするさまを描くコメディーなのかヒューマンドラマなのか。そして、最初のおじさんのところの話で続くのかと思いきや、季節のかわりとともにふらっと違うところに移動し、マジックを軸に4人の人生のを描いていく。
全体に、マジックは大人しくて何もしない。『ドン -
Posted by ブクログ
プロの釣り師になる夢に破れ、実家の民宿を継ぐつもりで佐賀に帰ってきた古場粘児と、粘児の交際相手の中二の娘希実がタッグを組んで、経営の悪化している「民宿ひなた屋」を立て直してゆくサクセスストーリー。
粘児が釣りライターとしての仕事を辞めることになった経緯や、希実が佐賀にやって来るきっかけなどが丁寧に書かれていて、話の流れに納得しながら読むことができました。
一度はあきらめたはずの釣りのおかげで、粘児と希実との距離が縮まり、民宿ひなた屋も復活の道を開いていくという、釣りの楽しさを存分に味わうことのできる物語です。
鯉こく鍋やイノシシ鍋など食べ物の魅力も満載で、地元の同級生たちも温かく、佐賀に行って -
Posted by ブクログ
迷犬マジックシリーズ第三段。
今回は、マジックは原屋敷さんの家を拠点にしつつ、時々放浪しては、モヤモヤを抱えた人たちを元気にし、新たな一歩を踏み出させていく。
オリンピック強化選手にまでなりながら、怪我で競技を諦めて腐りがちだった元選手、会社の体質、上層部の態度に納得がいかないアラサー女性の技術社員、両親の営む家業をなんとなく恥ずかしいと感じていた小学生、公園のオブジェについてのクレームに悩まされる市役所職員。
みんな、突然現れたマジックと関わるうちに、考え方がポジティブになり、新たな一歩を踏み出していく。
そして、私の犬を飼いたい気持ちは強まる一方。(笑)