林泰広のレビュー一覧
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ネタバレ居酒屋「ロミオとジュリエット」にて繰り広げられる推理モノ。…推理モノ?
終わった事件の答え合わせのパターンで短編が組み合わせてある訳だが。
この居酒屋に訪れるお客さんはロミオとジュリエットに詳しい人が多いらしい。
その各々の異なる解釈のロミオとジュリエットが一方的に披露されるが、これが面白い。多分この小説のメインはこっち。
私は全くロミオとジュリエットを知らないので、自分の意見も無くとても興味深く読んだ。大人の都合に振り回された悲劇の恋の話なのかと思っていたら…。今のところ、ジュリエットの父親に同情している。
事件の推理はこの小説に於いては贅沢なアクセントと捉えたがそれは作者に失礼だろうか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ個人的に最初は「これはミステリーなのか?」「どういう世界観なのか?」という疑問が浮かんで、中盤からは一気にファンタジー色も強くなるので、ますますジャンルがわからなくなっていったが、ある一定の時点から途端にミステリーへと変わった。事前情報をあまり入れずに読んだので、このような展開になるのかと驚きがあり、その時点でも面白かったが、終盤にかけて加速するようにその面白さが増していった。
タイトルからも読み取れる通り、恋愛小説の側面も兼ね備えており、様々なジャンルが入り交じってはいるが、主軸はミステリーであり、こういったパターンのミステリー小説は新鮮で、とても面白かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ義兄と連絡が取れず、勤務先に問い合わせると外部と接触できない場所におり居場所を教えることもできないと言う。義兄の勤務先「ブッシュワーカー」本社の地下には巨大迷宮があると噂され、そこには会長の許可した者しか入れないらしい。警視庁捜査一課の秋山は天才ハッカー・ドッグスターに協力を依頼し、地下迷宮に侵入することに…。
義兄を探して地下迷宮に侵入したところ、義兄を含む5人の遺体を発見。地下迷宮で何があったのか、5人を殺したのは誰なのか…という話なのだけれど。うーん…。感想がそれしか出てこない。
内部にいたそれぞれの人間視点、外にいる人間視点など色々描かれていて何がどう進展したのかはわかりやすい。読んで -
Posted by ブクログ
ネタバレかつて「魔物」が召喚された中世の古城に隠された「空中牢獄」。そこに逃げ込んだ数名の男女。そこに現れる魔物。かつてそこではなにがあったのか?
なかなか楽しめました。
ボリューム的に中編くらいの文章量でしょうか。さらっと読んでしまいました。一種の特殊設定ミステリなんでしょうけども。。。キモは「魔物の瞬間移動」の謎なんじゃないかと思ったけど・・・あまり謎でもなかったかな。あからさまに「いやこれうつりかわってる」って初見で思えてしまったし。。。そこを除けばかなりベタなオーソドックスな謎しか残らない。
でもまあそこはそれ、そういうものだと割り切ってこの特殊な世界観を楽しみましょう。さらっとすっきり読め -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公の妻の姉が怪我をして入院。夫に連絡をしようとしたが、音信不通。彼の勤めている会社に連絡しようにも需要なプロジェクトに関わっている為、外部との連絡は遮断しているとのこと。どうにかして、連絡しようと独自に調査し、場所を突き止めた。しかし、その中では殺人事件が発生。それも密室。いったい何が行われていたのか?
帯での紹介文に惹かれて購入しましたが、読後感はスッキリせず、消化不良な感覚になりました。
一つの怪我から迷宮の存在、はたまた密室殺人へと壮大に変化するので、唖然とするばかりでした。
特にどう迷宮に侵入できるのかがハラハラドキドキ感がありました。
また、破天荒な会長や度を超えた弱肉強食の