向日葵を手折る

向日葵を手折る

990円 (税込)

4pt

消えた向日葵、連続する不穏な事件――
多感な少女の感情を繊細に描く、慟哭必至の傑作青春ミステリ

父親が亡くなり、山形の集落に引っ越した小6の高橋みのり。
初めての夏、「向日葵流し」のために育てられていた向日葵の花が、何者かによってすべて切り落とされる事件が起きる。
みのりの周囲ではさらに不穏な事件が続き――。彼女の4年間の成長と事件の行方を瑞々しい筆致で描く、感動の長編青春ミステリ。
第74回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門ノミネート作品。

「これほど自然の中に多感な思いがこめられた小説も珍しいのではないか。
自然描写をしなくなった(いや出来なくなったといったほうがいい)作家が多いなかで、
彩坂美月は、丁寧に一人の少女の内面と、過ぎていく季節の流れを追っていき、嫋々たる余韻を残す」
――池上冬樹氏の解説より抜粋

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向日葵を手折る のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    夏に読めてよかった。文句なしの星5です。
    田舎に越してきた女の子と田舎にいるヤンチャな男の子と優しい男の子の3人を中心にミステリーがありつつ、メインは各々の人としての成長にフォーカスした作品。
    小6から中3までの4年間の成長を描いているため非常に長いがそれが気にならないほど、ひまわりや夕暮れ風景描写

    0
    2025年08月02日

    Posted by ブクログ

    父親が亡くなり、山形の集落に引っ越してきた小6のみのり、よそ者の入ってくることの少ない閉鎖的な村の中で過ごす日々が丁寧に繊細な描写で語られる
    「ここは閉ざされた王国みたいだ」と感じる山深い村に残る風習や地域の行事
    その一つである「向日葵流し」
    その準備中に起こった事件
    子どもたちが噂する〈向日葵男〉

    0
    2024年05月19日

    Posted by ブクログ

    あなたは、『向日葵男』を知っているでしょうか?

    (*˙ᵕ˙*)え?

    夏の代名詞とも言える『向日葵』。漢字で書くと今ひとつピンときませんが、”ひまわり”、とひらがなで書くと、太陽の動きに沿って、花の向きを変えていく真っ黄な大輪が頭に思い浮かびます。

    この国では祭りが全国各地で行われます。

    0
    2023年10月28日

    Posted by ブクログ

    読んで良かった。
    気持ちの良い感動に酔いしれる青春ミステリーだった。

    父親が亡くなり母の実家である山形の祖母の家に引っ越してきた小6の高橋みのり。
    近所で出会った少年は、優しく話しかけてきてくれた藤崎怜。
    乱暴な強い眼差しをぶつけてくるのは、隼人。
    みのりと怜と隼人を中心に物語は進んでいく。

    0
    2023年09月22日

    Posted by ブクログ

    父の死をきっかけに母の生まれ故郷である
    田舎に移住することになった女の子を通して、
    四季彩豊かな自然、人とのつながりを描いてる。
    そして、そんな喉かな雰囲気の作品にもかかわらず、終始向日葵男という得体の知れないものが
    ついてまわる。終盤向日葵男の正体を知った時
    はっとさせられました。

    0
    2023年06月12日

    Posted by ブクログ

    彩坂美月『向日葵を手折る』実業之日本社文庫。

    田舎では有りがちな都会からの転校生が味わう閉塞感、豊かな自然の風景と四季の移ろいが見事に表現される中、少し薄気味悪いミステリーが静かに進行していく。

    どこか懐かしさを感じる、草木の緑の薫りを感じる爽やかな青春ミステリーであった。

    主人公の高橋みのり

    0
    2023年06月12日

    Posted by ブクログ

    素晴らしい。
    ミステリとしても青春小説としても秀逸だなと思える一冊。

    田舎特有の人間模様、細やかな自然描写、そして少年少女の成長が鮮やかに描かれていて、胸に残る物語でした。

    小学4年生のみのりは、父の死をきっかけに母の故郷・山形の山間部へ。
    穏やかで繊細な怜。
    気性の激しい隼人。
    豊かな自然の中

    0
    2025年10月01日

    Posted by ブクログ

    他の皆さんのレビューであらすじは詳しく紹介されているので、ここでは敢えて省略。
    山形の集落で暮らす3人(みのり、怜、隼人)の、小6から中学卒業までの多感な季節を、瑞々しく描いた少し甘酸っぱい青春ストーリーであるが、そこに謎を秘めた不穏な出来事を融合することで、上質なミステリー性を帯びた作品となってい

    0
    2023年11月01日

    Posted by ブクログ

     彩坂美月さん初読でした。
     突然父を亡くし、母の実家・山形の桜沢という田舎、それも小さな集落に引っ越した小学6年生・高橋みのりが主人公の物語で、小6から中学卒業までの4年間がみのりの視点で描かれます。

     みのりと2人の少年(隼人と怜)の成長、田舎の豊かな自然や風習・行事のよさ、集落特有の関係性か

    0
    2023年08月16日

    Posted by ブクログ

    多感な子供達が大人になるまでの物語の中にミステリーの要素も加わったよう感じた。
    山形の山あいの村のそれぞれの季節の描写や子供達の心模様がとても丁寧に描かれており、井上陽水「少年時代」の情景が自然に浮かんで来るような気がした。衝撃的な事件を乗り越え成長した3人のラストシ―ンも感動的だった。

    0
    2023年07月12日

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