猟銃・闘牛

猟銃・闘牛

693円 (税込)

3pt

ひとりの男の十三年間にわたる不倫の恋を、妻・愛人・愛人の娘の三通の手紙によって浮彫りにした恋愛心理小説『猟銃』。社運を賭した闘牛大会の実現に奔走する中年の新聞記者の情熱と、その行動の裏側にひそむ孤独な心情を、敗戦直後の混乱した世相のなかに描く芥川賞受賞作の『闘牛』。無名だった著者の名を一躍高からしめた初期の代表作2編の他『比良のシャクナゲ』を収録。

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猟銃・闘牛 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    湊かなえの『告白』を読んだ時のような、書き方の新鮮さに衝撃を受ける。

    3人の女の手紙から見える男の実態は、それが真実とは限らない。

    0
    2023年08月30日

    Posted by ブクログ

    井上靖は本当に凄い。短編の鋭い切れ味に、恐れ入るしかない。
    日本語の美しさ、その文字から伝わる日本の美しさ、そこに映し出されるあの時代の日本人の男女の孤独感。今も変わらぬ各人の自己中心的な悲哀が、井上靖によって際立つ。

    0
    2019年11月29日

    Posted by ブクログ

    《猟銃》
    妻・愛人・愛人の娘、その三通からの手紙から
    浮き彫りにされる、恋愛をとりまく
    さまざまな心もよう。

    一つの事実に対して、その人の感情により、
    立場により、こんなにも想いが
    異なるという事実。
    愛すること、愛されることの意味、
    そして、そのことによって変わる人生の重み。

    短編ではありなが

    0
    2016年07月18日

    Posted by ブクログ

    宮本輝さんが、雑誌の中で「人間同士の言うに言われん相性みたいなものを絶妙な言い方で表現していますね。…本当に名作ですよ」とおっしゃっていたので、手にとりました。本当にそのとおりでした。

    0
    2011年07月18日

    Posted by ブクログ

    虚子自伝に出てきた琵琶湖あたりの描写から、以前に読んだ「比良のシャクナゲ」をぼんやり思い出して再読。井上靖の最初期の短篇3作。根底にある価値観等にどうしても時代(古さ)を感じるところはあるものの、そんなことが気にならなくなるくらい、読ませる力に脱帽。
    「猟銃」はNYで一人三役を演じ切った中谷美紀さん

    0
    2025年04月23日

    購入済み

    井上靖さんの芥川賞作品が読みたくて購入しました。
    特に猟銃は、3人の関わり合いのある女性からの手紙という形式をとっていて面白いと感じました。

    0
    2025年04月10日

    Posted by ブクログ

    まったく覚えていなかったけれども、孤独感は確かに井上靖の手になるもの。
    「猟銃」の舞台化らしき記事を読んだので久方ぶりに手に取りましたが、井上靖、やっぱええですわい。
    でもあんまり読まれていないのかな、今は。少々残念。
    あと巻末解説の大衆文学に対する見下し感、これってどこか戦前戦後とか言われる時代の

    0
    2025年03月31日

    Posted by ブクログ

    蛇であったり、悪人であったり、人の心の奥にあるものを描く。自分の中のそういうものに覚えがあるから理解できる。しかし設定の無理とか不自然さを感じて、三作ともすっきりしないものが残った。

    0
    2024年05月27日

    Posted by ブクログ

    「エンタメ」の夜明け で闘牛が紹介されていたのがきっかけ。
    井上靖はあすなろ物語を昔読んだくらいだったが、少し文章は固めに感じた。

    猟銃:個人的には一部少しわざとらしくも感じた。
    闘牛:この中では一番おもしろい。
    比良のシャクナゲ:まぁまぁ。昔のエリート感。

    0
    2024年04月20日

    Posted by ブクログ

    「猟銃」を読みました。
    とても面白く、どんどん引き込まれた。
    ひとりの男性像が3人の女性の視点から出来上がっていく。
    愛されることと、愛すること、どちらが幸せなのか。その答えは・・・

    0
    2016年03月28日

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