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Posted by ブクログ 2022年06月10日
大黒屋光太夫を船頭とした17人を乗せた「神昌丸」は駿河沖で時化に会いロシアのアレウト列島(アリューシャン列島)のアムチトカ島に乗り付ける。母国日本へ帰りたい一心でロシアの厳しい生活に耐え、ロシア国内を大移動しながら本国送還を願い続け、10年後許しが出て既に死去した12人とロシア正教に帰依した2人を除...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月12日
いや何とも面白くそして悲しい史実に基づいた物語だった。江戸時代に、商船が難破してロシアに流れ着いた船員たちが一人欠け、二人欠けしながら10年近くかけてようやく光太夫と磯吉の二人だけが日本に帰り着いたという話。
ところが話はそこでは終わらない。ようやく帰り着いた日本で、二人は故郷の伊勢に戻ることが許さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月20日
実際にあった出来事の、ロシア革命より更に前の18世紀。
江戸時代の伊勢から漂流した船に乗った人々が
ロシアという異国で10年どう生きたかどう感じたかをまとめた歴史小説。
極寒の異国地に漂流し、そこから更に色んな箇所へ移動され
亡くなる人やロシアに帰依する人や、それでも日本に戻る為に最善を尽くす人がい...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年05月12日
海流の影響か、昔からロシアには日本の船が流れ着くことが珍しくなく、もちろん日本には帰れずに現地で一生を終える者がほとんどだった。そんな中、和歌山の商人である大黒屋光太夫は知恵とど根性で日本に帰ってくるのだ。帰りの船を出してもらうために当時の女帝エカテリーナに謁見するという歴史的な事実もあって、ロシア...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年03月09日
キリル・ラックスマンが好きすぎて、思わず手を出してしまった1冊。
両親の実家が三重県鈴鹿市白子なので、その影響もありました。
現代においても海外に行くにはそれなりの準備を要するのに、漂流と形で辿り着いた異国に対する恐怖と驚きが巧みに描写されています。
個人的には、江戸に帰ってきた光太夫と磯吉が、日...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月16日
果てしない異国の地にいても故郷への思いはこんなにも強いのか‥人間にとって生まれ故郷は、こころの支えや拠り所となる場所なんだなと強く感じました。 その他にも、光太夫のリーダー性、船員それぞれがみせる適応力など学ぶべき人間の姿があります。
また、作中では日本が江戸時代で鎖国中の頃、ロシアではどんな様子...続きを読む
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