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風の如く蹂躙せよ。嵐の如く略奪せよ。世界史上未曾有の英雄、成吉思汗即位八百年! 遊牧民の一部族の首長の子として生れた鉄木真=成吉思汗(テムジン=チンギスカン)は、他民族と激しい闘争をくり返しながら、やがて全蒙古を統一し、ヨーロッパにまで及ぶ遠征を企てる。六十五歳で没するまで、ひたすら敵を求め、侵略と掠奪を続けた彼のあくなき征服欲はどこから来るのか?――アジアの生んだ一代の英雄が史上空前の大帝国を築き上げるまでの波瀾に満ちた生涯を描く雄編。
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Posted by ブクログ
⭐︎4.5
文字が小さすぎてきっと老眼が進行したはず。
ただ物凄く面白かった。
成吉思汗(チンギス・カン)の出生から客歿までを、作者としての特別な批評を加えずに淡々と綴る。その淡白さと、堅固な文章も相俟って小説として面白味に欠けてもよさそうなものだが、全くもってそんなことがないのが凄い。
後書きにもあるように、この小説は成吉思汗の底知れない征服欲の根源を描き炙ることが根幹にあり、そのために鉄木真(テムジン)少年や成吉思汗の苦悩や血腥いカタルシスが度々描かれる。
サマルカンド(現在のウズベキスタン)付近において、父である成吉思汗の帳幕だけが歴史的なモンゴルの様相を呈していたシーンが印象的だった。
皆の贅沢な生活を実現するべく大陸を駆け回っていたはずが、彼にとって蒼き狼としての証明や理想はそこになかったんだろうなぁ。
次は『敦煌』を読んでみたい。
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