あらすじ
家族の事故にも社用でまったく連絡がとれない新川昭男。彼が重役を務める会社「ブッシュワッカー」の地下の巨大な迷宮にいるらしい。義弟の秋山がすったもんだの末に、地下迷宮に入ると、昭男など5人の男女の遺体が発見された。そして迷宮の中の密室から、唯一の生存者が発見された。秋山は独自に事件の再検討を行うが……。奇才が仕掛けるトリッキーな罠、罠、罠。真相に呆然となる野心溢れるミステリーの傑作!
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Posted by ブクログ
義兄と連絡が取れず、勤務先に問い合わせると外部と接触できない場所におり居場所を教えることもできないと言う。義兄の勤務先「ブッシュワーカー」本社の地下には巨大迷宮があると噂され、そこには会長の許可した者しか入れないらしい。警視庁捜査一課の秋山は天才ハッカー・ドッグスターに協力を依頼し、地下迷宮に侵入することに…。
義兄を探して地下迷宮に侵入したところ、義兄を含む5人の遺体を発見。地下迷宮で何があったのか、5人を殺したのは誰なのか…という話なのだけれど。うーん…。感想がそれしか出てこない。
内部にいたそれぞれの人間視点、外にいる人間視点など色々描かれていて何がどう進展したのかはわかりやすい。読んでも難解なトリックが理解できなかったということもなく、最後まで読めば犯人が誰か理解はできるのだけれど、最後まで読んでもすっきりはしない。うーん…な感じだった。
Posted by ブクログ
なんだか 井上真偽さんぽいと思いました。と言っても井上さんのもそんなに読んだことないけど、、、。
なんかつかみどころのない探偵が登場し、つかみどころのない話が進んでいく感じがかな~
これはシリーズものなのかしら??
Posted by ブクログ
主人公の妻の姉が怪我をして入院。夫に連絡をしようとしたが、音信不通。彼の勤めている会社に連絡しようにも需要なプロジェクトに関わっている為、外部との連絡は遮断しているとのこと。どうにかして、連絡しようと独自に調査し、場所を突き止めた。しかし、その中では殺人事件が発生。それも密室。いったい何が行われていたのか?
帯での紹介文に惹かれて購入しましたが、読後感はスッキリせず、消化不良な感覚になりました。
一つの怪我から迷宮の存在、はたまた密室殺人へと壮大に変化するので、唖然とするばかりでした。
特にどう迷宮に侵入できるのかがハラハラドキドキ感がありました。
また、破天荒な会長や度を超えた弱肉強食の戦いなど突飛な設定・展開になかなか現実感がつかみにくいところですが、登場人物のあらゆる心理描写を楽しむことができました。
密室殺人ということで犯人は誰なのか?どんな真相が待ち受けているのか興味津々だったのですが、正直、犯人は後出しジャンケンで登場するので、歯痒い思いがありました。名前も・・・なので、ミステリー小説としては最初で盛り上がった分、残念な印象がありました。
主人公の視点だけでなく、被害者の視点、加害者の視点など様々な視点が登場します。読み手だけにしか全ての真相がわからない構成になっているので、ちょっと違和感があるかなと思いました。「名探偵」というと鮮やかに推理するというイメージがあるのですが、この作品では、推理が奇抜でしたので、ちょっと違うかなと印象がありました。