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人身事故のため、停車中の通勤電車内。男は網棚付近に漂う黒い靄(もや)のようなものを目撃する。他の誰も気づかないが、禍々(まがまが)しい気配を放つ何か……。やがてそれが男に向けて迫ってきたとき、彼を襲った身の毛もよだつ出来事とは?(表題作)実話怪談の名手でもある著者が描く、日常の隙間(すきま)から立ち現れる怪異の数々! 全8編を収録。
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Posted by ブクログ
新感覚のホラー小説の多い著者の短編集。 本作もそれほどはずさずにそこそこのストーリーを提供してくれている。 ホラーというのは,「何を怖いと思うかという感性が作家と読者とである程度共有できる場合でないと恐ろしく感じないものである。 「なかにはこれのどこが怖いの?汚いだけじゃん」なんてのも多い中...続きを読むで,彼女の作品は,強烈ではないが,さりげない怖さを感じさせてくれて,なかなかよい。
ちょっといい話とクスッとくるのと、じわっとそれでいて迫って来るような怖さと、色んな霊(的な、妖怪?)絡みの物語。 余韻を味わいたい気持ちを上回って次々読み進めて直ぐ終わってしまった。
【目次】 夜行 白衣の天使 恋人 二十九日のアパート 人魚の海 雪 アメ,よこせ オワスレモノ 解説(菊地秀行)
『アメ、よこせ』が秀逸。流れがいい。どんどん怖くなっていって、最後もいい。新耳袋の、山の中にある無人の牧場話に通じる怖さアリ。
書き下ろしの表題作を除く7編中、6編は他のアンソロジーに収録済(光文社文庫だけれど初出が「異形」は1作のみ)。 手堅く、怖い短編揃い(笑わせられ、ほろりとさせられる作品もあるが)
そんなに怖くないかな? 電車の話はちょっと嫌だったかも・・・ 電車の中で思い出したくない話かなぁ。 短編なので、読みやすいです。
人身事故のため、停車中の通勤電車内。男は網棚付近に漂う黒い靄のようなものを目撃する。他の誰も気づかないが、禍々しい気配を放つ何か…。やがてそれが男に向けて迫ってきたとき、彼を襲った身の毛もよだつ出来事とは?(表題作)実話怪談の名手でもある著者が描く、日常の隙間から立ち現れる怪異の数々!書下ろし作品を...続きを読む含む全八編を収録する
少し当てが外れた
加門七海さんの自分が今迄読んだホラーは大概、実話系でなくても実話ベースを感じさせるものが多かった気がする。今回のはそれに当てはまらないので自分的には外した感が。。 ただ、創作ホラーもの作品として読めば、それなりに楽しめました。
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