井上靖の作品一覧
「井上靖」の「星と祭」「姨捨」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「井上靖」の「星と祭」「姨捨」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
京都帝国大学(現京都大学)哲学科卒。1950年『闘牛』で第22回芥川賞、1958年 『天平の甍』で芸術選奨文部大臣賞、1959年 『氷壁』で日本芸術院賞など数多く受賞作品がある。1976年文化勲章を受章。長編小説・短編小説など多数の作品を世に送り出した。『猟銃』、『風林火山』、『敦煌』など映画化、ドラマ化された作品も数多い。
Posted by ブクログ
金枝たちとつるむようになって洪作の世界が大きく広がる。
このような友人たちと過ごす中学生活は魅力的でまぶしいものだっただろう。
いつの間にか洪作の幼さはなくなっていて、この時くらいから洪作自身の性質が色濃く表れるように感じた。
なぜか眉田さんが印象深い。特に物語に大きな影響を与えるわけではないが、そのパーソナリティが当時の井上靖にとっても印象深かったのだろうか、と考える。どこかしら年を取った洪作のようでもある。
金持ちの友人の夕食会に招かれる場面が好きだ。彼は確かにかなり裕福でどことなく育ちの良さを感じるけれど、嫌味がないと思った。素直に親睦を深めたいと述べるのにも、夕食に誘うスマートさにも好
Posted by ブクログ
金沢で新たな友人と出会う。練習量が全てを決める柔道と出会う。夏の間無声堂で柔道に取り組む洪作と四高生たちをうらやましく思う。W坂で泣けてくる体験をしてみたかった。休みの日に歩いて海に向かう。大天井らは金枝たちのような静岡の友達とは違って野卑だけれど洪作は「付き合う相手によってどうとでもなる」性質だからかそれほど気にせず、金沢での生活を楽しんでいるように感じた。
最後に洪作は台北へ向かう。なかなか大きい決断だ。周囲が固めてしまってそのような結果になったにせよ私だと台北へ行く勇気は出なかったかもしれない。時代が違うから台北が日本だったことも関係するかもしれないけど。
台北に行った洪作がどの様な生活
Posted by ブクログ
文章が読ませる文章であっという間に読み切ってしまいました。井上靖さんの凄みを感じました。
勘助と同じようにいつの間にか大して理由もないのに義信にいい印象を持たないまま読んでいましたが終盤のシーンには心が震えました。勘助はかの有名なキツツキ戦法を失敗し討死したことは知っていたのですがそれ以外は殆ど知らないままこの本を読みました。
結局、勘助が勝頼の初陣を見れぬまま討死してしまったのは戦国の世の無情を感じました。
他の感想で書いている方が大河ドラマに比べて短いと書かれているので機会があれば大河ドラマの方も見てみたいと思います。大河ドラマが見てみたくなるくらい面白かったです。