あらすじ
謎の黒柴、マジックは〝迷い犬〟として突如誰かの前に現れる。保護のつもりでマジックと一緒にいると、これまではまったく接点のなかった人との会話が生まれて気持ちが変わったり、未来に少し光が差してきたりする。心配ごと、後悔……胸のつかえがとれずに日々を生きる人々に訪れた、小さな奇跡。読めば気分が一新する、大人気のスペシャルマジック小説、待望の書き下ろしシリーズ第2弾。
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Posted by ブクログ
周囲の人との関係や仕事、人生がうまく行ってなかったり、困ってる人の前に或る日突然現れる黒柴風のマジック。とても人間臭く、賢く優しいわんこ。こんな子が私の前にも現れないかなぁと夢想してしまうほど魅力的な良い子。
その人が前に進めるように色々なきっかけをくれる。知り得なかった真実に導いてくれたり、なかなか仲良くなれない大切な誰かとの仲を取り持ってくれたり、良くない習慣をいつの間にか改善させてくれたり…そして、臨時の飼い主が前を向けるようになったら去って行ってしまう。
前作もすごく好きだったけど、今作は更に良かった。
特に、最後の冬の主人公チヨさんのお話がとても心に響いた。シングルマザーだった一人娘と孫息子と一緒に住んでいて貧しいながらも楽しい生活だったのに、二人とも亡くなってしまい、一人ぼっちに…
孫の将は夢だった漫画家への道が開けなくて思い悩んでの自殺かもしれなくて、チヨは苦しんでいた。
或る日、マジックが将の旧友の元へ導いてくれ、彼から将は自殺ではなかった、彼には明るい未来があったという真実を知り、ずっと読めなかった遺作にもやっと向き合えたチヨ。
そんな彼女の元へ、暫く2階を間借りさせてくれないかとDVに遭っていた親子が連れて来られる。チヨは、彼らを守りたいと思い、ずっと居てくれていいと独白する。
それはつまり、マジックへの言葉でもある?
マジックがチヨの元を去る描写もなく、やってきた男の子に近づいていくことから、マジックもチヨと一緒に親子を守るのかな?
3作目も読んでみたいけれど、これでシリーズは完結なのかな。ちょっぴり寂しい。それほどマジックが大好き。
Posted by ブクログ
マジックに来て欲しい。そして指針を見つけてもらいたいと願ってしまうくらい今回も素敵な話がたくさんでした。マジックの笑顔とか見たいし、ふさふさもふもふをさわりたい。。次につながる流れで終わったので、ますます続きが気になります。
Posted by ブクログ
マジックのマジックは相変わらずすごい。そして、登場する人達が微妙に繋がっているのも相変わらず。読んでいて、どこでどう繋がるのかなぁとか、ああなるほどここでつながったかと、ちょっとホッとしたりして。最後の親子は、次回はどういう展開になるのか今から楽しみです。