「毒見師イレーナ」の続編。
ヒロインがカッコいいのです。
特にどこにも似ていない異世界だけど、大雑把に言えば中世ヨーロッパ風でしょうか。
幼い頃にさらわれてイクシアの施設で育ったイレーナは、自分がどこから来たのかという記憶もなかった。
1作目で、牢獄につながれていたのが最高司令官の毒見役としてなら
...続きを読む生きられることになり、さらに訓練を受け、仲間を見つけ、恋人まで…という怒涛の展開。
最後にはまた殺人犯となってしまうのだが…
革命が起きたイクシアでは魔法が禁じられ、能力者は生きられない。
対立する隣国シティアの生まれだと判明したイレーナは、母国に送り届けられる。
生き延びるためだったが、これでイクシアの防衛長官であるヴァレクとは遠く離れてしまうことに。
北国のイクシアとは違い、南米大陸を思わせる自然豊かな土地で、家族は密林の樹上で生活している部族だった。
両親はあたたかく迎えるが、兄は警戒心を示す。
長く故郷を離れていたイレーナは、スパイではないかと疑われるのだった。
学校で魔法を学び、力を制御する訓練が始まる。
癖のある人ばかりの中にいても、イレーナは魔力が強いことが判明するが…
ファンタジー世界で前とは違う国なので、何がどう展開するか全くわからない。
魔法を学ぶ試練だけでもけっこう読みどころだが、それだけじゃない大変さが降りかかり、もうハラハラドキドキ!
愛馬のキキが賢くて可愛い。
イレーナが潜在能力を開花させてい様子が鮮烈です。
そして、どんな難関も越えちゃう溺愛恋人のヴァレク…何者?!
生き生きとしたキャラとスピーディな展開に引き込まれます。