あらすじ
舞台は佐賀県! 積み重ねてきたものは、いつか役に立ってくれる。 夢破れたアラフォー男と、希望を見いだせない不登校の女子中学生。 〔負け組〕コンビが奇跡を起こす! プロの釣り師になる夢がかなわず、実家の民宿を継ぐことにした男。 宿泊客は減り続け、両親はとっくに閉店ガラガラモード。 が、男の経験と、不登校女子の好奇心がリンクしての逆転劇が始まる! 『ひなた弁当』『ひなたストア』の著者が描く再生の物語。
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Posted by ブクログ
だいぶ温めてしまった。直ぐに読まないとって事。やっぱり面白い面白すぎて最後の場面に終わる寂寥感に浸る。てっきり知希さんが来るのがハッピーなのかと途中だけど思ってしまう。民宿を舞台にしたのも良いし同時進行で希実との付き合い方を書いてる、色々と好きな場面があるし出だしで希実が正面から意見を言うのと真正面に受け止めるのと 最後に母親に迷惑掛けたくない自分の目で父親になれるのか見極めるとかね、師匠に○○でげすとか 素振りするとかひなたの絵を描くとかとても良い子でした。アイデアが溢れて進むのが好き
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「ひなた弁当」「ひなたストア」に続く三作目。
主人公は夢破れて地元に帰って来た男性。
家業の民宿を継ぐ話かと思いきや母親からは罵詈雑言。
旧友のツテで就職面接に臨むが…
今回のキーマンは交際相手の連れ子の娘。
ひなたシリーズはどれも人との縁や絆を感じさせるが、今回は主人公がこれまで培ってきたスキル(調理や釣り)が身を結ぶという話になっている。
自分自身、共感することがあり、今回も楽しく読めた。
ただ、娘のキャラが途中で豹変するのはどういうこと…?と思った。何かしら理由があるようなことは書かれていたけど。
ともあれ、こういう「立て直し物」は好きなので満足です。
筆者の文章も淡々としていて読みやすいです。
釣りの描写は「ひなた弁当」同様釣りがしたくなってきます。
いわゆる「立て直し」が好きな方
郷土愛を感じたい方
におすすめです。
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うまいストーリーメイキング。しかも、先を焦がれさせる終わり方。何にもネガティブなところがなくて、何にも終わっていない娯楽大作でした。おもしろい!
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再生の物語でした。
いいですねsuccess story。
主人公の古場粘児はアイデアマン。
働く上でアイデアってとても大事ですね。
食材でシリーズ第一弾以来、またまた天然ウナギが登場しました。嬉しくなりました。
ちょっと残念だったのは、希実ちゃんのお母さんであり、古場粘児の婚約者?の知希さんの民宿ひなた屋でのエピソードがなかったことですかね。
粘児が結婚して、奮闘している民宿ひなた屋の続きを見てみたいです。
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まさに夢破れた男の復活劇。そこには必ず女神がついてくるのはこのシリーズの定番。
夢破れた仕事が結局は自分を助けるっていうのは、夢があるなぁと思う。トントン拍子で民宿を建て直す過程は、読んでいて面白い。それがフィクションだとしても。
ここで終わりって、ところで終わってしまったのは残念。それほどに面白かった。個人的には、もう少し夢の続きを見たかった。
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これも『ひなた〜』シリーズ
やけに時間がかかってしまったのは釣りに関する専門用語が多くて。
だけど中年男な悲哀やら、社会経済に関する
ネタや家族内の信頼関係やらテーマは一緒。
そして、思いがけす快哉を叫びたくなる締めも一緒。気持ちよく読み終えることができたけど出来過ぎの感も。
大人のためのファンタジーとしてフワッ、ポワンとなるためにはとても良かったと感想を書いておきます。
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プロの釣り師になる夢に破れ、実家の民宿を継ぐつもりで佐賀に帰ってきた古場粘児と、粘児の交際相手の中二の娘希実がタッグを組んで、経営の悪化している「民宿ひなた屋」を立て直してゆくサクセスストーリー。
粘児が釣りライターとしての仕事を辞めることになった経緯や、希実が佐賀にやって来るきっかけなどが丁寧に書かれていて、話の流れに納得しながら読むことができました。
一度はあきらめたはずの釣りのおかげで、粘児と希実との距離が縮まり、民宿ひなた屋も復活の道を開いていくという、釣りの楽しさを存分に味わうことのできる物語です。
鯉こく鍋やイノシシ鍋など食べ物の魅力も満載で、地元の同級生たちも温かく、佐賀に行ってみたくなります。
粘児が人との出会いで助けられていく、敵味方のないほんとに良いお話でした。
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ひかりの魔女を書かれている山本甲士さんの作品。
山本甲士さんの作品は
家族や人情、日常の奇跡みたいなものが
よく描かれていて、ほっこりするというか、私も頑張ってみようかなと思わせてくれる作品が多い印象。
今回は民宿ひなた屋での物語だが
ひなた弁当やひなたストアもお気に入りの作品。
経営、営業の難しさや楽しさも感じつつ
どれも陰ながら応援したくなる作品。
民宿ひなた屋はまだこれ続きあるのでは?
とも思うし、まだまだ成長途中な気もするので
続編が出るようであればぜひ読みたい。
Posted by ブクログ
こんなにとんとん拍子に上手く行かないのが人生
だけど、山本甲士先生の作品は現代のおとぎ話
いい感じになる処を見て居たいんだよね(´・ω・`)
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ひなたシリーズ第三弾。今回は民宿再生のお話。主人公はプロの釣り師を目指していたが、夢破れ、交際相手の連れ子の不登校女子中学生・希実と実家の民宿を手伝うことになる。希実に釣りを教えるが、希実が釣りあげた魚が民宿の名物料理となり、民宿が再生していく。サクセスストーリーでハッピーエンド、楽しめました。
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面白かった!この一言に尽きる。ビジネス小説ではないんだけど、この逆転劇のような話に仕事へのモチベーションが上げられ、湧き上がってくるワクワク感が止まらず、最初から最後まで読んでいるのが楽しくて仕方なかったです。途中から「これってドラマ化とか有りかも?」という邪念が頭をよぎり(笑)それからは粘児は誰かな・・・綾野剛さんとかどう?と勝手に配役をしてて楽しさが加速してた。希実・知希とのその後も気になるので、是非シリーズ化というか続編を望む!
※欲を言えば、簡易メモ的でもよかったので作中に出てくる料理のレシピがほしかった。
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プロの釣り師を目指し、故郷を後にしたものの釣りライターとして何とか食つなぐのが精いっぱい、そんなライター生活も釣り雑誌の廃刊で無職になったアラフォー男が主人公。実家の民宿を継ごうと故郷に帰るも、母親からは拒否され、職探しをするも父親の病気で実家を手伝うことに。そこに結婚を考えている女性の不登校の娘がからみ、民宿を盛り立ててゆくというひなたストアーの民宿版のお話し。
いつものパターンだけれどにやにやしながら読める一冊でした。
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釣りライターとしてそこそこの地位を築いた主人公だったが、雑誌の廃刊が続き、仕事を失う。
実家の民宿を継ぐべく田舎に帰るも、両親からは「今さら…」とすげなく断られ…。
再就職もうまくいかず、バツイチ子持ちの彼女とも遠距離になり、彼女の子供ともうまくいっていない。
無い無い尽くしの主人公だが、そこは「物語」なので、そこから起死回生の逆転劇が始まる。
こんな風に物事がとんとん拍子にいけば苦労はないのだけど、でも「好き」を極めること、足元を見つめることはたしかに大事だろうなぁと思う。
この先の未来ももう少し読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ
最初はネガティブで、面白いのかな?と思ったけど、すぐにそこから、ジェットコースターのように奇跡とポジティブが次々にやってくる。この手の話は途中で、何らかのトラブルが発生し、それを乗り越えてフィナーレというものが多いが、読んでる数も多い読者としては、次になにかいやなことが起きるのでは?と戦々恐々とするのは意外に疲れるもの。なので、それを打ち破ってポジティブに走りきった感じの本作品はとても心地よかった。
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経営難の実家の民宿ひなた屋に帰った古場。
最初は、色々甘く考えてる感じが不安だったんだけど、少しずつ変わっていく様子がよかった。
最初に就職試験を受ける時のあれは、ちょっとだめだよーって思いながら見てたら、ああなったし。
色々気にかけてくれる大串のことも甘く見てない?って思えたし。
でも、そこで再会した市川への見方も変わっていくし・
何より、希美との関係がよかった。
最初は、お互い距離感を探り合いながらの感じが、釣りをきっかけにだんだん縮まっていく。
舞台であるなべしま市も、自然にあふれた素晴らしいところ。
元の職場の編集長の件は、何か落とし穴が?とドキドキしたけど、考えすぎだったみたいだし。
あらゆることがうまく進み過ぎてできすぎなぐらいだけど、それが気持ちよくて元気が出る作品だった。
Posted by ブクログ
あらすじだけを読むとそんな都合よくいくかと穿った見方をしてしまいそうだけれど最初から最後まで読み通すと小さな変化が繋がって出来上がった現実的な奇跡なのだと分かる。
生きてきた環境、人生経験、築いてきた人間関係が豊かであればあるほど道は拓かれやすく、人生とは積み重ねであるという当たり前のことを再確認させてくれる物語だった。
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たまにはこういうネガティブ思考のないほのぼの作品も良いね。個人的には好きな作品。どちらかと言えば絵がない漫画っぽい。本当に漫画にしてみても面白い作品だと思う。
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作者お得意の「釣り」をモチーフにしたハートウォーミングストーリー。
そして、粘児、希実、民宿ひなた屋が光を取り戻す再生物語でもある。
◇
主人公は古場粘児というアラフォー男。釣りライターとして東京で食べていけなくなったため、実家の民宿を手伝うつもりで佐賀へ帰ってきたのだが……。
* * * * *
「芸は身を助く」とはまさしくこの男に当てはまります。
主人公の粘児には取り柄と呼べるものが3つあります。
1つ目は言わずと知れた「釣り」。
執筆記事を掲載していた雑誌の廃刊で失業状態になったとはいえ、紛れもないプロの釣り師です。魚に対する知識・技術とも申し分ありません。
2つ目は「料理」。
調理師の資格を持ち、釣りの仕事にも活かしていたのだから、腕前は錆びついてはいないでしょう。
そして3つ目は、「持ってる」こと。
困窮したかに見えても、不思議と道は開けていきます。これは大きい。
これだけでも十分なのに、希実という婚約者の娘が粘児以上に「持ってる」ときています。2人がタッグを組めば上手く行かないはずはありません。
眼の前の課題に正面から向き合い、自分にできることを精一杯積み上げる。そうすれば少しずつ運は開けていくものです。
江戸の仇を長崎ならぬ佐賀で。
粘児の再生は周囲を巻き込んで町の再生へと繋がりました。
年末に読むのにふさわしい作品だと思いました。いい年を迎えられそうです。感謝!
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初読の作家さん。文頭に多用される『なので』が気になってしまい、話自体にあまり入り込めなかった。
馴染みのある佐賀(舞台であるなべしま市は架空)で繰り広げられるドン底からの起死回生ストーリーは、ちょっと上手く行き過ぎの感あり。安心して読める、という点では間違いなし。
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お決まりの、人生に挫折して実家に戻った中年男性が主人公。実家の民宿を手伝おうと目論んでいたが、経営難のため両親は廃業を決意しており、民間に就職しようとしたが上手くいかず。
そんな折、父親が入院したことで一時的に民宿を手伝うことになったが、そこから起死回生のアイデアを思いつき、実行に移していく。
毎回のお馴染みの、挫折からのV字回復物語。
Posted by ブクログ
元気をいただける物語です。タイトルのように「日向」にいるような心地になります。
失職と結婚という問題を抱え、実家の旅館を継げば何とかなるさと安直な気持ちで戻った故郷。実はかなり経営状況が逼迫しているのを知り、立て直しに奔走します。ポジティブ思考、思いやり、感謝の気持ちが人を集め、新たな縁をつくり、多くのヒントを得ながら、人の輪の広がりとともに客足が増え経営も回復してゆきます。現代の地方自治が抱える問題も取り上げながら面白おかしく描かれています。
希実ちゃんの存在が印象的で、主人公との掛け合いは爆笑しつつ心が温まります。
Posted by ブクログ
約一年前に、誰かの感想見て読みたい、に登録したと思う。釣りになんか興味ないぞ、何を血迷った?自分。と思ったのに、気づけば一気読み。次々につながっていく展開は面白かったし、夢中になった事は無駄にならない、という希望の様な物も感じて楽しく読めました。初読み作家さんで、他の作品は拝読してないですけど。
Posted by ブクログ
山本甲士さん著の「ひなた弁当」の続編と言ってもいいぐらいな、よく似た設定ですね。
最初は何をやってもうまく行かなかったけど、少しのヒントからそれがどんどん好転していくという流れ。
これは「ひなた弁当」も同じ。
弁当の方は食材が野草だったけど、民宿は川魚に替わっただけ。
だけと言ったら失礼ですが、どちらも読んでてワクワクします。
読みやすくて気軽に読むにはお勧めです。
Posted by ブクログ
話の流れはほっこりして好きだったが、魚釣りや魚のことがよくわからない&イマイチ興味が持てない中で、それらを全面に出している話だったのでしんどかった。
シリーズの中ではひなたストアが1番良い。
Posted by ブクログ
帯に惹かれて、読んだ作品。
著者初読み。
主人公の粘児はプロの釣り師として、活躍することを望んでいたが、記事を書いていた雑誌も廃刊になり、地元に戻り、実家の民宿を継ぐことを目論んでいたが、すでに実家の民宿は宿泊客が減っており、両親は畳むことを考えていた。
民宿で働くことを頑なに拒む母親に、何とか地元で職を得ようともがく様子が描かれるが、父親が入院することになり、婚約者の娘・希美を一時的に預かることで、一気に流れが変わる。
粘児の持ち前のアイデアと、希美の起こす奇跡で閉館寸前だったひなた屋はV字復活を遂げていく。
分かりやすいサクセスストーリーであり、登場人物もギスギスしてなく、いい話なんだけど・・・
導入部分である粘児がひなた屋に関わる部分までが長いのと、釣りが全く分からないので、釣りの説明の部分が多すぎて、個人的にはなかなか読み進めるのに時間がかかった。
極端に改行が少なく、説明文章が長いのが、この作家さんの特徴なのかな?
最近の作家さんは、ページ数を稼ぐ為なのか、改行も多いし、説明も会話で済ませることが多いから、久しぶりに読みにくいと感じてしまった・・・
Posted by ブクログ
上手くいかない事が重なっていた人達が経験を活かしたり知恵をしぼったりして、成功していく様は読んでいて気持ちが良い(^o^)♪でも、あと少し先が知りたい!(゚∀゚*)って所で、急に終わった(・_・)キョトン
Posted by ブクログ
人生、最後まで分からんよ、ってなメッセージ。
釣りや料理のシーンは手順の説明が丁寧なので、
実際に試したい方にはガイドブックの役割も出来るのではないかと思う。