山本甲士のレビュー一覧

  • ひかりの魔女
    ひかりさん、気がつくと樹木希林さんで映像化する私の脳内。

    こういう話を読むと「丁寧に生活する」「人を気遣うことが自分を気遣うこと」と改めて認識させられる。
    釜で炊くご飯も、手作りの煮魚や佃煮がおいしいのもわかりきってるけど、めんどくさいが先に来るのです…

    後半、奈津美と光来が急速にひかりさん信者...続きを読む
  • めぐるの選択
    誰にでも、いつでも、どうしようかと思い、自分の行動を選択する。あの時、別の道を選択していたなら今、どうなっていたのだろうとか、思う。就職も、結婚も今の家もそうかもしれない。この小説は、就職試験に向かう際に大雨に会い、その時の3つの 選択肢を、それぞれ描いて見せてくれる。自分のこれまでを振り返って、あ...続きを読む
  • ぱちもん
    大阪人なら馴染みのある言葉“ぱちもん”。「偽物」とか「まがいもの」の意味で、本作はうさんくさくて到底信頼できない探偵たちと、運悪く彼らに関わってしまった人たちの物語。6つの短編から成りますが、完全に独立した話ではなく、前の章で脇役だった人が次の章では主人公という形。

    登場する探偵に善人はいません。...続きを読む
  • そうだ小説を書こう
    物語を読み進めながら小説の書き方がわかる

    本書は、主人公が小説を書くことで、父親として息子との絆を回復する物語であるとともに、何度か挫折を味わいながらも、新人賞を受賞してプロデビューするまでを描いた話である。
    文中に小説を書く技術がふんだんに取りあげられ、小説の指南書にもなっている。
    作者の山本甲...続きを読む
  • ひろいもの
    意地の悪い人が出てこない小説もたまにはいいのかな。(笑)何かがきっかけで、自らで行動しだすことってやっぱりあると思う。それがどんなに小さなきっかけであれ、結果的によければそれでもいい。大切なのは踏み出すこと。なんだか心がほっこりする小説だった。無趣味、何もやることが見つからないという人に是非オススメ...続きを読む
  • ひろいもの
    前に読んだ『ひなた弁当』が良かったので、あらすじから似た系列の内容っぽいなと思い購入。あざとさ満点だが、分かっててもぐっとくる。単純な私。
  • そうだ小説を書こう
    突然、そうだ小説を書こうと思った僕が読んだ本。
    この本は、作家志望のおじさんが頑張って作家になろうとする過程を追いながら、読者もまた小説の書き方を会得していきましょう、というスタンスになっている。
    こんなにうまくいくわけねーだろ、ふざけるな!アマチュアなのにそんなにポンポン話が浮かぶわけねーだろ、ふ...続きを読む
  • そうだ小説を書こう
    会社では左遷の憂き目にあい、離婚して1人長崎に異動した山本宏司は別れた息子のために小説を書き始める…小説指南小説⁈
  • ひろいもの
    偶然ひろいものをしたことで、運命が変わっていく5人の男女の物語。

    5人とも良い方向へ進んでいくので、読んでいて心が暖かくなった。

    それぞれ独立している短篇がどことなく繋がっていく物語だったので、非常に私好みのタイプの本でした。
  • かび
    最初は「色々と仕返しの方法が思いつくなぁ。」って感心した。
    次から次に出てくるアイディア、、、。
    最初の方は嫌がらせの仕返しにもスッキリ出来てサクサク読めたけど、後半は若干ヤリスギ(笑)
    ヤリスギってより暴走?
    最後までバレんと、順調に進んだと思ったんもチョットの間。
    最後は、スッキリとハッピーエン...続きを読む
  • ぱちもん
    えぐいものもあったけど、あったかいものもあって少しじんときた。

    つながりがあるようでなかったり、投げられていた疑問があとで解けたりと、
    連作の醍醐味は満点。

    読んでよかった、と思える秀作。
  • かび
    過労で倒れ労災も認められず会社相手に戦う妻
    自分を殺して生きてきた生活をしていた妻が本能で動き戦う。
  • かび
    いや〜ほんま、おもろかったで。

    気持ちわかるわぁ と、しょっぱな頷きっぱなしやったけど、話しがどんどんエスカレートしていくにつれて、ハラハラドキドキしてオバチャンお尻が落ち着かんかったわぁ
    わかる。わかるけど、ここまでやる度胸は、わてにはあらへん。
    ま、所詮、中途半端な主婦なんやね。


    せっかく...続きを読む
  • ひなた商店街
    連鎖して行く相変わらずの濃い登場人物の、読んでいていつもの安心感ある。けど全てのタイミングあまりにも上手く行きすぎてなんだろう お腹いっぱいだ。悪事の副市長に建設会社にたった2人の老人が懲らしめてプロジェクトを中止させるって、こんな素敵な話が自民党のキックバックで出来ればどんなにか日本は豊かに生まれ...続きを読む
  • ひかりの魔女 : 2 にゅうめんの巻
    人を褒めながら幸せにしてくれる不思議な魔法使いのおばあちゃん真崎ひかりさんシリーズの第二弾。
    4つの短編でそれぞれ主人公が異なるが、
    それぞれのエピソードで過去に登場した登場人物が出てきて楽しめる。ほのぼのと心温まるお話です。
  • 迷犬マジック : 3
    都市伝説の実在版かな。
    マジックに合えば幸せになれる。
    そんな感じですね。
    自分も犬を飼いたくなりました。
  • ひかりの魔女 : 3 さっちゃんの巻
    表紙に惹かれて手に取りました。
    魔法使いのように人を幸せにするひかりおばあちゃんシリーズ第三弾。
    小学四年生のさちは事件をきっかけに不登校になりフリースクール通いをしていた。
    ひかりおばあちゃんの魔法でさちが前向きに変わっていく優しいお話。
  • ひかりの魔女
    浪人生の光一一家は離れて住んでいるばあちゃんを引き取ることに。
    渋々同居を始めた一家だが次第にばあちゃんの魅力によって幸せに変わっていく。
    こんなスーパーばあちゃんがいたら頼りたい。ぼのぼのするお話でした。
  • 迷犬マジック : 3
    マジック、出会う人をポジティブな方向に導く迷い犬。もう三作目。とにかく町内周辺全てをつなぐ。これで終わりかな。
  • 迷犬マジック : 2
    迷い犬マジックは希望を与えてくれる。前作と同じく、春夏秋冬の4つのお話。愛着が湧いてきた頃に別れが来るのが寂しい。