山本甲士のレビュー一覧

  • めぐるの選択

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    誰にでも、いつでも、どうしようかと思い、自分の行動を選択する。あの時、別の道を選択していたなら今、どうなっていたのだろうとか、思う。就職も、結婚も今の家もそうかもしれない。この小説は、就職試験に向かう際に大雨に会い、その時の3つの 選択肢を、それぞれ描いて見せてくれる。自分のこれまでを振り返って、あの時、あっちにしたらどうなっていただろうと考えてみるが、今は、今で幸せだとも思っている。

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    2018年05月02日
  • ぱちもん

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    大阪人なら馴染みのある言葉“ぱちもん”。「偽物」とか「まがいもの」の意味で、本作はうさんくさくて到底信頼できない探偵たちと、運悪く彼らに関わってしまった人たちの物語。6つの短編から成りますが、完全に独立した話ではなく、前の章で脇役だった人が次の章では主人公という形。

    登場する探偵に善人はいません。調査費の水増し請求や調査結果の捏造なんて序の口で、依頼者とターゲットのどちらがより多く金を取れそうかを考えて脅迫なんてことも。しっぺ返しを喰らうのは当たり前で、後悔してもどうにもならず。同著者の『どろ』は、隣同士で嫌がらせの応酬が始まり、どんどんエスカレートして最後にはお縄頂戴という話でした。それに比べればいくぶん手ぬるいですが、ハッピーエンドは程遠く。

    そんななか、唯一なごむのは「この悔しさ」という章。あくどい探偵が運転する車に撥ねられて負傷した女性と、同じ探偵から唖然とする提案を受けた男性が出会う物語。義足の男の子が公園で遊ぶシーンに涙。ほかの章とは異なる展開でほろりとします。

    ディープな大阪の地名が頻発するので、大阪人にはお薦め。しかし皆がこんなに柄が悪いわけではありません。(^^;

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    2017年05月10日
  • そうだ小説を書こう

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    物語を読み進めながら小説の書き方がわかる

    本書は、主人公が小説を書くことで、父親として息子との絆を回復する物語であるとともに、何度か挫折を味わいながらも、新人賞を受賞してプロデビューするまでを描いた話である。
    文中に小説を書く技術がふんだんに取りあげられ、小説の指南書にもなっている。
    作者の山本甲士が出てくるほか、さまざまな習作が作品として登場する。

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    2016年11月07日
  • ひろいもの

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    意地の悪い人が出てこない小説もたまにはいいのかな。(笑)何かがきっかけで、自らで行動しだすことってやっぱりあると思う。それがどんなに小さなきっかけであれ、結果的によければそれでもいい。大切なのは踏み出すこと。なんだか心がほっこりする小説だった。無趣味、何もやることが見つからないという人に是非オススメしたい。

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    2015年09月11日
  • ひろいもの

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    前に読んだ『ひなた弁当』が良かったので、あらすじから似た系列の内容っぽいなと思い購入。あざとさ満点だが、分かっててもぐっとくる。単純な私。

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    2014年12月18日
  • そうだ小説を書こう

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    突然、そうだ小説を書こうと思った僕が読んだ本。
    この本は、作家志望のおじさんが頑張って作家になろうとする過程を追いながら、読者もまた小説の書き方を会得していきましょう、というスタンスになっている。
    こんなにうまくいくわけねーだろ、ふざけるな!アマチュアなのにそんなにポンポン話が浮かぶわけねーだろ、ふざけるな!そんなふうに思われる方もいるかもしれないが、まあそこは我慢して。
    とにかく親子愛を感じさせる本編も、作中作という形で主人公が書く小説もいいお話であったし、小説の書き方を学ぶという点でも一応、基本的なことは書いてある。
    したがって、退屈なハウツー本なんて読みたくねえんだわという、書きたいのか書きたくないのかよくわからない人が、適度に感動しながら学ぶには最適なんじゃないかと思います。

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    2014年11月23日
  • そうだ小説を書こう

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    会社では左遷の憂き目にあい、離婚して1人長崎に異動した山本宏司は別れた息子のために小説を書き始める…小説指南小説⁈

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    2013年07月25日
  • ひろいもの

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    偶然ひろいものをしたことで、運命が変わっていく5人の男女の物語。

    5人とも良い方向へ進んでいくので、読んでいて心が暖かくなった。

    それぞれ独立している短篇がどことなく繋がっていく物語だったので、非常に私好みのタイプの本でした。

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    2013年01月12日
  • かび

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    最初は「色々と仕返しの方法が思いつくなぁ。」って感心した。
    次から次に出てくるアイディア、、、。
    最初の方は嫌がらせの仕返しにもスッキリ出来てサクサク読めたけど、後半は若干ヤリスギ(笑)
    ヤリスギってより暴走?
    最後までバレんと、順調に進んだと思ったんもチョットの間。
    最後は、スッキリとハッピーエンドで終わって欲しかったかな。

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    2011年02月14日
  • ぱちもん

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    えぐいものもあったけど、あったかいものもあって少しじんときた。

    つながりがあるようでなかったり、投げられていた疑問があとで解けたりと、
    連作の醍醐味は満点。

    読んでよかった、と思える秀作。

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    2009年11月17日
  • かび

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    過労で倒れ労災も認められず会社相手に戦う妻
    自分を殺して生きてきた生活をしていた妻が本能で動き戦う。

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    2009年10月04日
  • かび

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    いや〜ほんま、おもろかったで。

    気持ちわかるわぁ と、しょっぱな頷きっぱなしやったけど、話しがどんどんエスカレートしていくにつれて、ハラハラドキドキしてオバチャンお尻が落ち着かんかったわぁ
    わかる。わかるけど、ここまでやる度胸は、わてにはあらへん。
    ま、所詮、中途半端な主婦なんやね。


    せっかくやったら、ラストは、ああでないのが良かったんとちゃう?_
    ま、なんにしろ、痛快やったわ。


    ・・・・む、難しいなぁ。これ、関西弁になっとる?(笑)
    なんや、書きたい事がうまく書かれへん。

    ここまで書いたら、書きにくうなるけど、関西弁ってええね(爆)
    この小説、標準語で書きよったら、こんなに楽しめんかったんとちゃう?

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    2009年10月04日
  • はじめまして、お父さん。

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    ネタバレ

    「 元々 酒好きで居酒屋にはしょっちゅう行ってましたからね あまり良くない店に入っちゃった時なんかこうすればいいのに なんてよく思いましたよ それをそのまま自分が経営する時に活かしたんです」

    「 あと、チクリみたいな のもやるべきじゃない。人間として恥ずかしいことだ。 誰それがお前の悪口言ってたぞ とか 私はね そういう種類の人間が大嫌いなんだ」

    「 有能なんだが 切れ者 というタイプじゃない なずるさとか 要領の良さとは縁のない男だった むしろ 愚直なタイプ さ 本当に信頼できるのはそういう人間なんだってことにその頃は気づくことができなかった」

    金では買えないものを手に入れて 希望を持って生きている 金は人生に潤いを与えてくれるか 幸福 そのものではない。

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    2026年10月24日
  • めぐるの選択

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    あの日あの時あの場所で・・・
    なんて歌があったような・・・
    生きていくってのはいつも選択肢がいっぱいです。
    いつもいい選択をして過ごしていけるといいなぁ。。。と思ってます♬

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    2026年10月22日
  • 迷犬マジック

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    ネタバレ

    やってあげたことは忘れろ。やってもらったことは忘れるな。 昔 ばあちゃんから何とも言われた言葉。将騎 自身も そういう人間でありたいと思っている。

    確かに焦りはある。でも焦ってもしょうがない、そのうち何とかなるという気持ちもある。しかめっ面で歩いてきた人が立ち止まって自分の演奏に聴き入ってくれて、最後は笑顔になって拍手をしてくれる。それを何度も体験してきた。 なんとかなる、という思いにはちゃんと根拠がある。

    人間、 不思議なもので、誰かに何かをしてもらうよりも。誰かに何かしてあげる方が幸福感が大きいものなんです。

    才能があるか否かを決めるか決めてかかるのはいかがなものか。 結果さえ出せば 才能があると世間は認めるのではござらぬか。ならば結果を出せば良いこと。 お主が何を目指しておられたのかは知らぬが、何もせぬうちに勝手にくじけておっては マジック 殿に笑われるぞ。

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    2026年10月18日
  • めぐるの選択

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    Audibleで。
    3つの選択。
    それぞれの未来。
    なかなか面白い着眼点。
    人生は選択の繰り返し。
    30歳半ばビミョーな年頃からの選択の振り返りはまだまだ元気な未来がそれぞれにありそうでよいなあ。
    これが70歳くらいならとか思ってしまった。
    おじいちゃんとの関わりをどう解釈したらいいのか迷いました

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    2026年10月06日
  • 迷犬マジック

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    不思議な犬・マジックが運んでくる日常の幸せを書いた短編連作小説。

    この作者は何冊か読んでいるが、物語の遷移がとても自然でフィクション特有のツッコミどころが本当に少ない

    素晴らしいリアリズムのバランス

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    2026年09月30日
  • かみがかり

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    髪を切ると気分が変わるし、極端な話、性格まで変わっちゃうよね、というお話。

    題材はありきたりかなと思いつつ、思わぬトンデモな方向に変わっていく人もいて、楽しく読めた。

    行き詰まるたびに理髪店が出てくる。ずっとそこにあるのに、神の導き的な感じで入ってしまって、寝ちゃってびっくり!という流れが毎回だったので、終盤は少し飽きてしまったかも。ただ、その流れが嘘ではないとわかる章もあって、謎を残したままにはならなかった。

    できれば理髪師さんの話も読みたかったな。

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    2026年09月30日
  • かみがかり

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    車移動時、Audibleで。
    て(笑)
    かみがかりのかみは 髪だったのか(笑)
    たしかに髪型を変えることにより、神がかっていくお話したちではあったけど。
    一番最初の眉が変わったのか、よかったかな、
    会社の偽装工作の告発、あおり運転手への対応。笑えた。あおり運転なんて、まさにあおられた時や、文句言われたときの対応が実体験に近くて。
    どのお話しもお、今度はどう変わる?が優しいお話しでした。

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    2026年09月27日
  • 戻る男

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    ネタバレ

    条件などを踏まえると最初からタイムスリップのカラクリには気づけたので、深みに嵌る主人公に大丈夫かと心配しつつ見守る形になった。一方で過去や記憶について改めて考える機会にもなった。過去って記憶や記録と言った改竄可能な不確かなもので成り立つあやふやなものなんだなと。
    話の運びは概ね想定通りだったが、詐欺なのでどう落とすのかなと思っていたところ、和解したのだけは少し意外だった。とは言えある種の療養、あるいは特別な体験が出来て慰謝料付きのお金も返ってきたから、被害者達もいきり立つ程じゃなかったのだろうなと思う。中にはネタばらししてほしくなかった人もいたに違いないだろうけれども。不幸な猫も実際いた訳だし…。

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    2026年09月24日