作品一覧

  • 魔物が書いた理屈っぽいラヴレター
    3.3
    1巻2,090円 (税込)
    中世に作られた城壁の隠し部屋に魔物が現れた。次々に人が殺されていく中、君の命を救うための、必死の俺が仕掛けた禁断のトリックとは!? 魔術師・林泰広の技が冴える空前絶後のマジック・ミステリ。
  • オレだけが名探偵を知っている
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    家族の事故にも社用でまったく連絡がとれない新川昭男。彼が重役を務める会社「ブッシュワッカー」の地下の巨大な迷宮にいるらしい。義弟の秋山がすったもんだの末に、地下迷宮に入ると、昭男など5人の男女の遺体が発見された。そして迷宮の中の密室から、唯一の生存者が発見された。秋山は独自に事件の再検討を行うが……。奇才が仕掛けるトリッキーな罠、罠、罠。真相に呆然となる野心溢れるミステリーの傑作!
  • 分かったで済むなら、名探偵はいらない
    3.3
    1巻1,320円 (税込)
    居酒屋『ロミオとジュリエット』では皆、かの名作になぞらえながら、嘆き、怒り、酔っ払っている。そこで、いつもひとりで飲んでいる、「名探偵」の俺。今夜も謎を抱えた酔っぱらいが俺の前で、勝手に事件を語り出す――。デビュー長編『The unseen 見えない精霊』から15年、やっとカッパ・ワンの奇才が帰ってきた! “みえていたこと”の“真実”に気づいた時、心が癒やされている……不思議な魅力のミステリー。

ユーザーレビュー

  • 分かったで済むなら、名探偵はいらない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    居酒屋「ロミオとジュリエット」にて繰り広げられる推理モノ。…推理モノ?
    終わった事件の答え合わせのパターンで短編が組み合わせてある訳だが。

    この居酒屋に訪れるお客さんはロミオとジュリエットに詳しい人が多いらしい。
    その各々の異なる解釈のロミオとジュリエットが一方的に披露されるが、これが面白い。多分この小説のメインはこっち。
    私は全くロミオとジュリエットを知らないので、自分の意見も無くとても興味深く読んだ。大人の都合に振り回された悲劇の恋の話なのかと思っていたら…。今のところ、ジュリエットの父親に同情している。
    事件の推理はこの小説に於いては贅沢なアクセントと捉えたがそれは作者に失礼だろうか。

    0
    2024年05月24日
  • 魔物が書いた理屈っぽいラヴレター

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    個人的に最初は「これはミステリーなのか?」「どういう世界観なのか?」という疑問が浮かんで、中盤からは一気にファンタジー色も強くなるので、ますますジャンルがわからなくなっていったが、ある一定の時点から途端にミステリーへと変わった。事前情報をあまり入れずに読んだので、このような展開になるのかと驚きがあり、その時点でも面白かったが、終盤にかけて加速するようにその面白さが増していった。

    タイトルからも読み取れる通り、恋愛小説の側面も兼ね備えており、様々なジャンルが入り交じってはいるが、主軸はミステリーであり、こういったパターンのミステリー小説は新鮮で、とても面白かった。

    0
    2022年11月07日
  • 分かったで済むなら、名探偵はいらない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「一段階目の謎解き-ロミオとジュリエットを援用した再解釈-最終判断」という構造は、全編にわたって継続する。論理クイズを思わせるところもあるが、そこはきちんとエンタテイメントになっている。“滅私奉公”の蘊蓄なども。
    (最終編の着地は、そこまでのキレは無いかもしれないが)
     この約束事を楽しめるかどうかで、作品の評価は変わろう。
     さて、ところで、名探偵の恋路は?

    0
    2020年03月21日
  • オレだけが名探偵を知っている

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    義兄と連絡が取れず、勤務先に問い合わせると外部と接触できない場所におり居場所を教えることもできないと言う。義兄の勤務先「ブッシュワーカー」本社の地下には巨大迷宮があると噂され、そこには会長の許可した者しか入れないらしい。警視庁捜査一課の秋山は天才ハッカー・ドッグスターに協力を依頼し、地下迷宮に侵入することに…。
    義兄を探して地下迷宮に侵入したところ、義兄を含む5人の遺体を発見。地下迷宮で何があったのか、5人を殺したのは誰なのか…という話なのだけれど。うーん…。感想がそれしか出てこない。
    内部にいたそれぞれの人間視点、外にいる人間視点など色々描かれていて何がどう進展したのかはわかりやすい。読んで

    0
    2024年10月08日
  • 魔物が書いた理屈っぽいラヴレター

    Posted by ブクログ

    瀕死の相棒をかかえて廃墟となった中世の城壁に身を隠すことになった”俺”。そこはかつて魔物が召喚されて棲んでいたという伝承があり、実際に魔物が現れる。いっしょに逃げ込んだ人々が殺されていく中で、相棒を助けようとした”俺”の決断とは…
    いきなりファンタジーで驚いたが、話の骨格はミステリー。伝承と実際目にした魔物の能力から、かつて何があったのか、いま何が起きたのかを推理する。瞬間異動の謎にそれほど驚きはなかったが、ラストで事態をポジティブに受け止める主人公たちが一番の驚きだったかも。

    0
    2023年04月06日

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