宮崎真紀の作品一覧
「宮崎真紀」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!
-
作者をフォローする
- フォローするとこの作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
ユーザーレビュー
-
イレーナ・シリーズ「スタディ」三部作の3作目。必ず前2作の後に読むべし。
《霊魂の盗びと》ファードを連れ出し行方をくらましたカーヒルを追って、イレーナは兄のリーフや《物語の紡ぎ手》ムーンマンと共に探索に向かった。強大な魔力を持つ《炎の編み機》によって、最大の危機がシティに迫り、イクシアをも巻き込ん
...続きを読むでゆく。イレーナは《霊魂の探しびと》としての能力に戸惑いつつ、自らの果たすべき役割を模索する。
相変わらず神出鬼没のヴァレク、イクシア時代からの盟友も参加して目まぐるしく展開するストーリーと、終盤に次々回収されてゆく伏線に目が離せない。
Posted by ブクログ
-
「毒見師イレーナ」の続編。
ヒロインがカッコいいのです。
特にどこにも似ていない異世界だけど、大雑把に言えば中世ヨーロッパ風でしょうか。
幼い頃にさらわれてイクシアの施設で育ったイレーナは、自分がどこから来たのかという記憶もなかった。
1作目で、牢獄につながれていたのが最高司令官の毒見役としてなら
...続きを読む生きられることになり、さらに訓練を受け、仲間を見つけ、恋人まで…という怒涛の展開。
最後にはまた殺人犯となってしまうのだが…
革命が起きたイクシアでは魔法が禁じられ、能力者は生きられない。
対立する隣国シティアの生まれだと判明したイレーナは、母国に送り届けられる。
生き延びるためだったが、これでイクシアの防衛長官であるヴァレクとは遠く離れてしまうことに。
北国のイクシアとは違い、南米大陸を思わせる自然豊かな土地で、家族は密林の樹上で生活している部族だった。
両親はあたたかく迎えるが、兄は警戒心を示す。
長く故郷を離れていたイレーナは、スパイではないかと疑われるのだった。
学校で魔法を学び、力を制御する訓練が始まる。
癖のある人ばかりの中にいても、イレーナは魔力が強いことが判明するが…
ファンタジー世界で前とは違う国なので、何がどう展開するか全くわからない。
魔法を学ぶ試練だけでもけっこう読みどころだが、それだけじゃない大変さが降りかかり、もうハラハラドキドキ!
愛馬のキキが賢くて可愛い。
イレーナが潜在能力を開花させてい様子が鮮烈です。
そして、どんな難関も越えちゃう溺愛恋人のヴァレク…何者?!
生き生きとしたキャラとスピーディな展開に引き込まれます。
Posted by ブクログ
-
アイルランドの羊農家の四季と暮らし。著者はアメリカ人女性で、農業大学を卒業後、農業と農業以外の多様な職業を経験した後、アイルランド系の母方の祖父の親族所有の農場で羊農家となる。
四季の移り変わりや気候に影響される日常の仕事、羊の繁殖や出産手助けなどの仕事の他に、農家らしい食生活、近辺の様子、近所の人
...続きを読むや身内のこと、最初は農場だけではやっていけず仕事を掛け持ちしていたこと、農場で働く女性の地位が低いことなども織り込まれて書かれている。羊と猫以外に犬もいるし、鶏や馬、のちには羊のガードのためにアルパカも飼い始める。何かあった時には近隣の農家同士助け合いもする。自然と動物と共に働くことは大変だが、最も自然体に近い生き方のような気がしてしまう。そのこと自体に癒しがあると思うのは農業、酪農を知らない人間の過大な期待だろうか。
この農場に猫がいるのはネズミ対策のためでもあるが、猫は仕事を手伝ってくれるわけではない。気ままに遊びに行ったり寝ていたり。作業をしている人間の近くにずっといて、人間のやることを興味深く見ていることもある。ボデイシャスもそういう猫だったのだろう。猫は人間ほど長く生きることはないと知っていても、基本的に一人で農場生活を送っている著者にとって、共に暮らす猫の死はさぞかしショックだっただろう。最後は私も泣かずにはいられなかった。
Posted by ブクログ
-
私が面白いと思う人が面白いと言った本は私にも面白い、という法則の通り、面白かった。離れ離れになった息子の死と孫の存在を知り、名前も居場所もわからない孫に会いにいくため、愛用の青い自転車に乗って見知らぬ土地へ出かけるマルおばあちゃん。旅の途中で出会った人との会話やおばあちゃんの独り言などが、ジーンと沁
...続きを読むみる。読み書きはできないけれど、朝日の美しさを知っている。ネットで検索することもできないけれど、どこへいけば良いかを知っている。お金儲けはできないけれど、一口のスープや清水の美味しさを知っている。人生で大切なこと、本当のことについて、共感の嵐。
Posted by ブクログ
-
アイルランドの農場で暮らす、羊飼い猫の春夏秋冬の物語。
・はじめに
第1部 春 第2部 夏 第3部 秋 第4部 冬
・そのあと ・謝辞 ・羊飼い、語る
冒頭口絵はボディシャス中心の写真8ページ
アイルランドの農場での生活と、羊飼いさん、仲間たち、そして
春夏秋冬の情景を表紙の凛々しい猫、ボ
...続きを読むディシャスが語る物語です。
ブラックシープ農場の自然の移ろいの中、ボディシャスは
生き生きと動き、働いています。そう“大胆不敵”な名前の通り。
日々の仕事は朝のパトロール、卵係の卵を確認し、羊たちを監視、
ネズミ狩りし、羊飼いさんの手助けをします。
花咲き乱れる春は、子羊の世話、イラクサ探しにウサギ狩り。
暑いけど木陰が涼しい夏には、農場見学の客を案内(日本からも!)。
渡り鳥が去る秋には、土壌の性質を調べ、厩堆肥の監視、
シチュー作りの手伝い、フライパンや皿をキレイにする。
冬になる前の重労働に勤しむ羊飼いさんを気遣い、時には看病も。
そして厳しい冬の寒さ、羊たちの出産を見守る。
合間に挟まれるのは、農場での月毎の仕事。
仲間の猫、犬、鶏、羊、馬、アルパカたちの事。
羊飼いさんの生い立ちから、農場経営に関わるまでの、紆余曲折。
ボディランゲージの習得、農業世界での性差別、
SNSでの人との繋がり等々も語られています。
農場暮らしの適性はあっても、弛まぬ努力と経験が大切。
それを語るボディシャスの自伝であると同時に、
代筆する羊飼いさん自身の自伝でもあります。
厳しい現実と自然、しかしどちらも豊かに結びつかせ、
逞しく生きていく彼らの姿が、清々しく感じられました。
そして最後の“羊飼い、語る”は、溢れんばかりの想いに、涙。
Posted by ブクログ
宮崎真紀のレビューをもっと見る