あらすじ
中世に作られた城壁の隠し部屋に魔物が現れた。次々に人が殺されていく中、君の命を救うための、必死の俺が仕掛けた禁断のトリックとは!? 魔術師・林泰広の技が冴える空前絶後のマジック・ミステリ。
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Posted by ブクログ
なんだこれ!!すげえ!!ミステリに入るのかな、これは。トリックが今まで読んだ本のどれとも類似していなくてずっと「!?」って感情で読み進めてた。手紙っていう体裁の文体なのもいいな。自分にあてて書かれたわけじゃないのに、三人称や一人称の物語とも違う読み心地で、楽しい。完全にタイトルでおもしろ系か!?どんな話なんだ!?って興味で読んだら、一気に引き込まれてた。ファンタジーっぽい要素とか外国が舞台ってことが全くマイナスにならないくらい文体とトリックが魅力的。読みやすくて好き。魔物について「俺」があれこれ推理している「君への手紙」は、この先もっと怖い展開になるんじゃないか、って不安になるくら得体の知れない恐怖があって、ビクビクしながら読み進めていた。入れ替わりや言葉が通じないって設定が悲しいし切ないしグロい。でかい愛がある話なのに、切ないよ...
でも、サクサク読める文体で、「俺」と「私」が、やや癖が強めの思想・話し方で(日本人らしくない感じ。日本人としてではなく、「キャラ」として認識したくなる)、ポップな感じもあって、今までにない読み心地だった。おもしろかった!
Posted by ブクログ
個人的に最初は「これはミステリーなのか?」「どういう世界観なのか?」という疑問が浮かんで、中盤からは一気にファンタジー色も強くなるので、ますますジャンルがわからなくなっていったが、ある一定の時点から途端にミステリーへと変わった。事前情報をあまり入れずに読んだので、このような展開になるのかと驚きがあり、その時点でも面白かったが、終盤にかけて加速するようにその面白さが増していった。
タイトルからも読み取れる通り、恋愛小説の側面も兼ね備えており、様々なジャンルが入り交じってはいるが、主軸はミステリーであり、こういったパターンのミステリー小説は新鮮で、とても面白かった。
Posted by ブクログ
瀕死の相棒をかかえて廃墟となった中世の城壁に身を隠すことになった”俺”。そこはかつて魔物が召喚されて棲んでいたという伝承があり、実際に魔物が現れる。いっしょに逃げ込んだ人々が殺されていく中で、相棒を助けようとした”俺”の決断とは…
いきなりファンタジーで驚いたが、話の骨格はミステリー。伝承と実際目にした魔物の能力から、かつて何があったのか、いま何が起きたのかを推理する。瞬間異動の謎にそれほど驚きはなかったが、ラストで事態をポジティブに受け止める主人公たちが一番の驚きだったかも。
Posted by ブクログ
かつて「魔物」が召喚された中世の古城に隠された「空中牢獄」。そこに逃げ込んだ数名の男女。そこに現れる魔物。かつてそこではなにがあったのか?
なかなか楽しめました。
ボリューム的に中編くらいの文章量でしょうか。さらっと読んでしまいました。一種の特殊設定ミステリなんでしょうけども。。。キモは「魔物の瞬間移動」の謎なんじゃないかと思ったけど・・・あまり謎でもなかったかな。あからさまに「いやこれうつりかわってる」って初見で思えてしまったし。。。そこを除けばかなりベタなオーソドックスな謎しか残らない。
でもまあそこはそれ、そういうものだと割り切ってこの特殊な世界観を楽しみましょう。さらっとすっきり読めてこれはこれでよかったです。