無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
"家族”を題材とした短編ミステリー小説。どこにでもいそうな山田家やその周りいる人々との交流を通したハートフルなストーリー、
…かと思ったらそれは読者に対してのミスリードでしか無く本当は"家族"の愛に飢えた人間達が家族を演じる疑似家族であった。
個人的な伏線としては
・祖母の描写は出てくるのに、父親の描写が全くといって良いほど出てこない。→ショウコが父であり母だから。
・写真屋の安藤が最初に山田家と出会ったときの反応→そもそも友広が山田家を家族であるという感覚が他の人に比べて少なく、安藤に対してそこまで家族の話をしていなかったから。
・友広が突然現れた坂口に不信感を抱いていた→"山田家"の秘密がバレるの内心恐れていたから。
・桜子を置いていってしまった恭子に対する桃子の反応→自分も同じような目に遭っていて桜子に自分と同じ思いをして欲しくないと思ったから。
など思い返すと腑に落ちるところが多いと感じた。
彼らは寂しさから家族として生活し作品の中でも、騙すつもりで暮らしていたわけでは無いのに源一郎の妹たちの反応はとても独りよがりで気持ち悪かった。彼らは源一郎の言葉通り表面でしか物事を見ることの出来ない人々なのだと感じた。
そしてエピローグは"山田家"は解散し、それぞれに散っていくことになるが、最後のシーンで彼らは一歩踏み出して、前に進んでいて彼らの日常が決して無駄では無いと分かり、ほっとした。
そして最後のページのあのシーン、表紙を見て納得した。そういうことだったとはなぁ。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸