北の海(上)

北の海(上)

737円 (税込)

3pt

4.0

幼少期から祖母に預けられ、家庭の雰囲気というものを知らずに育った洪作は、高校受験に失敗し、ひとり沼津で過ごす。両親がいる台北に行くべきだという周囲の意見をかわし、暇つぶしに母校へ柔道の練習に通ううちに、〈練習量がすべてを決定する柔道〉という四高柔道部員の言葉に魅了され、まだ入学もしていない金沢へ向かう。──『しろばんば』『夏草冬濤』につづく自伝的長編。

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北の海 のシリーズ作品

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  • 北の海(上)
    737円 (税込)
    幼少期から祖母に預けられ、家庭の雰囲気というものを知らずに育った洪作は、高校受験に失敗し、ひとり沼津で過ごす。両親がいる台北に行くべきだという周囲の意見をかわし、暇つぶしに母校へ柔道の練習に通ううちに、〈練習量がすべてを決定する柔道〉という四高柔道部員の言葉に魅了され、まだ入学もしていない金沢へ向かう。──『しろばんば』『夏草冬濤』につづく自伝的長編。
  • 北の海(下)
    649円 (税込)
    金沢の四高柔道部の夏稽古に参加し、練習する日々を過ごした洪作は、柔道のこと以外何も考えないという環境と、何よりも柔道部の面々が気に入り、受験の決意を固める。夏が終わると、金沢の街と四高柔道部の皆と別れ、受験勉強をしに両親のいる台湾へとひとり向かう。──柔道に明け暮れ、伊豆、金沢、神戸、台湾へと旅する、自由で奔放な青春の日々を鎮魂の思いを込めて描く長編小説。

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北の海(上) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2013年08月12日

    キャア順番間違えた。まあええか。
    とにかく下巻へ急ぐ。
    早々に「しろばんば」「夏草冬濤」読まねば。
    そして「あすなろ物語」も。

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    Posted by ブクログ 2012年08月07日

    偉大なる青春讃歌に感動した。
    当初は高専柔道、七帝柔道の事がメインと思って読み始めたのだが。
    人生とは、青春とは、友人とはそして柔道とは。
    少し青臭くなるけれどもう一度考えるきっかけになるかもしれない。
    もっと若いうちに読んでおけば人生の、特に青春時代の過ごし方ももっと深い物になっていたのではないか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年08月24日

    七帝柔道記が面白かったので高専柔道の古典も読んでみる。戦前の茫洋とした姿が面白い。上巻は四高に入るまでの前段階。

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    Posted by ブクログ 2011年09月18日

    自伝的三部作の三作目。
    四高柔道部との出会い。

    三作目の中で一番最初に読み、一番好きになったのが、この『北の海』です。
    洪作の人柄に、ほっとします。

    苦労を重ねた老人の、「親の脛をかじれるうちは、かじったらいい」という考え方が、いいなぁと思いました。
    かじれる脛を持つのも人の運である、と。そして...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    10代で挫折した小説に手をつけられてうれしい。学生同士の会話が、なんだか古くないかんじ、今ここで聞いているような。言葉遣いや思想はもちろん当時のスタイルなんだけれど、とてもいきいきと感じられるのです。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    昔の柔道のお話です。しかし古いのは柔道だけでなく、人間やその周りを取り巻く環境、すべてが現代から見てのんびりしていると思います。読んでいてなんとなくほっとさせられる作品でした。

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    Posted by ブクログ 2015年09月29日

    文豪、井上靖が書いた自伝的小説三部作の最終章にあたる長編小説。実際に読んだのは単行本版。詳しいレビューは下巻のほうで。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    しろばんばで小学生だった洪作が,ここでは高校生になっている.小学生のころは優秀だった洪作がいつのまにか落第間際になっているコントラストがびっくり.でも基本的に自由に人生を歩いていくというその方針は一徹しているように見え,それが作家井上靖を生んだのかと思うと興味深い.

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