敦煌

敦煌

737円 (税込)

3pt

官吏任用試験に失敗した趙行徳は、開封の町で、全裸の西夏の女が売りに出されているのを救ってやった。その時彼女は趙に一枚の小さな布切れを与えたが、そこに記された異様な形の文字は彼の運命を変えることになる……。西夏との戦いによって敦煌が滅びる時に洞窟に隠された四万巻の経典が、二十世紀になってはじめて陽の目を見たという史実をもとに描く壮大な歴史ロマン。

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敦煌 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    悠久の時の流れと人々の想いが交錯する歴史ロマン。1900年、敦煌 莫高窟の秘密の部屋から約4万点におよぶ大量の仏教文書が偶然発見された。調査によるとこの文書群が封印されたのは11世紀前半、西夏によって沙州(敦煌)が滅ぼされたころ。なぜここに文書を隠したのか。本当の理由は当時の人々しか知る由もないが、

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    2025年08月08日

    Posted by ブクログ

    シルクロードの物語を初めて読みました。砂漠とオアシスが目の前に広がるようですごくワクワクしながら読みました。暗がりのなかでの初めて戦闘に遭遇する描写がすごかったです。

    0
    2025年06月24日

    Posted by ブクログ

    壮大すぎる舞台設定と奥深すぎる歴史。歴史上消え去った数多い人物を架空で思い描いてストーリーにし、一部を史実に繋げる見事さが際立つ。

    0
    2025年01月06日

    Posted by ブクログ

    莫高窟で発見された文書群が、そこに保管されるに至った経緯を描く小説。宋代の河西回廊の政情と戦乱、その渦中にあって自らの誇りと意志を持ち続けた3人の男が主題となる。

    描写が省かれることも多く、ある意味淡々と消化される日数だったり城邑のあいだの距離なんかがいちいち長いのが面白い。夷狄の土地の広大さを印

    0
    2023年12月30日

    Posted by ブクログ

    初めての井上靖作品。元々敦煌含めシルクロードに興味があり、のめり込んでしまった。描写が一つ一つ繊細で、コロナの前に敦煌で行けていればより臨場感があったかもしれない。但し、読み終えた今となっては逆に想像が掻き立てられ、行く先にこの本に出会えてよかったと思う。

    0
    2023年06月25日

    Posted by ブクログ

    1900年初め、王円籙という道士が窟の一つからたまたま発見した空洞の中には、経巻類が大量に収められていた。
    学がなく、字が読めなかった王円籙は、地方官に報告するも「適当に処理しておけ」と言われるだけであった。
    しかしその大量の文書群は、唐代以前の非常に貴重な資料で、遺失した書物の復活ができた歴史的な

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    2022年05月30日

    Posted by ブクログ

    とっても好きな本。
    主人公が好き勝手世界史を放浪する。妻子を持たずにいることが推しポイント。
    夢に向かってひたすら突き進むことができて楽しそう。
    所属や見た目にどうしても囚われてしまう女にとって、こういう自由な生き方に憧れるし羨ましく思う。

    0
    2022年01月09日

    Posted by ブクログ

    壮大なスケール。この作品の主役は悠久なる時間と歴史、季節のように移り変わる民族の栄枯盛衰。
    素晴らしいの一言。

    0
    2021年07月07日

    Posted by ブクログ


    淡々とした描写が大陸の歴史の壮大さをかえって引き立たせる。行徳が流れ流れて敦煌にたどり着いたように、大量の経巻も千年の時を越えて現代に届けられる運命にあった。無数の人々が行き交い、悲喜交々の人生があるなかで、何か大きなものの意思によって人間は動かされているのかもしれない。そんな歴史の因果を感じさせ

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    2025年11月06日

    Posted by ブクログ

    約1000年前の、フィクションだけど、時を越えてくる物語。こんな壮大な体験が500円せずに味わえるって、本ってつくづく凄いと思う。中国大陸の奥深さ多様さ無常などを感じました。

    地球儀で見てみると、主人公趙行徳が移り渡ってきた開封から敦煌は、ちょうど北海道から鹿児島くらい。意外にそんなに長くはない、

    0
    2025年08月01日

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