山本甲士のレビュー一覧
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作者お得意の「釣り」をモチーフにしたハートウォーミングストーリー。
そして、粘児、希実、民宿ひなた屋が光を取り戻す再生物語でもある。
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主人公は古場粘児というアラフォー男。釣りライターとして東京で食べていけなくなったため、実家の民宿を手伝うつもりで佐賀へ帰ってきたのだが……。
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「芸は身を助く」とはまさしくこの男に当てはまります。
主人公の粘児には取り柄と呼べるものが3つあります。
1つ目は言わずと知れた「釣り」。
執筆記事を掲載していた雑誌の廃刊で失業状態になったとはいえ、紛れもないプロの釣り師です。魚に対する知識・技術 -
Posted by ブクログ
ネタバレ好きな言葉
「忙しいという字は、りっしんべんに亡くなるって書くでしょ。忙しすぎると、心の方がお留守になってしまうっていうことね。実際、人間の心は弱いもので、あまり欲を出すと、そのせいで見えなくなってしまうものが出てくるし、お金はなければ困るけど、多ければ多いほどいいものでもないんじゃないかしら。家族が幸せでいられるさじ加減というのは、いっぺんにお金儲けをしたり、どんどん忙しくなることじゃなくて、何事もちょっとずつ良くなっていくことだと思うのよね。」
丁寧に、当たり前の事を継続する。 簡単そうで、難しい。丁寧な食事、立禅、実行したいな。 -
Posted by ブクログ
シリーズ3作目
人たらしババア、再びw
今回の主人公は、ヤクザの銃撃のまきぞいの怪我がきっかけでいじめられて不登校になり、フリースクールに通う小学5年生の重ノ木さち
フリースクールのボランティアとして、金曜日にだけ来ることになった謎のおばあちゃん 真崎ひかり
勉強の仕方、物語の創作、懸垂、優しい嘘などをさりげなく気付かされ、さちの心境に変化が訪れる
ちなみに、さちは1巻のアレの子って事ですよね
他にも、名前の出てくる既出の登場人物以外に2巻の工場とか
この巻だけ先に読んでもまったく問題ない構成になっているけど、やはり前作を知っているとニヤリとするところが多数
今回はさり気なさ加減が抑え