あらすじ
あの時、別の選択をしていたら私の人生は?
12年前のある朝、魚貫めぐるは公務員試験を受けに行き、にわか雨に降られて立ち往生してしまった。選択肢は駅まで走るか、様子を見るか、タクシーを探すかの3つだった。その時、小学一年生の秋に、海に釣りに出かけてそのまま行方不明になってしまった、おじいちゃんのことを思い出してしまう。
めぐるは、行方不明になったおじいちゃんのことが、ずっと気に掛かっていた。そして、そのことを物語にして子供たちに聞かせたいと思っていたのだ。
その後、この3つの選択をしためぐるのそれぞれの人生が描かれていく。
果たして、幸福だったのはどの生き方だったのか――。
読んだ後、「これでよかったんだ」と思わせてくれる長編小説。
『巡る女』を改題しました。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
生き方を改めて考えさせられる本。私はもし違う高校を選び違う部活を選んだらと後悔の念を思う事が多かったがこの本を読み、それが無くなった。どの選択を選び、どのような人生を歩んでも幸せになれるのだと考え、ポジティブに将来の選択を考えられるようになった。
Posted by ブクログ
もしも、Ifルートの選択でも幸せを感じるかは自分次第でしょうか。自分も今まで沢山の選択によって歩んで来ましたが正しいものか間違えたものかはわからない。迷う時間もない時もあるし、後悔する事もある。
今を生きることを楽しめるようにと、後押しされた気がしました。
と、偉そうな感想を書きましたが、楽しく読めた良作です。
どのルートも良いです。
Posted by ブクログ
誰にでも、いつでも、どうしようかと思い、自分の行動を選択する。あの時、別の道を選択していたなら今、どうなっていたのだろうとか、思う。就職も、結婚も今の家もそうかもしれない。この小説は、就職試験に向かう際に大雨に会い、その時の3つの 選択肢を、それぞれ描いて見せてくれる。自分のこれまでを振り返って、あの時、あっちにしたらどうなっていただろうと考えてみるが、今は、今で幸せだとも思っている。