オリーヴァ・デナーロ

オリーヴァ・デナーロ

理不尽と闘った一人の女性の勇気の物語。

1960年代、シチリアの保守的な小村。「女は水差しだから、割った人のところにもらわれていくもの」と母親に擦り込まれた少女オリーヴァは、初潮を迎えてからは「純潔を守るため」に、地元の風習と母の教えに従い男子との交流を避け、学校も辞め家のなかで過ごしていた。しかし裕福な菓子店の息子に目をつけられ、16歳の誕生日に誘拐され性暴力を受けてしまう。当時の刑法第544条により、加害者の男はオリーヴァと結婚することで罪が放免されることになる。結婚を迫る男や周囲からの圧力に追い詰められるオリーヴァ。やがて友人や支援者との励ましに自分の本心に気づき、法廷でこの理不尽に「ノー」を突きつけることを決意する。
『「幸せの列車」に乗せられた少年』のベストセラー作家が実話に想を得て描いた、一人の女性の勇気と尊厳の物語。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    306ページ
  • 電子版発売日
    2025年02月27日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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オリーヴァ・デナーロ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    イタリアってとても宗教に深い国で、その延長線上に生活がある。日本人にはなかなか理解に苦しむところは多い。そんな欧州を教えてくれる一冊。

    0
    2025年03月22日

    Posted by ブクログ

    困難を乗り越えようとする主人公の姿
    複雑な感情を抱えた母親
    不器用ながら芯の強い父親
    人物の描写がいい
    できれば若い女性に読んで欲しい
    試してみませんか

    0
    2025年05月10日

    Posted by ブクログ

    オリーヴァを見守る家族愛、特に無口な父の姿に
    感動した 今日の女性の権利は昔からあった根強い風習、伝統、しきたり、法律などとの戦いから勝ち得た女性の生きる姿であり万国共通なのだなぁと感慨深い

    0
    2025年04月28日

    Posted by ブクログ

    抑圧に従う不幸と、抗う不幸どちらも存在するということ。
    なぜ声を上げなければいけないのか、声を上げる女性に対して、社会は考えたことはあるのか。
    時代も国も違うけれど、現代にも同様に無理解と差別に傷つけられ苦しむ女性はたくさんいるのだと思う。

    0
    2025年10月08日

    Posted by ブクログ

    「ノー」ということがどれだけ大変なことだったのか思い知らされました。
    決して自分に非はないのに、自分に非があったかのように扱われるオリーヴァ。
    今の私より幼いのに理不尽という言葉で言い表せられない場面が続いて、胸が痛みました。
    それでもなお、闘おうとするオリーヴァの強さに驚きました。彼女は謂れ無い誹

    0
    2025年04月20日

    Posted by ブクログ

    読み始めてすぐに、本当に1960年代のイタリアが舞台なのか、第一部のタイトルを見直した。先進国の中では日本やイタリアは女性の社会的地位が低いと言われている。一人一人の声は小さいかもしれないけど、社会が良い方向に変わっていけば良いなと思う。男性にとっても女性にとっても。

    0
    2025年03月31日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とても良かった。特にエンディング。

    「女は水差しだから、割った人のところにもらわれていくものなの、と母さんは言う。」という冒頭からしびれた。

    男である弟は気にせず、人と話し、外に出かけ、好きなことができる。一方女性は、こうあるべきと言う制限をつけられ、頭が良いことが必ずしも良いことではない。

    0
    2025年08月22日

オリーヴァ・デナーロ の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    306ページ
  • 電子版発売日
    2025年02月27日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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