あらすじ
謎の黒柴、マジックは〝迷い犬〟として突如誰かの前に現れる。保護のつもりでマジックと一緒にいると、これまではまったく接点のなかった人との会話が生まれて気持ちが変わったり、未来に少し光が差してきたりする。心配ごと、後悔……胸のつかえがとれずに日々を生きる人々に訪れた、小さな奇跡。読めば気分が一新する、大人気のスペシャルマジック小説、待望の書き下ろしシリーズ第2弾。
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Posted by ブクログ
読むのは二度目ですが改めて心がほっこりする内容で癒されっぱなしでした。私は犬は苦手ですが、マジックの様な犬だったら一緒に散歩して、体力をつけ、高血圧も改善していくと思えます。登場人物がマジックに助けられて前向きになっていきますが、もう大丈夫とマジックが判断した時には慣れていってしまいますが、この本を読んで私も犬は飼っていませんが、散歩を頑張ろうと思います。
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私の実家の母も、黒柴犬を飼っている。
一人暮らしの母はクロちゃんが居ないと寂しくて
うちにいられないと常々語る。
一冊目、普段小説を読まない遠方に住む弟がこの本、アネキにあげる、と照れくさそうに手渡してくれた。実家のクロちゃんを大切に思ってくれているのだなぁとその時感じた。
そして二冊目、こちらにはまた何かと驚かされたり泣かされたり。弟に私の方から手渡しなければならない。クロちゃんはマジックのように魔法はみせてくれないし、吠えて走りまわってやんちゃのかぎりだけれど、老いた母にとって私達遠くに住まう子供にとってもかけがえないのない黒柴犬だ。
3冊目もあるようなのでこれもまた読まなければ!
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今回もマックスは安定の活躍です。それぞれの人もちょっとかぶってたりして良いです。マジックは魔法使いかミラクルを起こす犬とも言えるがちょっとしたキッカケを与えてくれたり背中を押してくれたりしてるにすぎず、本来その人が持ってるものを引き出してくれてる名プロデューサー、名監督、名上司のような存在なのかもしれませんね。
名と迷をかけてるんですかね(笑)
続きも有ったら是非読みたい作品です。
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春夏秋冬とは4人が登場するだろうと思ったら、親子にそれぞれの過去の関係性があり、あーこれこそ山本甲士さんだって嬉しいって事。マジックの噂はどんなふうに広がるのだろうかな、朝晩の散歩をするだろう犬の生活に合わせてとか答えが待っててくれる。寝酒も無くなった早起きして身体が軽くなるとか、神経痛が出なくなったとか自分が老いて動けなくなって松島さんが後の事はしてくれると諦めたチヨさんが2階部屋の掃除して困っている親子を引き取る 孫の親友に会えるのと孫の本心を知る。結末が幸せな前向きな所が好きです
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迷える人たちをよき方向に導くという不思議な能力を持つ犬・マジックの1年を描くハッピーファンタジー。
春夏秋冬の4編からなる連作短編集。シリーズ2作目。
* * * * *
各話の登場人物にうまく関係性を持たせるなど実によくできた構成で、1作目よりさらにおもしろかった。
個人的に気に入ったのは「夏」編。ヤンキー崩れの不器用な男がマジックの絶妙なレッスン( 調教⁉ )によって次第に人間ができてくる話で、マジックの賢さがよくわかります。
自分を客観視して適性を知ること。そしてその適性を活かした仕事に力を尽くすこと。それらは自立するための大切な要素です。
それらができて初めて人から信頼されるようになり、信頼されるとその信頼に応えようと努めるようになるのです。
この好循環が軽快なタッチで描かれていました。このテンポよくことが運んでいく心地よさこそ山本甲士ファンタジーの真髄でしょう。
ひとつ気になるのは最終話のラストシーンです。
本話の「迷える人」であるチヨが孤独から解放されて前向きに生きられるようになっても、マジックはチヨの元を去らないまま話が結ばれています。これは、1作目から続いてきたエンディングパターンと大きく異なります。
もしかしてマジックは、チヨの古家を自分の終の棲家と定めたということなのでしょうか。 ( マジックもいいおトシみたいなので。)
特定の飼い主を持たず、神懸かり的な賢さで迷える人たちを救い助ける犬・マジックの活躍。まだまだ読みたく思うので、この見立てがどうか外れますように……。
Posted by ブクログ
周囲の人との関係や仕事、人生がうまく行ってなかったり、困ってる人の前に或る日突然現れる黒柴風のマジック。とても人間臭く、賢く優しいわんこ。こんな子が私の前にも現れないかなぁと夢想してしまうほど魅力的な良い子。
その人が前に進めるように色々なきっかけをくれる。知り得なかった真実に導いてくれたり、なかなか仲良くなれない大切な誰かとの仲を取り持ってくれたり、良くない習慣をいつの間にか改善させてくれたり…そして、臨時の飼い主が前を向けるようになったら去って行ってしまう。
前作もすごく好きだったけど、今作は更に良かった。
特に、最後の冬の主人公チヨさんのお話がとても心に響いた。シングルマザーだった一人娘と孫息子と一緒に住んでいて貧しいながらも楽しい生活だったのに、二人とも亡くなってしまい、一人ぼっちに…
孫の将は夢だった漫画家への道が開けなくて思い悩んでの自殺かもしれなくて、チヨは苦しんでいた。
或る日、マジックが将の旧友の元へ導いてくれ、彼から将は自殺ではなかった、彼には明るい未来があったという真実を知り、ずっと読めなかった遺作にもやっと向き合えたチヨ。
そんな彼女の元へ、暫く2階を間借りさせてくれないかとDVに遭っていた親子が連れて来られる。チヨは、彼らを守りたいと思い、ずっと居てくれていいと独白する。
それはつまり、マジックへの言葉でもある?
マジックがチヨの元を去る描写もなく、やってきた男の子に近づいていくことから、マジックもチヨと一緒に親子を守るのかな?
3作目も読んでみたいけれど、これでシリーズは完結なのかな。ちょっぴり寂しい。それほどマジックが大好き。
Posted by ブクログ
春夏秋冬 4つのお話
なんとなくいい意味での昭和の時代にタイムスリップしたかのような…
迷犬マジックによって色々と気付かされて癒やされていき、世の中まだまだ捨てたもんじゃないなと思えるようになり、続編が楽しみです。
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マジックは、本当に魔法使いみたいだ。
出会った人を笑顔に、幸せにしてくれる。
1話目「春」の賢助くんのお父さんがその後の話でも少しずつ顔を出す。本当に素晴らしい警察官だったのが垣間見える。息子にはちょっと厳しいところもあったようだけど。
重さんとお父さんの関係もよくなっていきそうでほっとする。
マジックったら、分かっててそこに行ったの?
マジックならありそうだよね。
他にも季節ごとの登場人物に少しずつつながりがあって、そういうのを意識しながら読むのも楽しい。
マジック、今度はどこでどんな人を救うのかな。
続きが読めるのを楽しみにしている。
Posted by ブクログ
黒柴の雑種のような風貌の迷い犬のマジックが、大事な事に気づかせる魔法の妖精のような、このシリーズ。父を亡くした小学生は義父になりそうな人との関係に悩み、人生にいつもイライラしている男、定年しま元警察官、最愛の孫を亡くし生きる希望もない老婆...、物言わぬマジックの不思議さはなくとも、動物って人の心を解きほぐすよなぁと、ほわっと温かい気持ちにさせる。まだシリーズあるみたいだから読んでみよう。
Posted by ブクログ
マジックに来て欲しい。そして指針を見つけてもらいたいと願ってしまうくらい今回も素敵な話がたくさんでした。マジックの笑顔とか見たいし、ふさふさもふもふをさわりたい。。次につながる流れで終わったので、ますます続きが気になります。
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シリーズ第2弾!
おもしろかった。
著者の作品は「ひかりの魔女 」シリーズが切っ掛けで読むようになりましたが、こちらも好き。
モヤモヤした気持ちを抱え、日々を過ごしている人の前に、突如現れる黒柴・マジック。
まるで人間の言葉を理解しているような行動や表情で、一時的に迷犬を預かるだけのはずがみんないつの間にかマジックのペースに!
でも、そこからの変化が明るく好ましくて嬉しい。
『マジックがいるだけで日常に変化が起こり、人々の気持ちがなごみ、世界がちょっと違って見えてくる。』
本当にそうだと思う。
犬がいるってだけで周囲の反応は変わるし、自然と人が集まってくる。
その愛らしさで、今まであった心理的距離も壁も一気に取り払ってくれる力がありますよね~。
(私も犬に寄っていきたくなる人)
さまざまな境遇の登場人物がいて、マジックに出会ったことで違った景色が見えてくるようになる。視界が広がれば新たな道も開けてくる。
小さな変化が、大きな変化へとつながっていく。
マジックに癒され、励まされ、元気をもらえる人生の応援小説です。
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シリーズ第二弾
前向きな気持ちになり、元気の出る一冊です。
少しだけ毎日が楽しくなりそう。
迷い犬として突然現れるマジック。
(赤い首輪にうっすらマジックと書いてある)
毎日が上手くいかず、ネガティブになっている人の前にスッと現れ、勝手に付いてくるのです。
そして寄り添い、時には導き、励ましてくれる不思議な犬。
ツンデレな感じもクスッと笑えて良い。
話の展開はお決まりのパターンでテンポよく進み、安心して読める心地良さ。
春夏秋冬の4編からなる連作で、登場人物たちが次々に繋がる感じが前作よりずっと濃くて面白い。
人生って、ちょっとしたキッカケから違う方向に転がるものだなぁ、と思う。
毎日つまらない事ばかりでも、顔を上げて周りを見れば、今まで気付かなかった何かが目に入るかもしれない。
話した事のない近所の人にも、挨拶するだけでちょっと気持ちが上がったりするだろう。
私の元にはマジックが来なくても、毎日を楽しく生きるヒントを見付けてみよう。
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第一弾が好印象だったので期待大で読み始める。
春夏秋冬4話からなる各4人の主人公の元にふらっと訪れる1匹の黒柴「マジック」。
各人の運命まで変えてしまう「マジック」。
全話少しづつ繋がっついて、ラストの章で総決算!
第一弾とは違う印象終わり方で、第三弾が楽しみ♪
Posted by ブクログ
急性骨髄性白血病で亡くなった警察官の父の次に父親として来てくれた製材所で働いている重さんとの関係を取り持ってくれたり、父親にも母親にも育児放棄され、婆ちゃんが親代わりで育ててくれたのだが、高校1年生の三学期にくも膜下出血で亡くしてから凄く短気な性格だった男をマジックと言う犬が真っ当な道で真面目に働くことを教えてくれたりする物語です。 こんな犬に出会いたいですね。
Posted by ブクログ
マジックのマジックは相変わらずすごい。そして、登場する人達が微妙に繋がっているのも相変わらず。読んでいて、どこでどう繋がるのかなぁとか、ああなるほどここでつながったかと、ちょっとホッとしたりして。最後の親子は、次回はどういう展開になるのか今から楽しみです。
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第2弾
基本的にストーリーは第1弾と同じ。最後、マジックが去っていかなかったのが意外だった。みんな犬見てそんな話しかけるか?というところ以外はほっこりする。
Posted by ブクログ
行き詰まりを覚える人生を過ごす人に
ひょんな切っ掛けをくれる不思議犬が
本作の主人公、短編集であるが僅かに
登場人物の人生が重なる匙加減が心地
良い
Posted by ブクログ
今作もほっこりでした。
私は以前、子供が生まれて連れて歩いているだけで急に色々な方に声をかけて頂き、子供ってすごいなと驚いたことがあります。散歩をしているだけで、顔見知りになった方からお野菜を頂いたり。
なのでマジックによってまわりの環境が変わり驚く登場人物たちの気持ちが少しわかります。ワンちゃんや子供って本当に不思議なちからをもっていますよね。今回もマジックに癒されました。
次作も楽しみです。
Posted by ブクログ
またまた(笑)読んでる〜
やっぱり動物!いいよね〜
またまた人生迷走気味の人々のところへ
トコトコとマジックがやって来る
ただそこにいるだけなのに
彼は周りの人達に魔法をかけるのだ
正直、信じられないでしょ?
でもね、犬マジックってホントなの(笑)
犬と歩いてるとね、ぶつかるんです
縁
つながるの!
ほんとだよ。ほんと!
Posted by ブクログ
第一話がいいなと思ってたけど、最後まで読んだら、原屋敷さんの話が一番良かった。将くんの謎が解けたときの彼女の気持ち、すごくよくわかる。よかったね。
Posted by ブクログ
前作から引き続きの2作目。
相変わらずワンちゃんが可愛くてほっこりします。
各話の最後は、必ず別れのシーンになってたんだけど、最終話だけは違う。
なので3作目にも期待したい。