井上靖の作品一覧
「井上靖」の「額田女王」「本覚坊遺文」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「井上靖」の「額田女王」「本覚坊遺文」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
京都帝国大学(現京都大学)哲学科卒。1950年『闘牛』で第22回芥川賞、1958年 『天平の甍』で芸術選奨文部大臣賞、1959年 『氷壁』で日本芸術院賞など数多く受賞作品がある。1976年文化勲章を受章。長編小説・短編小説など多数の作品を世に送り出した。『猟銃』、『風林火山』、『敦煌』など映画化、ドラマ化された作品も数多い。
Posted by ブクログ
この小説は大きな事件を追うというより、人が人の中でどう揺れ、どう傷つき、どう自分を保とうとするのかを描いているのだということだった。
洪作は、飛び込み台から落ちざるを得なかったり、カバンをなくしたり、成績が下がったり、女の子を意識して赤面したりする。ひとつひとつは、子どもの頃なら誰にでもありそうな出来事である。
けれど、その時の本人にとっては大事件である。
周囲の人は一時は心配してくれる。しかし時間が経てば、少しずつ他人事になっていく。本人だけがまだその出来事の中に取り残されている。そういう人間の距離感が、とても自然に描かれている。
叱られることを恐れる。 人の目を気にする。 友人と比
Posted by ブクログ
足立美術館で王昭君の肖像画をみた時、どこかでこの美女の物語を読んだ、と記憶をたどり、この本の「明妃曲」をもう一度読んでみました。
王昭君は前漢時代に匈奴に嫁がされた(多分実在する)悲劇の女性です。この「明妃曲」では「私」と「田津岡」という、ともに匈奴という民族に心惹かれた二人の交流から、王昭君の物語が語られます。
王昭君は後宮から匈奴へ貢物のように嫁がされ、好意をいだいた王の息子ではなく、年老いた王に娶され、自殺をはかりますが未遂に終わります。その息子から「しばらく待ってほしい、父はまもなく死ぬ」と言われ、老王が亡くなった後、息子が王となり、王昭君を娶ります。その後は子供を産み、2度と祖国へ帰
Posted by ブクログ
⭐︎4.5
文字が小さすぎてきっと老眼が進行したはず。
ただ物凄く面白かった。
成吉思汗(チンギス・カン)の出生から客歿までを、作者としての特別な批評を加えずに淡々と綴る。その淡白さと、堅固な文章も相俟って小説として面白味に欠けてもよさそうなものだが、全くもってそんなことがないのが凄い。
後書きにもあるように、この小説は成吉思汗の底知れない征服欲の根源を描き炙ることが根幹にあり、そのために鉄木真(テムジン)少年や成吉思汗の苦悩や血腥いカタルシスが度々描かれる。
サマルカンド(現在のウズベキスタン)付近において、父である成吉思汗の帳幕だけが歴史的なモンゴルの様相を呈していたシーンが印象的だ