作品一覧

  • double~彼岸荘の殺人~
    3.8
    1巻950円 (税込)
    幽霊屋敷に超能力者たちが集結! 傑作ホラーミステリ 本年度最高のホラーミステリ登場! 洋館で繰り返された残虐な事件…… うごめく恐怖、悲しい記憶から 私たちは逃れられるのか? 少女の頃に念動力で世間を騒がせて以来引きこもるようになった紗良を、幼馴染のひなたは見守ってきた。しかし紗良の噂を聞きつけた富豪から「幽霊屋敷」の謎を解き明かして欲しいとの依頼が入る。屋敷にはテレパス、サイコメトリストら超能力者が呼び寄せられていた。二人を待ち受ける恐怖の日々。書き下ろしホラーミステリ。 カバー画・雪下まゆ
  • 向日葵を手折る
    3.9
    1巻990円 (税込)
    消えた向日葵、連続する不穏な事件―― 多感な少女の感情を繊細に描く、慟哭必至の傑作青春ミステリ 父親が亡くなり、山形の集落に引っ越した小6の高橋みのり。 初めての夏、「向日葵流し」のために育てられていた向日葵の花が、何者かによってすべて切り落とされる事件が起きる。 みのりの周囲ではさらに不穏な事件が続き――。彼女の4年間の成長と事件の行方を瑞々しい筆致で描く、感動の長編青春ミステリ。 第74回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門ノミネート作品。 「これほど自然の中に多感な思いがこめられた小説も珍しいのではないか。 自然描写をしなくなった(いや出来なくなったといったほうがいい)作家が多いなかで、 彩坂美月は、丁寧に一人の少女の内面と、過ぎていく季節の流れを追っていき、嫋々たる余韻を残す」 ――池上冬樹氏の解説より抜粋
  • みどり町の怪人
    3.6
    1巻770円 (税込)
    一見、ありふれた日常が流れる、どこにでもある小さな郊外の町、みどり町。ただある一点、「怪人がいる」という“非日常”を除いては……。時は1990年代初め。奇妙な都市伝説の裏には、未解決のまま20年以上が過ぎた凄惨な母子殺人事件が隠されていた――。
  • 思い出リバイバル
    3.4
    1巻1,672円 (税込)
    ひとつだけ、過去を「再上映」できるとしたら。今だから気付けることがあるーー思い出とは、未来へ一歩踏み出す自分を支えてくれるもの。 思い出をひとつだけ「再上映」してくれる不思議な存在、映人。 過去を変えることはできないが、今の自分の視点でもう一度過去を見直すことができる。 幸せだった頃を取り戻したい人、後悔にけりをつけたい人……映人に再上映を依頼する理由は様々だが、受けるか受けないかは映人なりの基準があったーー。 幸せなものでも、苦しいものでも、自分にとって価値があって大切なものだと心から思えたら、きっと「これから」が変わっていく。 思い出を再体験した依頼人たちは、何を得るのか。 そして、映人の正体と目的とは。
  • 柘榴パズル
    3.7
    1巻880円 (税込)
    「この夏が、永遠に続けばいいのに」。 とぼけたお祖父ちゃん、明るいお母さん、クールなお兄ちゃん、甘ったれの妹。 十九歳の美緒を囲む、仲のいい家族の日常。 身近で起こる奇妙な事件は、山田家の皆が力を合わせて謎を解く。 そんな一家に、怪しい影が忍び寄り――。 ある家族のひと夏を描いたミステリー連作短編集。 解説・千街晶之 ※この電子書籍は2015年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 金木犀と彼女の時間
    4.2
    1巻850円 (税込)
    高校最後の文化祭当日、菜月は屋上でクラスメイトの拓未に告白された直後、人生3度目のタイムリープに巻き込まれた。この状態になった菜月は同じ1時間を5回繰り返し、最後の出来事が確定事項となるのだ。その1回目、菜月が告白されるより前に拓未は転落死してしまう。同じことが操り返されるはずだったのに、いったい何が起きたのか? 菜月は残り4回のタイムリープのなかで、拓未が死なない方法を探して奔走するが……。他人に心を開けない女子高生がクラスメイトを救うために校舎を駆けめぐる、鮮やかな学園タイムリープ・ミステリ登場。/【目次】プロローグ/第一章 繰り返しの時間/第二章 文化祭の幕開け/第三章 起こるはずのない事件/第四章 深まる謎/第五章 彼女の時間/解説=村上貴史
  • サクラオト
    4.0
    1巻594円 (税込)
    朝人が詩織を連れ出した満開の夜桜の下には、痛ましい事件が埋まっていた。少女が起こしたクラスメイトの毒殺、恋人同士の扼殺、中学教師による教え子殺し……なぜ、ここで殺人が起きるのか? 少女が口にしていた「桜の音が聞こえる」という言葉も謎を深めていく(「サクラオト」)。聴覚を鍵に描いた表題作など五感をテーマにした五編+Extra stage「第六感」からなる本格ミステリー連作短編集。
  • 夏の王国で目覚めない
    4.0
    1巻990円 (税込)
    父の再婚に傷ついた娘の美咲は、「選ばれた存在」だけが知る隠しサイトに辿りつく。やがてあるツアーに参加するが、次々と人が……。解説収録/小池啓介
  • 僕らの世界が終わる頃(新潮文庫nex)
    3.6
    1巻781円 (税込)
    不登校になって早一年、14歳の工藤渉は暇を持て余し、軽い気持ちで小説を書き始める。物語を作るのは想像以上に難しく、だが驚くほど楽しかった。初めての小説『ルール・オブ・ルール』をネット上で公開すると、予想外の反響が。けれどその途端、渉の身辺で怪事が続く。脅迫メール、不審な電話、そして作中の場面に酷似した殺人未遂事件。現実と物語が交錯する高次元ミステリー!!
  • ひぐらしふる 有馬千夏の不可思議なある夏の日
    4.0
    1巻721円 (税込)
    公衆の面前で突如として姿を消した親子連れ。山のてっぺんでUFOに連れ去られた幼馴染。実家に帰省した有馬千夏の身の回りで起こった不可思議な事件は、はたして怪現象なのか、故意の犯罪なのか。そして、彼女の前にたびたび現れる“自分そっくりの幻”の正体とは。予測不能、二重三重のどんでん返しが待ち受ける、ひと夏の青春ミステリー。
  • 少女は夏に閉ざされる
    3.6
    1巻756円 (税込)
    高校最後の夏休み。「ある理由」から、帰省せずに女子寮に残った渡辺七瀬は「死んだ女生徒・清水繭の幽霊」の噂を耳にする。一方、双子の日向と美夜子は、男性教師・神崎が女性を撲殺する瞬間を目撃。七瀬の親友・久美、破滅願望の強い海を含めた居残り組の5人は、狂気に満ちた神崎に襲われ、寮の中に閉じ込められてしまう。そのとき繭の親友と名乗るあかりが寮に現れ――。叙情的かつスリリングな、青春群像ミステリ。
  • 文化祭の夢に、おちる
    3.2
    1巻1,265円 (税込)
    三年に一度だけ行われる桐乃高校文化祭。その準備中、五名の生徒が吊り上げられていた巨大壁画の下敷きになってしまう。眠りから醒めた相原円が見たのは、いつもの通学路にいつもの校舎。見慣れた夏の光景のはずなのに、そこはどこかいびつな、誰もいない世界で……?2012年本格ミステリ大賞最終候補作『夏の王国で目覚めない』で大注目の彩坂美月が贈る、青春<神隠し>小説!
  • double~彼岸荘の殺人~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ホラー?というか超常現象?系の小説を初めて読んだ。面白かった!

    どんな話?
    簡潔に言うと、霊というか超能力、異常現象がやばい家!!の話。
    超能力持ってる方と主催者でなんか家の調査に行くんですけど、あれあれ?となってく話です。

    色々、話の理屈通っててすごい!
    ネタバレなんですが、
    椅子に入って死んでたのは子供の動揺で電気分解事故死。女性投身自殺とワイン事件は、蓮の連れのあの人が社会的地位や評判を保つために、屋敷のせいにするために、ていう思いを屋敷に利用されて殺したって言う話。
    その他ほとんどの現象は激ヤバ屋敷のせいだけど、ここの話は理屈通ってる気がして、はえすげえなーと思った。あと蓮の動機も

    0
    2024年07月14日
  • 向日葵を手折る

    Posted by ブクログ

    父親が亡くなり、山形の集落に引っ越してきた小6のみのり、よそ者の入ってくることの少ない閉鎖的な村の中で過ごす日々が丁寧に繊細な描写で語られる
    「ここは閉ざされた王国みたいだ」と感じる山深い村に残る風習や地域の行事
    その一つである「向日葵流し」
    その準備中に起こった事件
    子どもたちが噂する〈向日葵男〉
    なにやら不穏な空気をまとったこの村で、みのりは中学生になり
    友人たちとの関係もまたすこしずつ変わっていく

    村にきて一番初めに顔見知りになった怜
    優しく穏やかでちょっと憂いのある少年の描写やエピソードがとっても好き
    そして乱暴者の隼人
    突然キれるような子だけれど、何故か目を離せない魅力を持つ
    最初

    0
    2024年05月19日
  • double~彼岸荘の殺人~

    Posted by ブクログ

    ホラー100%。
    怖かった。。
    いや、面白かったですよ?
    刑事物は少し物足りなくなってて、ホラー的要因がある方が読み応えあるので、軽い気持ちで読んだら思ったよりホラーで怖かったという。。笑

    0
    2024年02月12日
  • 向日葵を手折る

    Posted by ブクログ

    あなたは、『向日葵男』を知っているでしょうか?

    (*˙ᵕ˙*)え?

    夏の代名詞とも言える『向日葵』。漢字で書くと今ひとつピンときませんが、”ひまわり”、とひらがなで書くと、太陽の動きに沿って、花の向きを変えていく真っ黄な大輪が頭に思い浮かびます。

    この国では祭りが全国各地で行われます。季節を身近に感じてきた国民性もあって、そんな祭りにはその季節を象徴する草花を前面に打ち出すものも多々あります。ツツジ、朝顔、菊といった花々の他に、夏と言えば『向日葵』を祭りの中心に置くものがあるのは如何にもという気がします。

    さてここに、そんな『向日葵』を川に流す『向日葵流し』という祭りが連綿と行

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    2023年10月28日
  • 向日葵を手折る

    Posted by ブクログ

    読んで良かった。
    気持ちの良い感動に酔いしれる青春ミステリーだった。

    父親が亡くなり母の実家である山形の祖母の家に引っ越してきた小6の高橋みのり。
    近所で出会った少年は、優しく話しかけてきてくれた藤崎怜。
    乱暴な強い眼差しをぶつけてくるのは、隼人。
    みのりと怜と隼人を中心に物語は進んでいく。

    この土地では向日葵男というおぞましい怪物がいて…という噂があり、何者かによって向日葵の花が切り落とされる事件が起き、真っ先に向日葵男のしわざだと。

    よほど暗い絶望感漂う事件が次々と起こるのでは…と想像していたが、殺伐としたものではなく結果としては、そういえば序盤から気にはなってたなと思い返すことがで

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    2023年09月22日

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