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南米チリで探偵をしているカジェタノはカフェで、この稼業を始めるきっかけとなった事件を思い出していた。それは1973年、アジェンデ大統領の樹立した社会主義政権が崩壊の危機を迎えていた時のことだった。キューバからチリにやって来たカジェタノは、革命の指導者でノーベル賞を受賞した国民的詩人ネルーダと出会い、ある医師を捜してほしいと依頼される。彼は調査を始めるが、ネルーダの依頼には別の目的が隠されていた。メキシコ、キューバ、東ドイツ、ボリビアへと続く波瀾の捜索行。チリでベストセラーを記録した話題作。/掲出の書影は底本のものです
...続きを読むPosted by ブクログ 2014年07月22日
南米チリについて、正直な話、ぼくは何一つ知らない。
ぼくの勤めていた医療機器メーカーが、チリで大地震が起こるたびに医療物資の援助を行う日本赤十字社から特別オーダーを受けた特需景
気にボーナスが加算された。太平洋の向う岸で惨事が起こると喜ぶこの会社なんてまるで死の商人だね、と同僚と皮肉を交わし...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年02月15日
ハヤカワミステリって初めて読んだけど、パッと取った割にはアタリで良かったです。というのも作者はチリでは絶大な人気のある人だそうで。恋愛のシーンで、この縦長のデザインだと、ええ歳してハーレクイン読んでるとと思われたらどうしましょ症候群でビビりつつ装丁に助けられつつ。南米への憧れ、さらに東ドイツやら、そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年07月22日
南米チリで探偵をしているカジェタノが、稼業を始めるきっかけになったネルーダ事件について語る。
うーん。ミステリ…。
ミステリなのかなぁ?
確かに人探しではあるんだけど、どちらかと言うと文芸要素の方が強いんじゃないかと思う。
それでもカジェタノが探偵を始めるに当たってシムノンを当面の手引書にしたり、...続きを読む
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