深い作品一覧

  • 消齢化社会 年齢による違いが消えていく! 生き方、社会、ビジネスの未来予測(インターナショナル新書)
    3.4
    今、あらゆる側面で日本人の価値観や嗜好の年齢による差が小さくなっている。こうした「消齢化」が進む社会では“デモグラフィック属性”による既存のマーケティングは通用しない。ならばどうすべきか? 30年に及ぶ膨大なデータが描き出す、現代日本の実像とビジネスの未来予測。未来を生きる発想転換のヒントが満載!
  • ワクチンを学び直す
    3.5
    この数年、日本のワクチン接種には大きな前進が2つあった。新型コロナに対するmRNAワクチン提供が非常に上手くいったこと、そしてHPVワクチンの積極的勧奨の再開である。ワクチンを論じる上で重要なポイントは有効性と安全性だが、加えて本書では、最新の動きや、日本にはない海外のワクチンも含めたワクチン接種の全体像を、一般読者にもわかるように包括的に論じ、それぞれのワクチンがどう活用されるのかを説明する。
  • 離婚問題ズバリ解決! アラ古希弁護士 怜華 1
    完結
    -
    全12巻880円 (税込)
    スーパーベテラン弁護士、参上! 嫁とは反りが合わないが、離婚問題なら怜華さんにおまかせ! 慰謝料、相続、養育費問題、熟年離婚などアナタのお悩み解消します! 離婚問題のプロフェッショナル、怜華さんの今回のお仕事は、夫の不倫に悩む58歳、夫の死後、義母と義姉との関係に悩む35歳、老後に不安なアラ古希独身女性、3人のお悩みをズバリ解決!! 「Case.1佳恵の場合」、「Case.2志穂の場合」、「Case.3京子の場合」の3本を収録!!
  • 訂正する力
    3.8
    日本にいま必要なのは「訂正する力」です。保守とリベラルの対話にも、成熟した国のあり方や老いを肯定するためにも、さらにはビジネスにおける組織論、日本の思想や歴史理解にも、あらゆる局面で「訂正」は大きな「力」になります。人が生きることにとって必要な哲学を実践的に示した決定版です。
  • 僕が死んだあの森
    3.9
    『その女アレックス』の鬼才ルメートルが描く、戦慄の犯罪文学 『その女アレックス』で世界中を驚愕させた鬼才ルメートルが放つ、極上の心理サスペンス。  あの日、あの森で少年は死んだ。 ――僕が殺した。  母とともに小さな村に暮らす十二歳の少年アントワーヌは、隣家の六歳の男の子を殺した。森の中にアントワーヌが作ったツリーハウスの下で。殺すつもりなんてなかった。いつも一緒に遊んでいた犬が死んでしまったことと、心の中に積み重なってきた孤独と失望とが、一瞬の激情になっただけだった。でも幼い子供は死んでしまった。  死体を隠して家に戻ったアントワーヌ。だが子供の失踪に村は揺れる。警察もメディアもやってくる。やがてあの森の捜索がはじまるだろう。そしてアントワーヌは気づいた。いつも身につけていた腕時計がなくなっていることに。もしあれが死体とともに見つかってしまったら……。 十二歳の利発な少年による完全犯罪は成るのか? 殺人の朝から、村に嵐がやってくるまでの三日間――その代償がアントワーヌの人生を狂わせる。 『その女アレックス』『監禁面接』などのミステリーで世界的人気を誇り、フランス最大の文学賞ゴンクール賞を受賞した鬼才が、罪と罰と恐怖で一人の少年を追いつめる。先読み不可能、鋭すぎる筆致で描く犯罪文学の傑作。 文庫解説・三橋暁 ※この電子書籍は2021年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 田舎のポルシェ
    3.9
    偶然出会った二人の旅は――。心躍る人間賛歌 とある事情で東京を目指す女性が、なぜか強面ヤンキーの運転する軽トラに乗るはめに。旅のスリルと人間ドラマの妙味あふれる中篇集。 ※この電子書籍は2021年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • ケアしケアされ、生きていく
    4.1
    他人に迷惑をかけていい!!★ケアは弱者のための特別な営みではない。社会の抑圧や呪縛から抜けだして、自分のありのままを大切にするような、お互いがケアしケアされるそんな社会を目指そう!★ 〈著者からひと言〉この本は、ケアから逃げてきた私が、ケアと出会い直すことによって見えてきた世界を、みなさんにも馴染みがある3つの視点から考えてきた本です。1つめは20歳の大学生の世界です。私は大学生を20年近く定点観測してきました。その上で、今の学生が「他人に迷惑をかけてはいけない憲法」に縛られて、生きづらさを抱えているように思えます。それは一体どういうことなのか、を考えてみました。2つめは6歳の子どもの世界です。私の娘は今、6歳なのですが、「迷惑をかけまくって」楽しく生きています。安心して迷惑をかけられる環境で、のびのび生きています。でも、ちゃんとしなさい、と叱り続けると、そのうち親や教師を忖度する大学生になるのではないか、と心配しています。なぜ、のびのびした子どもが、その十数年後には「他人に迷惑をかけてはいけない」と縮こまる大学生になるのか? その背景を考えるうえで、3つめの世界、「昭和98年的世界」を生きる48歳の私の世界を考えています。昭和が終わって30年以上経っても、日本社会の基本的なOSは昭和時代のままです。理不尽な労働環境でもがまんする、抑圧的環境に「どうせ」「しゃあない」と諦める。それが、女性の管理職や政治家比率が低く、イノベーションが生まれにくい「失われた30年」の背景にあると私は考えています。そして、この世界は「ケアレス」な世界です。この閉塞感をこえるためには、日本社会がケア中心の社会に変われるか、が問われています。能力主義や男性中心主義の呪縛の外にある世界です。それは、共に思い合う関係性が重視されるし、そのためには自分自身の「唯一無二性」とも出会い直す必要があります。そんなの無理だよ!と理性の悲観主義に陥らず、ではどうやったらケア中心世界は可能なのか、について、できる一つの可能性を模索したのが、本書です。中高生にも読んでもらえるよう、わかりやすい文体を目指しました。よかったら、読んでモヤモヤしてくださると、嬉しいです。 竹端寛■【目次】 第一章 ケア? 自分には関係ないよ!/一 「迷惑をかけるな憲法」/他人に迷惑をかけてはならない/都合のいい子!?/大人から学んだ「いい子」/二 しんどいと言えない/意見を表明する権利/他人の顔色をうかがう/苦しいことと苦しみ/三 自分自身を取り戻す/ゼミで涙を流す学生/ペラペラしない他者/ about-ness からwith-nessへ/四 面倒な中に豊かさがある/ケア不在を超えるために/自分の魂に迷惑をかける?/第二章 ケアって何だろう?/一 確かに面倒なのだけれど/めっちゃ可愛く、めっちゃややこしい/存在をぶつける/意見表明の主体としての子ども/一方的にケアされる存在ではない!/二 自分へのケアと他人へのケア/子どもの「開かれ」/自分の人生へのリミッター/忖度の危機/作られた悪循環/偽解決を超えるために/三 他者へのケアの前に/支援か支配か?/関係性のダンス/同調圧力に異を唱える/誰へのケア?/四 互いが気にかけあう/自分へのケア/共に思いやること/ with-ness で生活を回す/何を見ようとしてこなかったのか/第三章 ケアが奪われている世界/一 ケアのないわたし/ケアレスとはなにか/同調圧力と「空気を読む」/自己責任とわきまえ/ケアレスな社会/二 「昭和九八年」的世界/労働ファースト/最も眠れていない国/頑張れば報われる、の呪い/前時代の大成功、ゆえに/三 標準化・規格化の「大成功」の陰で/昭和の成功を支えたもの/銀行型教育システムへの囚われ/「正解」幻想/昭和的価値観の限界/四 ケアの自己責任化を超えて/「発達」の「障害」?/置き去りにしてきたケア世界/自分が学んだことはこれなのか!/「ちゃんと」のリミッターを外す/第四章 生産性至上主義の社会からケア中心の社会へ/一 生産性とケア/誰のための、何のための効率?/男性中心主義の外にある世界/能力主義の呪縛/「生産離脱者」の排除/二 責任の共有化で楽になる/依存先を増やす/関係性に基づくケア/懲罰ではなくエンパワーする責任/切り分けるのではなく、分かち合う責任/三 共に思い合う関係性/中核的感情欲求と向き合う/生き様の理解と支援/迷惑をかけるな、より大切なもの/他者の他者性に気づくこと/四 ケア中心の社会へ/己の唯一無二性とも出会い直す/魂の脱植民地化/葛藤を共に味わい社会化する/できる一つの方法論
  • ルポ 高学歴発達障害
    3.6
    「ケアレスミスが多い」「人間関係がうまくいかない」――生活や仕事上で問題を抱える「大人の発達障害」が注目を集めて久しい。実はその中に「高学歴でありながら、発達障害を抱えている人」が少なからず存在する。「エリート」のイメージと「障害」の実情の狭間で理解が得られず、周囲と自分を比べては落ち込み、アイデンティティの葛藤を抱える……。当事者、大学教員、精神科医、支援団体への取材を通じて、発達障害が取りざたされる背景にある「異質であること」「非効率的であること」に不寛容な社会の姿を浮かび上がらせる。
  • 最強のチームリーダーがやっている部下との距離のとり方
    無料あり
    3.0
    ■「快適距離感メソッド」で、距離感を最適化! 「隣に座っているのによく知らない…」 「うちの課に新人が配属されたけれど、世代ギャップを感じて話せない…」 こんな思いにとらわれたリーダーが今、急増しています。 もしかしたら、部下を持つあなた自身にも身に覚えがあるかもしれません。 ■このように「物理的には近くても、心理的に遠い」という関係性では、 信頼や心理的安全性がベースになっていないため、意思疎通もチグハグ、 仲間のためにというモチベーションも生まれません。 つまり、チームパフォーマンスはいつまでたっても停滞してしまいます。 ■本書のテーマである「快適距離感メソッド」では、土台となる「マインド」に加え、 実践に必要な「観察力」「想像力」「表現力」という3つの力を利用して、 部下との距離を縮める方法、心地よい場をつくる方法についてお伝えしていきます。 ■「距離感」を整えることで、「ただの集まり」を「自律型人材チーム」に! 本書はコミュニケーションの改善だけを目的としたものではありません。 コミュニケーションでチームパフォーマンスを上げるためにはどうしたらいいのか、 結果を出せるチームコミュニケーションとはいかなるものかを解説した本です。 本書を一読すれば、今あなたが抱えている悩みを「力」に変えることができます。 心地よい日々のコミュニケーションが、いかに業績や成果に結びつくものかをご理解いただき、 ご自身のチームでぜひ実践してください。
  • 劣情に溺れる檻~エリート脳外科医の一途な執愛~
    2.7
    私はこんなにふしだらだった?──看護師の藤島芳花は、勤務する総合病院の御曹司であり脳外科医の宇喜多聖仁からアプローチされ、恋人となり間もなく結婚式を控えていた。そんな幸せ絶頂のなか、突然の転落事故に遭った後遺症で芳花は記憶を失ってしまう。目の前にいる聖仁は『婚約者』だというけれど、何も思い出せない。「君はこれが大好きだったよ」軟禁された病院の特別室で聖仁から与えられる激しい快感に、身体は彼を覚えていると訴えてくる。目隠しをされ、拘束され、いやらしい言葉を掛けられ……。彼こそ、私の知らない私を知っている。何回も抱かれたからこそ許せてしまう刺激的な愛撫に乱され、甘美な罰に溺れていって……。
  • ときめくフクロウ絵図鑑
    値引きあり
    4.0
    1巻880円 (税込)
    ※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本では縁起物として置物や根付になり、ヨーロッパでは「森の賢者」と呼ばれるフクロウ。 動物園などでも人気者ですが、意外に街の近くで暮らしているものもいます。 このフクロウ、実は、他の鳥たちとはちょっと違う個性をいくつも持っています。 表情豊かだったり、忍者のように行動したり、「アヒル寝」をしてみせることがあったり…。 さらに、一口にフクロウと言っても約250種がおり、大きかったり小さかったり、同じに見えて違うものがいたりと、まだまだ謎の多い存在なのです。 本書では、知っているようで知らないフクロウの話、日本の野生のフクロウ11種と世界のフクロウたち、そしてその身体能力や生きざまをイラストでご紹介していきます。 「可愛いけれど、それだけでない」姿に、驚いたり和んだりしつつ、この生き物への理解が深まる1冊です。 ※カバー画像が異なる場合があります。
  • 週末の縄文人
    値引きあり
    4.1
    \YouTube登録者数10万人超/ ビジネススーツを身にまとい、石斧を作り、土器で煮炊きし、竪穴住居で過ごす……。 サラリーマン2人組が、現代の道具を一切使わず、 「週末限定の縄文時代」を生き抜く過程を描くサバイバル・エッセイ。 カラー写真満載。土器や石斧の作り方がわかるコラムも充実! 「映像研には手を出すな!」著者、大童澄瞳氏推薦! ─4歳の頃、一人で磨製石器を作っていた。何日も何日も石を削った私は「この石は“刃物”にならない」と結論を出した。「週末縄文人」は言う。「もっと削れ」。
  • 日蓮(新潮文庫)
    3.0
    地震が起こる。疫病が蔓延する。命が無惨に失われる。何故だ。日本が悪法に染まってしまったからだ――。日蓮は法華経への帰依を説き、他宗派に敢然と挑む。それは権力者たる北条氏を敵とすることに等しかった。斬首の危機、佐渡への配流。苦難の中で、信じる法をひたすら世に広め続ける日蓮は、その信仰と情熱で人びとを救うことができるのか。歴史を動かした僧の半生を描く、感動巨編。(解説・末國善己)
  • 「伝える前」が9割 言いたいことが最短で伝わる!「紙1枚」下書き術
    値引きあり
    3.0
    「できるだけ話さないですませたい…!」 これは、忙しい人、コミュニケーションが苦手な人、教える側・質問する側……ビジネスパーソンの共通の願いではないでしょうか? 関係をよくするための雑談は別として、仕事に関するやりとりはできるだけ簡潔に、要領よく、最低限ですませられるのが理想なはず。 そこで本書では、「紙1枚」シリーズを中心に累計50万部突破のベストセラー著者が、言いたいことが最短で伝わるようになる「紙1枚」の下書き術を伝授します。 企画提案やプレゼンの前、あるいは人に何かを依頼したり回答する前に、どんな準備をすれば一発で「伝わる」のか。 本書では、具体的な考え方や下書きの作り方を、微に入り細に入り解説します。 事例には効率のいい「自己紹介の作り方」なども入っていますので、難しく考えず楽しく取り組み、身につけることができます。 著者はトヨタ自動車でキャリアをスタートし、そこで学んだ「紙1枚」の極意を自分なりに応用・発展させてきました。 そして今では書籍や講演会等「伝えること」で大活躍していますが、実はもともとはいわゆる「コミュ障」に悩んでいたと言います。 「できるだけ話さずにすませたい…!」 ――これは、他でもない著者の切なる願いだったのです。 そんな著者が自分のキャリアを通じて編み出し、積み上げてきた「伝える前の事前準備」は、とにかく実践的で、明日からすぐに使える内容ばかりです。 伝えるのが苦手な人は、「伝える前」の準備が絶対的に足りていない――逆に言うと、適切な事前準備さえすれば、話すのが苦手な人でも一発で伝えられるようになるのです。 伝えることが苦手な人、もっとうまく伝えられるようになりたい人は、4色ボールペンと紙を用意して、ぜひ本書を読んでみてください!
  • えんの松原
    4.0
    1巻880円 (税込)
    帝の住まう内裏のとなりに鬱蒼と広がる松の林。そこは「えんの松原」とよばれる怨霊たちのすみかでした。少年でありながら女童として宮中に仕える音羽は、東宮・憲平に祟る怨霊の正体を探るべく、深い闇のなかへと分け入っていきます。そこで彼が見たものは?……真実を求める2人の少年の絆と勇気、そして魂の再生の物語です。

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  • 超訳 吉田松陰語録 運命を動かせ
    4.2
    1巻880円 (税込)
    混沌とした幕末の時代に活躍したひとりの天才指導者、吉田松陰の真髄に迫る100の言葉を収録。 吉田松陰の言葉は常に現実とぶつかり合いながら心の奥から吐き出され、時代を超え私たちの胸へと響いていく。 覚悟、信念、情熱、思考、時代を超えて今でも多くのリーダーたちから尊敬され続ける真の指導者、吉田松陰の心に刺さる100の言葉を厳選し噛み砕いて紹介。 「志を燃やす」「迷いを断つ」「覚悟を決め」「心を磨く」「人を育てる」「生死を超える」 という6つの章に分け、各章ごとに松陰と深い関わりのあった人物も紹介し、その言葉が生まれた背景を深堀していく。
  • 終わらない戦争 ウクライナから見える世界の未来
    4.4
    ロシア・ウクライナ戦争の現況と行方は ウクライナ戦争から500日が過ぎ、 いよいよウクライナの反転攻勢が始まった。 しかしロシア、ウクライナ双方が苦戦を強いられ、膠着する戦線。 戦争の終わりは見えず、2024年のロシア大統領選を見据えると、 もはや4年目への突入が現実となりつつあるという。 この「終わらない戦争」、そして世界秩序の行方は――。 『ウクライナ戦争の200日』(文春新書)、『ウクライナ戦争』(ちくま新書)に続くロシア・ウクライナ戦争の著者最新分析。 『ウクライナ戦争の200日』でも一つの核をなした高橋杉雄さんとの戦況分析を中心に、本戦争がもたらした日本人の戦争観や安全保障観の変化、終わらない戦争の終わらせ方などを語る。
  • よもだ俳人子規の艶
    4.2
    34年の短い生涯で約2万5千もの俳句を残した子規。中には遊里や遊女を詠んだ句も意外に多く、そのような句においても透徹した観察眼が味わえる。ユーモアあり、反骨精神あり、ダンディズムあり。見つめるものをあるがままに切り取り十七音で詠む表現者。そんな子規俳句を縦横無尽に読む、松山・東京・道後にわたる全三夜の子規トーク!
  • 原稿用紙10枚を書く力~増補新装版
    3.4
    ※本作品は小社より2004年10月に単行本として刊行、 2007年2月に文庫化された作品に新たな解説を加えて再編集し、新装版にしたものです。 書いては考え、考えては書く。これが本当の「頭のよさ」と、生きるうえでの「カシコイやり方」を知ることにつながる! ◎いい文章には「構築力・引用力・レジュメ力・立ち位置」がある ◎書くことを意識すると、本を読み込む力が上がる。語彙も豊かになる ◎起承転結の「転」が決まれば、書くことに困らなくなる ◎「3つで語る」と、きちんとした話になる。人より深く考えられる 20万部超のロング&ベストセラーが装いも新たに再登場! ・生成AI時代に「書く力」はなぜ必要か ・思考も文章もどんどん進む「85の技巧」 ・文章力を鍛える「おすすめ本150選」 を加筆増補した令和必携の一冊! 【目次】 プロローグ 書くことはスポーツだ  なぜ十枚書く力が大切か 「量から質」が文章上達の近道  あらゆる手段を使って十枚書こう  書く推進力になる引用 「3の法則」は文章構築のカギ  起承転結の「転」から文章は考える 「起承転結」で読むトレーニング  書けるようになると、読書力がアップする  アレンジの束がオリジナリティだ  書けるようになると次の世界が見えてくる 第1章 書くことは考える力を鍛える 1 書く前に考える 「書く」ことは構築することだ  書き言葉は時間を超えて残る 「話し言葉」と「書き言葉」の違い  パソコンで「書く力」をつける  書けば書くほどアイディアが生まれる 2 思考力を鍛える  書くことで脳は鍛えられる  意味の含有率を高めよう  書き言葉で話す  書く力をつける読書  考え抜く力をどうつけるか 3 書くことは価値の創造だ  新しく意味を生み出す行為  価値を下げる文章は書かない 「新たな気づき」があるか  書くことで人とつながる 第2章 「書く力」とは構築力である 1 「引用力」をつける  書くための読書術  読み込む力は、書くことを前提にすると上がる 「こなす読書」をめざす  制限時間の中で読む  問題意識を持って読む 「引用」の技を学ぶ  テキストを読み手と共有するメリット  おもしろいと感じたことをグループ分けする  引用のポイントを外(はず)さないコツ  引用から文章を組み立てる 「気づき」がおもしろさを生む 2 「レジュメ力」をつける  キーワードを拾い、メモをつくる  構想に役立つメモのつくり方  性格の違う三つのキーコンセプトをつくる  キーコンセプトは切り口になる  レジュメは文章の設計図  長い文章を書くトレーニング 3 文章は「3の法則」で構築する  キーワードからキーフレーズへ  関連のない三つのキーコンセプトをつなぐ  三つのキーコンセプトを図化する  暗黙知を呼び覚ます  章、節、項目を見きわめる  私の論文トレーニング  読書感想文で三つのポイントを選ぶ練習 トレーニングメニュー 映画の活用 第3章 「文体」を身につける 1 文体が文章に生命力を与える  主観的なことを書く  文体は構築力の上に築かれる  生命力は文体ににじみ出る  生命力と構築力  音読すると文章の生命力がわかる  対自分の文章と対他人の文章の違い 2 文体は立ち位置で決まる  文章の身体性とは何か  自分の立ち位置を意識する  自分のポジションを決める 3 オリジナルな文章を書く  立つ位置で構築の仕方が変わる  書きやすい立ち位置を見つける  主観と客観のバランスをとる  取捨選択することで頭を高速回転させる  アレンジ次第で文体は変わる  触発されてオリジナリティが生まれる
  • はじめてのフェミニズム
    3.7
    女性にはどんな権利が必要? 「女の仕事」はどう生まれた? 多様で複雑なフェミニズムの論点を、多様で複雑なまま、でもわかりやすく伝えます。
  • 人を動かす 改訂文庫版
    4.3
    日本唯一の公式本『人を動かす』が、1936年初版、1981年改訂版を経て、約40年ぶりに大改訂。人が生きていく上で身につけるべき「人間関係の30原則」を、長年集めた実話と、成人教育の現場で磨き上げた実践例を交え、説得力豊かに解き明かす。深い人間洞察とヒューマニズムを根底に据え、人の心を突き動かすための行動と自己変革を促す感動の書。あらゆる自己啓発書の原点となった不朽の名著にして歴史的ベストセラー。
  • 2024年 世界マネーの大転換
    無料あり
    4.0
    ■個人投資家必読! 世界経済の潮流がダイナミックに変わろうとするなか、 日本が久々に脚光を浴びている。 多くの欧米メディアは 「日本こそが新冷戦時代における中国のオルタナティブ(代替)である」との論調を展開。 著名投資家のウォーレン・バフェット氏が 日本株を投資先第2位と明言したのを契機に、海外マネーが日本を見直し始めている。 ■するとご存じのとおり、長年ひどい低水準に甘んじてきた日経平均株価は2023年6月に、 33年ぶりにバブル期以来の高値をつけた。 こうした世界マネーの流れは決して偶然ではない。 世界の投資家の視線は〝冷酷?そのものであり、 その根底に宿るのは徹底的にシンプルな足し算と引き算。 つまり、ソロバン勘定にほかならない。 ■いまなぜ日本がそうした冷酷無比な世界の投資家たちのお眼鏡に適い、 世界のひのき舞台に押し上げられているのか。 その要因をさまざまなアングルから浮き彫りにするため、 4人の識者を迎え、白熱の議論を重ねた。 ■本書の構成 第1章 世界マネーの覇権を握る国はどこか? 第2章 日本はゴールデン・サイクルの景気循環に乗って再び黄金期を迎える 対談 嶋中雄二×今井澂 第3章 米国からマネーが流出し続ける構造的な理由 対談 エミン・ユルマズ×今井澂 第4章 どの角度から捉えてもやってくるインドの時代 対談 勝池和夫×今井澂 第5章 衝撃の2024年―レールが敷かれている日本への資金シフトが始まる 対談 渡部清二×今井澂
  • 日本語表記ルールブック
    3.8
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 出版や、Web媒体の関係者必携 悩みがちな「日本語表記」のルールを、すぐに調べられる! 日本語の表記では漢字、名だけでなく、ローマ字、アラビア数字、さらに句読点や括弧類などを用いるが、 本や印刷物の原稿を作成する場合は、 正確に、簡潔に、読みやすくすることが大切である。 しかも、内容や読者対象によって表記法は異なってくる。 この本では、一般的な表記法である「現代表記」の原則と注意点についてまとめ、 一般的なルールを参照しながら、 漢字・仮名、外来語、数字、句読点、括弧類の表記の基準を、場面に応じてどのように定めていけばよいかの指針を示す。 目次 1 原稿作成と表記の扱い 2 文体について 3 漢字の用い方 4 漢字の字体 5 人名用漢字の使用 6 現代仮名遣いの注意事項 7 送り仮名の付け方 8 外来語の表記 9 数字の表記 10 単位の表し方 11 記述記号の注意点 12 その他の表記の注意事項 付 常用漢字一覧 人名用漢字一覧 Wordを用いた表記の点検・整理 (本書は2012/03/01に日本エディタースクールより刊行された書籍を電子化したものです)
  • 校正記号の使い方―タテ組・ヨコ組・欧文組
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 標準的な校正記号をコンパクトにまとめた、大好評のロングセラー 初心者にはもちろん、作業の手引きにもなる一冊 校正の作業に必須となる校正記号を、わかりやすく網羅。 ふと記号の使い方を忘れたときなど、すぐに見返せるわかりやすさが特徴です。 目次 縦組の校正記号 縦組校正の記入例 日本工業規格 校正記号表 横組の校正記号 横組校正の記入例 欧文の校正記号 欧文校正の記入例    * 本の各部の名称、本の大きさ表見返し ページの各部の名称、本の内容順序 図版・写真の製版例裏見返し 本の校正作業の流れ 文献表示の方法 ローマ字・ギリシャ字・ロシア字 ワープロ原稿作成上の注意点 印刷文字の書体、ケイ線類の名称と線の太さ 文字の大きさ(ポイント・級数) ポイント・級数換算表 記号・符号などの種類と使い方 欧文の略語 (本書は2007/10/5に日本エディタースクールより刊行された書籍を電子化したものです)
  • 台所から北京が見える ――36歳から始めた私の中国語
    4.3
    36歳で著者が中国語を学び始めたとき、人は「ハダシでアルプスに登るようなものだ」「やめろ」と言った。「語学は若いうちに始めるほうがいい」かもしれない、しかし…。有言実行。学習を開始し4年、40歳で通訳になり、生涯中国語を仕事にした著者が、語学没頭の日々、効果的な学習法、人との出会い、言葉や文化の魅力を語る。語学学習者、必読の名著。新たに1章を増補。
  • 白眼子
    5.0
    1巻880円 (税込)
    戦後間もない北海道小樽で見知らぬ男に拾われた少女。彼女はそこで常人には知る事のできない世界を垣間見て暮らす――(「白眼子」)。表題作に加え、謎の転校生が日常を侵食していく中編「二日月」の全2編を収録。
  • コンプレックス・プリズム
    4.0
    文庫版だけの、書下ろし作品を掲載!  「コンプレックス・プリズム、わざわざ傷をつけて、 不透明にした自分のあちこちを、持ち上げて光に当ててみる」 人気現代詩人・最果タヒが、自身のなかにある「劣等感」をテーマに綴ったエッセイ集に、 未発表の書き下ろし作品を加えて文庫化。
  • 10代の脳とうまくつきあう ――非認知能力の大事な役割
    3.5
    頭の良さだけで人生の幸福度が決まるわけではない。学力以外の能力も重要だ。目標の達成に関わる「実行機能」や、自信に関わる「自己効力感」など、10代で知っておきたい非認知能力を大解説!
  • カブトムシの謎をとく
    4.0
    ほんとに夜型? 天敵は何? 大きさはどうやって決まる? カブトムシの生態を解き明かし、仮説の立て方、調査方法なども解説。自然研究の魅力はここにある。
  • 交渉人・遠野麻衣子 籠城
    3.6
    喫茶店経営者が客を人質に籠城。自ら通報した犯人はテレビでの生中継を要求する。前代未聞の事態に麻衣子は困惑するが、そこにはある狙いが――。『交渉人・籠城』を改題&大幅改稿した傑作警察小説!
  • わけあって絶滅しました。ビューティフル(1)
    完結
    5.0
    主役は美少年!?シリーズ累計90万部を超える、あの大ヒット生き物図鑑『わけあって絶滅しました。』シリーズ(ダイヤモンド社刊)が待望のコミカライズ。 数々のワケあり絶滅生物を擬人(美少年)化した、笑えて学べるフルカラーコミックをたっぷり29篇収録!!
  • 教育は遺伝に勝てるか?
    3.9
    遺伝が学力に強く影響することは、もはや周知の事実だが、誤解も多い。本書は遺伝学の最新知見を平易に紹介し、理想論でも奇麗事でもない「その人にとっての成功」(=自分で稼げる能力を見つけ伸ばす)はいかにして可能かを詳説。教育の可能性を探る。
  • ふきよせレジデンス 上
    完結
    -
    夢破れ、人間関係をリセットした配達員・リクは 変わっていく周りに焦燥感を覚えていた。 そんなリクの唯一の癒やしは、ちょっと変わったコンビニに勤めている店員のきらり。 明るくて可愛いギャルのきらりには、秘密があって……!? これは、 「夢」と向き合い「日々」を思案する、あるアパートの住人たちの物語。 ■谷口菜津子ビームコミックス既刊■ ・『彼女は宇宙一』 ・『彼女と彼氏の明るい未来』全2巻 ・『教室の片隅で青春がはじまる』 ■[コミックビーム]公式Twitter■ @COMIC_BEAM
  • 行ってはいけない 呪いの村
    4.0
    因習、怨念、怪異、事件、異形……知ってはいけない禁忌の真相! 集落、奇習の地、事件現場、辺境の島など日本全国の「いわくつきの地」を舞台にした“世にも奇怪な物語”。見てはいけないもの、触れてはいけないことが、この世には間違いなく存在する――。チャンネル登録者数29万人超、都市伝説系YouTuberとして人気の「都市ボーイズ」が監修。
  • よみがえる天才1 伊藤若冲
    4.3
    私は理解されるまでに1000年のときを待つ――。生前、名声をほしいままにしながら、その後、幾世紀にもわたり忘れ去られた存在であった若冲は、代表作《動植綵絵》のうち一五幅を描き上げたとき、この謎めいた言葉を残した。そこに込められた秘密とは? 若冲研究の第一人者がはじめて明かす、知られざる若冲像。
  • 純文学とは何か
    3.2
    芥川賞と直木賞の候補作選びにはじまり、村上春樹はノーベル文学賞をいつとるのか、など、季節ごとに繰り返される文学的時事ネタがある。話題の根底にあるのは、「文学」そのものへの関心であり、境界がみえなくなりつつあるといわれる「純文学」と「大衆文学」の違いである。しかし、本当に「純文学」と「大衆文学」の区別はなくなったのだろうか。 日本における「純文学」と「大衆文学」それぞれの歴史を、過去の具体的な作品をとりあげながら考察する。また、専門分野である比較文学の立場から、ノーベル文学賞をはじめとする海外での文学賞のあり方や、とくに特徴的な英語圏における「文学」の定義づけ、そして映画、コミック、ラノベなどのジャンルにおける今日的「文学」のあり方を描く。
  • 英雄たちの経営力
    値引きあり
    3.0
    史上最強の”経営者”は誰だ!?  家康、信長から蘇我馬子、大隈重信まで… 日本の英雄=トップリーダー12人を採点! ビジネス映像メディア PIVOT社長CEO・佐々木紀彦氏との対談特別収録! 【電子書籍特典】 電子版のみ特典として、PIVOT特別対談を追加収録。 ①『なぜ経営者は歴史から学ぶべきなのか?』 ②『経営者はプライベートへの意義をどう見出すべきか?』 著者出演の歴史教養番組 「偉人・敗北からの教訓」(BS11・毎週土曜20時~) 絶賛放送中!(2023年6月現在)  出演:伊東潤、中西悠理 〈本書で取り上げる12人の英雄〉 〇蘇我馬子 〇白河上皇 〇平清盛 〇源頼朝 〇日野富子 〇織田信長 〇豊臣秀吉 〇徳川家康 〇荻原重秀 〇田沼意次 〇大久保利通 〇大隈重信 ビジネス映像メディア〈PIVOT〉、デパート新聞の人気連載エッセイを書籍化!
  • 竜の棲み処 【新装版】
    4.0
    1~3巻880~1,034円 (税込)
    攫われた少年ルサカを盗賊の馬車から助けてくれたのは、美貌の青年――ファイアドラゴンのタキアだった。ルサカに一目惚れしたタキアは、『竜の番人』としてルサカを彼の巣に閉じ込めてしまう。人間とは考え方も価値観も倫理観も違う上、微妙に話が通じない竜のタキアに激しく求愛され、戸惑うルサカ。窮地を救ってくれたおおらかで優しいタキアは嫌いではないが、一生彼の巣に閉じ込められるのは納得ができない。悩むルサカだが、竜の繁殖期がやってきて……。ずるくて可愛いわがまま竜としっかり者少年の、ほのぼのふしだら異種族恋愛譚。 書き下ろし『拗ねて怒って甘えて抱いて』収録 ※この作品は2016年ブライト出版リリ文庫刊『竜の棲み処』に加筆修正を加えた新装改訂版です。重複購入にご注意下さい。 ※本作は宵の個人誌作品の電子書籍版となります。
  • 超解読【推しの子】~星野家の謎~
    4.0
    非公式だからできる! アニメも好評を博する、芸能界を舞台とした話題作『【推しの子】』の非公式副読本。 ルビー、アクアの復讐劇の行く末は!? いま最もアツい「家族」の謎に迫り、目が離せない超絶展開を「非公式」で徹底的に考察。 華麗すぎるヲタ芸、旬の地下アイドル、謎の天鈿女命や禁断の未成年妊娠……本編に登場するパワーワードなども深堀り解説します。 [目次] 【Chapter1】人物考察 ---------------------------------- 人物相関図 ・星野愛久愛海(アクア) ・星野瑠美衣 (ルビー) ・星野アイ ・斉藤ミヤコ ・斉藤壱護 ・ぴえヨン ・吉住シュン ・有馬かな ・五反田 泰志 ・黒川あかね ・MEMちょ ・鷲見ゆき ・熊野ノブユキ ・森本ケンゴ ・寿みなみ ・不知火フリル ・鏑木雅也 ・雷田澄彰 ・金田一敏郎 ・GOA ・鳴嶋メルト ・姫川大輝 ・上原清十郎 ・姫川愛梨 ・吉祥寺頼子 ・鮫島アビ子 ・メイヤ ・漆原 ・神木ヒカル(カミキヒカル) ・リョースケ 【Chapter2】物語考察 ---------------------------------- ・プロローグ 幼年期 ・第二章 芸能界編 ・第三章 恋愛リアリティショー編 ・第四章 ファーストステージ編 ・第五章 2.5次元舞台編 ・第六章 プライベート編 ・第七章 中堅編 ・第八章 スキャンダル編 ・第九章 映画編 【Chapter3】事件考察 ---------------------------------- ・事件犯人考察 ・実写版予想 ・物語展開考察
  • 人口亡国 移民で生まれ変わるニッポン
    3.3
    “移民政策”を避けてきた日本を人口減少の大津波が襲っている。GDP世界3位も30年後には8位という並の国になる。まだ、日本に魅力が残っている今、外国人から移民先として選ばれるための政策をはっきりと打ち出して、この国を支える人たちを迎えてこそ、将来像が描ける。
  • 神さまと神はどう違うのか?
    4.0
    信仰の対象としての「神さま」と哲学の中で問題になってきた「神」はどう違うのか。絶対的に無限な「神」が存在するとはどういうことか。「神」についてモヤモヤしている人におくる宗教哲学入門。
  • 万事快調〈オール・グリーンズ〉
    3.8
    1巻880円 (税込)
    新時代の才能が炸裂! 松本清張賞受賞作  “クソ田舎”からおさらばするため、3人の女子高生は学校の屋上で大麻の栽培を始める――。選考委員満場一致、規格外のデビュー作。 ※この電子書籍は2021年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 駆け入りの寺
    4.3
    悩みを抱える人々が門を叩く、一風変わった駆け込み寺。 平穏で優雅に暮らす尼たちの元へ、ある日飛び込んできたのは「助けてほしい」と叫ぶ若い娘……。雅やかで心に染み入る連作時代小説。 ※この電子書籍は2020年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 55歳から やりたいことを全部やる!時間術
    3.7
    ベストセラーシリーズ最新刊。 時間管理の達人の実践ヒント! 文庫書き下ろし。 大人の時間術は「コスパ・タイパ」よりも「密度(質)」が大事。 カギは「捨てる、始める、大事にする」こと。 ●仕事は「60歳で5時間、70歳で3時間」 ●メールチェックは「1日3回」 ●「断り術」で自分時間を守る ●「どうしたらラクができるか」を追求する ●「空白」の予定を入れる ●「3カ月」で取得できる資格に挑戦する ●「友だち」は3人いればいい ……など時間管理の達人が教える、 人生後半がスッキリ楽しくなる実践ヒント集。
  • 無限コンチェルト
    4.0
    ある高名な映画音楽作曲家の指示にしたがって、深夜の1時にマイケル少年は40年も人が住みついていない屋敷へ侵入した。ところが、彼を待ち受けていたのは不気味な人影。マイケルは死にもの狂いで屋敷を飛び出し、路地の石壁にあった門を通りぬけた。だが実は、その門こそ、妖精と人間、そしてその混血がバランスをとって暮らす異世界への入口だった!戸惑うマイケルの前に現われた3人の老婆は、彼に魔法の訓練らしきものを強要するが…。『ブラッド・ミュージック』や『永劫』で著名な80年代SFの旗頭ベアが描くモダン・ファンタジィ。
  • 貧困女子の世界
    3.5
    停滞する賃金、止まらないインフレ、そして世代間格差――。働いても働いても貧困から脱出できない若年層の女性たち。彼女たちのリアルな現実は、主要メディアではほとんど報道されることはない。未成年売春、ホス狂い、風俗、虐待、奨学金……過酷な境遇にある女性たちの生き様を『東京貧困女子。』などの著書があるノンフィクションライター・中村淳彦氏が活写する。
  • AI DRIVEN AIで進化する人類の働き方
    値引きあり
    3.8
    1巻880円 (税込)
    今、空前のAIブームが起こっています。2023年2月にマイクロソフトのBingがリリースされ、同3月にはオープンAIのChatGPT-4がリリースされました。 ほんの数ヶ月前まで、ごく一部の人々の間でしか話題になっていなかったAIが、ここへきて世の中へ一気に浸透しつつあるのはなぜでしょうか。以前のAIとの違いは、シンプルにいえば、次の2つです。 1つは、「ジェネレーティブ(生成力のある)AI」であること。人間のオーダーに応じて、AIが過去の膨大なデータをとりまとめたり編集したりして、1つの成果物を生成してくれるということです。しかし、ジェネレーティブAI自体は以前から存在していたので、昨今の急激な広まりの決定的な要因ではありません。 重要になる2つめのポイントは、「人間が普段、使っている自然言語でAIに命令できるツール」が世に送り出されたことです。知名度が高まってきたChatGPTがそれにあたります。 これまでのAIは、一部の専門家やテクノロジー好きの人たちが有する「専門知識(教養)」でした。一般的には別にAIについてよく知らなくても、現状のパフォーマンスや将来性にそれほど差は出なかった。しかし、これからは違います。 自分の生産性を上げることに、AIは、いかに寄与しうるか。この点を理解し、実際に活用できるようになれば、AIはもはや「未知なるテクノロジー」ではなく、「便利なツール」です。有能な「アシスタント」「伴走者」「パートナー」と呼んでもいいでしょう。 ジェネレーティブAIは、面倒な仕事やチームワーク、マネジメントや組織のあり方を一瞬で劇的に効率化できるツールです。個人の働き方、生き方はもとより、会社組織や教育、文化などあらゆる領域に大きな影響を及ぼしていくことは間違いありません。 ※カバー画像が異なる場合があります。
  • 学校や塾へ行かずに、いかにして4人の子どもたちは独学力を身につけたのか?
    無料あり
    4.0
    1巻0~880円 (税込)
    ■小中高、1日も学校にも塾へも行かなかった4人の子の驚異の独学力とは? 本人の意志で、1日も学校へ行かなかった4人の子どもたち。 両親はその意志を尊重しつつ、アドバイスや手助けはすれど、 あえて子どもたちに「教育」する気はなし。 住んでいるところは最寄り駅まで10キロ、コンビニまではクルマで20 分という田舎。 このような環境だと、同世代と比較して勉強が遅れたり、 最低限の教養や社会性さえも身につかないのではないか――? 誰もがそう思うかもしれない。 ところが、4人の子どもたちは同世代を圧倒的に凌駕する教養や自ら学ぶ姿勢を身につけていた。 ■本書では、その秘密を著者である父親がつまびらかにしている。 さらに著者(父)の原稿に対して、著者の妻ナナ、 そして4人の子ハル・ナツ・アキ・フユ(父以外はすべて仮名)のコメントを入れながら構成した。 この家族の現在進行系の経験は、 思いがけず「経済」「地域」「親の学歴」格差を乗り越えるためのヒントを私たちに教えてくれるだろう。 ■学校へ行かずに、こんな子に育ちました。 ◎中1でラテン語とタミル語を自ら学び始める。 ◎小学校高学年頃から読書は文学全集も。 ◎2年足らずの高校の勉強で旧帝国大学A判定。 ◎「NHKラジオ基礎英語」で全員英検2級合格。 ◎テレビ、漫画、ゲーム、スマホよりも本が好き。...etc.
  • 幸福な退職―「その日」に向けた気持ちいい仕事術―(新潮新書)
    4.3
    55歳を機に博報堂を退職した音楽評論家のスージー鈴木。激務で知られる広告業界で働きながら、10を超える著作を発表。その“二刀流”を可能にした仕事術とは? 「2枚目の名刺を」「5×10の法則」「65点主義」など、氏が実践してきた「無駄なく・無理なく・機嫌よく」働く方法を伝授。それは同時に「幸福な退職」への近道である――。若手から定年前まであらゆる世代に刺さる、気持ちよく働き、辞めるための仕事術!
  • ダニッチの怪 1 ラヴクラフト傑作集
    完結
    4.7
    マサチューセッツ州のうらぶれた町「ダニッチ」。1913年の聖燭祭に、「ウィルバー・ホウェイトリイ」は産み落とされた。しかし町の誰もが、彼の「父親」を知らぬと言う……。ウィルバーの祖父、老ホウェイトリイは言った。「いつの日か、ウィルバーがセンティネル・ヒルのてっぺんで、父親の名を呼ぶだろう。その時に人間達は、その名を知ることになる……」衰退した村に遺る、太古の悍ましき伝説。人類の想像を超える、呪われた「怪事件」が幕を開ける。 「クトゥルフ神話」の代表作を、世界中から最高評価を受ける「ラヴクラフト描き」が完全漫画化。 【手塚治虫文化賞】マンガ大賞最終候補、【米国アイズナー賞】ノミネート、【仏国アングレーム国際漫画祭】公式セレクション選出、【仏国Prix Asie de la Critique ACBD】受賞、【仏国DARUMA】最優秀作画賞・最優秀デザイン賞受賞、【米国ハーベイ賞】ノミネートほか、数々の賞賛を呼ぶ「ラヴクラフト傑作集」シリーズ、「ダニッチの怪」1・2巻同時発売。 ●「ラヴクラフト傑作集」シリーズ 『インスマスの影』全2巻/『クトゥルフの呼び声』/『時を超える影』全2巻/『狂気の山脈にて』全4巻/『魔犬』/『異世界の色彩』/『闇に這う者』 ●田辺剛・好評既刊 『The Outsider 田辺剛 Extra Works』/『サウダージ』(作:カリブsong) ●コミックビーム 公式ツイッター @COMIC_BEAM
  • 大人の生き方 大人の死に方【毎日文庫】
    4.0
    自分と他人を比べてしまう? かわいくなければ生きにくい? 年をとるのはただ嫌なもの? 閉塞した社会を変え、充実した人生を送るために今、必要な「大人の生き方」とは。 カラダのこと、日々の習慣、人間関係。心療内科医が教える毎日を〈いい気分〉で暮らすヒント。
  • 醤油・味噌・酢はすごい 三大発酵調味料と日本人
    3.9
    料理の素材を引き立て、味付けの決め手となる調味料。古くから用いられてきた発酵調味料の醤油・味噌・酢は、日本の食卓に欠かせないばかりか、海外での需要も年々高まっている。本書は、発酵学の第一人者がこれら三大調味料の製造工程や成分をわかりやすく解説。我が国の食文化に根ざした歴史や魅力を述べる。さらには、近年の科学的知見をふまえ、血圧上昇や肥満の抑制、発ガン予防などの驚くべき効能も紹介する。
  • 黒幕の日本史
    3.3
    黒幕を知れば日本社会がわかる この国をウラで動かした16人 黒幕を知れば、この国の組織原理が見えてくる! 歴史の陰に隠れた真実を東京大学史料編纂所教授が大胆推理! 北条政子 「尼将軍」の政治力 信西 世襲の壁に阻まれ「黒幕」になった天才  海住山長房 後鳥羽挙兵に反対した実務貴族 三宝院賢俊 「錦の御旗」を持ち帰った尊氏の密使 高山左近 家康の陰謀から前田家を救った「意外な黒幕」 伊奈忠次 家康から過小評価された民政家 ほか
  • 山本五十六、最期の15日間~歴史に埋もれた「幻の3番機」~
    4.0
    「あの海軍甲事件で山本五十六長官が撃墜された時、私は1番機、2番に続く『3番機』の搭乗員として、長官と同じ空を飛んでいたんです」1943年4月18日。日本海軍の山本五十六大将が搭乗していた機体をアメリカ軍の戦闘機に撃墜され戦死した「海軍甲事件」。通説では、この事件で登場する機体は「2機」である。この話は本当なのか。すると、先の言葉の主である99歳の青木藏男さんは、一冊の航空日誌を取り出した……。
  • 飲んだら、酔うたら
    4.0
    一冊丸ごと酒まみれ!読めば飲みたくなる! 「人生では酒に助けられる瞬間というものがある」。 世界で、日本のあちこちで、シーナが飲んできた青春の味と記憶。
  • ピカソの言葉~勝つためでなく、負けないために闘う
    4.0
    破壊と創造の画家ピカソの言葉とその軌跡。 20世紀最大の画家ピカソ。 若くして成功し、91歳で亡くなる直前まで「呼吸をするように」描き続けた。 その軌跡を言葉と共にたどる。
  • 稼ぎ方2.0 「やりたいこと」×「経済的自立」が両立できる時代
    値引きあり
    4.5
    Web3.0ブームで知られるようになった 「クリエイターエコノミー」。 テクノロジーの発達により、これまで消費者 として経済活動に参加していた人が、 販売者にもなれるようになった経済圏だ。 一見、クリエイターだけの現象に思えるが、 実は欧米では、普通の会社員の働き方を 180度変えてしまう現象が起きている。 普通の会社員が、勤めている会社とは別で 個人でもガンガン稼ぐようになってきており、 「パラレルキャリアを築くのが当たり前」 の時代になっているのだ。 そして、クリエイターエコノミーは 必ず日本にもやってくる。 いや、すでに到来し始めている――。 本書では、日本人の働き方を根本から変える 「クリエイターエコノミー」を解説すると共に クリエイターエコノミー時代に活躍する 「稼ぎ方2.0」を提唱する。 会社員も、会社員ではない人も、 これからを生きる全てのビジネスパーソンの 必携の書となるだろう。 ★「稼ぎ方1.0」から「稼ぎ方2.0」へ ・【キーコンセプト1目的】:「会社のため」→「自己実現」 ・【キーコンセプト2考え方】:「ルール思考」→「共感思考」 ・【キーコンセプト3価値基準】:「予測重視」→「適応重視」 ・【キーコンセプト4行動】:「計画的」→「アジャイル的」 ・【キーコンセプト5人間関係】:「タテのつながり」→「ヨコのつながり」 ※カバー画像が異なる場合があります。
  • 暗転 新装版
    3.6
    満員の通勤電車が脱線し、死者80人超の大惨事が発生した。自分の下敷きとなった女性の死に打ちのめされた雑誌記者の辰巳は、真相を求めてペンを握る。一方、鉄道会社側もさまざまな手段を講じ始め……。それぞれの正義が錯綜するサスペンス。
  • 健康寿命をのばす食べ物の科学
    4.0
    健康食品では病気は治せない? 筋肉を維持し老化を防ぐ食べ物とは? 腸内細菌を上手にコントロールするには? ふだんの食事をほんの少し工夫するだけで、こんなに元気になる! 複雑な代謝のメカニズムから、丈夫な骨格のしくみ、本当に必要不可欠な栄養素まで。食品生化学の第一人者が最新データと科学的エビデンスをもとに、健康に長生きするための食事と生活習慣のコツをわかりやすく解説。間違った情報にまどわされず、今日の食事を自分で選びとるための食の科学。
  • 心理学をつくった実験30
    4.0
    パヴロフの犬、ミルグラムの服従実験、マシュマロテスト、セリグマンの学習性無力感……。心理学の魅力は、精緻に練り上げられた実験手法と、それがあぶり出す人間の知られざる一面にある。「心」とそれにまつわる人間の活動を科学的に解明することをめざした近代心理学は、その当初から実験研究を重視してきた。本書では、そのなかから広く知られ、大きな影響力を持った30の実験をセレクト。それぞれの実験を心理学の流れのなかに位置づけ、その内容と影響を紹介していくことで、心理学という学問の歴史とその広がりを一望する。
  • 徳川家康の最新研究 伝説化された「天下人」の虚構をはぎ取る
    4.6
    実は今川家の人質ではなく厚遇されていた! 嫡男と正妻を自死に追い込んだ信康事件の真相とは? 最新史料を駆使して「天下人」の真実に迫る。通説を覆す新解釈が目白押しの刺激的な一冊。“家康論”の真打ち登場! 大河ドラマ「どうする家康」をより深く楽しむために。
  • 集団に流されず個人として生きるには
    4.0
    過剰に叩かれる宗教、ナチスのホロコースト、危機をあおるメディア、ネットの炎上……。集団は強い絆と同調圧力を生み、時に暴走する。そこで立ち止まって「おかしい」と言えるだろうか?
  • 職場のメンタルヘルス・マネジメント ──産業医が教える考え方と実践
    3.9
    社員が急に会社に来なくなった。部下が鬱になった。職場全体が疲れている……。深刻化する職場のメンタルヘルス問題。その多くに社内の人間関係が絡んでいる。心のあり方は人によってさまざま。上司は部下のパーソナリティについて理解し、相手にあわせた立ち振る舞いをしなくてはならない。産業医としての豊富な経験と精神医学の最新知見をもとに、管理職や人事労務担当者が押さえておくべきポイントを丁寧に解説。予防メンタルヘルスの基本がこれ一冊でまるごとわかる!
  • 東北史講義【近世・近現代篇】
    3.0
    「東北」とは、幕末から近代において作られた言葉である。古代以来の律令制国たる陸奥・出羽二国の領域を「東北」と呼称して、地方の一体性を強調する現象が発生していくのは、主に近代以降のこと。時としてそこには「後進」や「周辺」の意味が込められている場合がある。本書は、この問題関心のもと、近世・近現代の東北史を三つの視点から描写する。一点目は、中央との位置。二点目は、各地との交流。三点目は、中央の影響力のもとでの地域の独自性である。
  • 世界のビジネスエリートが身につけている教養としてのテーブルマナー
    値引きあり
    3.8
    約4万人の人生を変えてきた人気テーブルマナー研究家が「世界のビジネスエリートの食べ方とふるまい」を通して、「マナーからにじみ出る教養」について説く本。 各国の大使や国内外の要人らとの多くの会食から、著者が得た知見は「食べ方は生き方の鏡である」「マナー(美しさ)とは、単なる形式ではなく、まわりへの配慮である」というもの。 ・世界のビジネスエリートの食事風景とは、どんなものか? ・世界のビジネスエリートは、マナーの何を大事にしているのか? ・世界のビジネスエリートがマナーよりも大事にしていることとは? 和洋中から手食のインド料理、ハラルフード、ファストフードやブッフェまで、世界各国の料理のマナーに触れつつ、「なぜその形式に至ったのか」、文化や民族性から考える「相手への心遣い」や「他国の食文化への敬意」、「世界を変える食の本当の大切さ」についてひも解きます。 「マナーとは人をジャッジするものではない。まわりの人を幸せにする技術である」と語る著者の言葉は、マナーによって知識をひけらかすのではなく、マナーを知ったうえでマナーにとらわれない姿勢こそが真の教養であることを示しています。世界レベルのビジネスエリートに求められるのは「正しさではなく敬意」です。 ※カバー画像が異なる場合があります。
  • 金子みすゞと詩の王国
    4.7
    「人間・金子みすゞ」の真の姿に迫る 新しいみすゞ像と名詩60作を徹底解説! 金子みすゞの詩というと、優しくて可愛らしい作風を連想します。しかし残された五百余編は幅広いテーマを含み、意欲的に創作されたものです。一人で生まれ、一人で死んでいく人間の根源的な孤独、子ども心のあどけなさと寂しさ、小さな命の愛しさ、宇宙の成り立ち、さらに童謡詩の範疇(はんちゅう)を超えて、女性の生き方にも筆を広げています。これらの詩は、みすゞの人生の哀歓とも関わっているのです。 金子みすゞの希望と挫折の生涯、大正デモクラシーの理想から生まれた童謡詩の盛衰をたどりながら、珠玉の名詩60編を文学の視点から読解する新しいみすゞ論。NHK「100分de名著 金子みすゞ詩集」で指南役を務めた著者が、番組テキストに大幅に加筆。図版写真97点、実弟の日記を収載の決定版。心に響く暖かな言葉の王国へいざなう。 ◆金子みすゞ(かねこ・みすず) 詩人。本名テル。1903(明治36)年、山口県生まれ。下関の書店員だった20歳で詩作を始め、雑誌「童話」「赤い鳥」に投稿。詩人の西條八十に絶賛されるも、生前に詩集はなく、1930(昭和5)年に自死。代表作「私と小鳥と鈴と」「大漁」「蜂と神さま」「こだまでしょうか」。 ◆松本侑子(まつもと・ゆうこ) 作家・翻訳家。『巨食症の明けない夜明け』すばる文学賞。『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』新田次郎文学賞。訳書に日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ(文春文庫)。著書に、金子みすゞの弟で脚本家の上山雅輔(かみやまがすけ)の日記から判明した新事実に基づいた伝記小説『みすゞと雅輔』。
  • 極北へ【毎日文庫】
    3.9
    終わりのない長い旅は、このときからはじまったのだ――。 カナダ、アラスカ、グリーンランド、ノルウェーなど北極圏とその周辺地域「極北」。 なかでも世界を駆け抜ける写真家・石川直樹にとって、20歳のときに登頂したアラスカの象徴・北米大陸最高峰のデナリ山は、すべての旅の〈原点〉だった。 極寒の地に生きる人々の暮らし、厳しくも美しい自然への畏怖。 人間の野生を呼び覚ます圧倒的な世界との出会いを瑞々しい文章で綴る。 開高健ノンフィクション賞受賞『最後の冒険家』以来、初の長編エッセイ、待望の文庫化! ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • テレビコメンテーター 「批判だけするエラい人」の正体
    3.3
    作家の個性的な一言、元官僚の保守的意見、ジャーナリストの過激発言、元アスリートならではの体験談……。軽妙トークのマル秘テクニック、5万5555円(!?)のギャラ、メイク室の楽しみ、控え室の格差まで、番組の舞台裏を大公開! 橋下徹大阪市長から「批判するだけのコメンテーター」と名指しで批判された著者なればこそ、丸裸になって業界の功罪――大手マスコミはなぜ嫌われるようになったのか――を考えた。 第1章 内側から覗いたテレビ業界 第2章 コメンテーターでメシは食えるか? 第3章 誰がコメンテーターをやっているのか? 第4章 コメンテーターになる方法 第5章 コメンテーターの「技術」と「能力」 第6章 コメンテーターの「役割」と守るべき「倫理」 第7章 大手マスコミが嫌われ始めた理由 第8章 「批判」より「独裁」がウケる社会状況 最終章 テレビコメンテーター業に明日はあるか?
  • リスキリング超入門 DXより重要なビジネスパーソンの「戦略的学び直し」
    値引きあり
    3.9
    メンタリストDaiGo推薦! 習得スキルを絞り込めば、「キャリアの選択肢」が広がる! ライフシフト専門家と国際金融のプロが総力提言。 序 章 DXより重要な「戦略的学び直し」 第1章 世界の変化と立ち遅れる日本 第2章 ビジネスパーソンのレジリエンスを高める 第3章 「シナリオ」を身につける~不透明な未来を見通す力~ 第4章 「スピード」を身につける~世界に通用する速さを生む決断力~ 第5章 「サイエンス」を身につける~決断を支える合理的思考力~ 第6章 「セキュリティ」を身につける~自分の土俵を創り、守る力~ 第7章  人生100年時代を生き抜くために~世代別のリスキリング方法
  • 女だてら
    3.5
    文政11年、漢詩人・原古処の娘であるみちは、若侍に姿を変えた。昨年、秋月黒田家の嫡子が急死し、福岡の黒田本家の専横に対抗できる人物を立てるべく、京、そして江戸へと向かう密命をおびたためだ。女であることをひた隠しにしながら任務に邁進するみちに、兄の友人・石上玖左衛門という心強い旅の道連れができる。だが酒を酌みかわし、心を通わせていく一方で、みちは、彼にも秘密があるのではないかと疑心暗鬼に囚われる。不気味な追っ手の影、錯綜する思惑、巨大な陰謀―聡明なみちは得意の変装術と機転で、危機を切り抜けていくが…。実在した漢詩人・原采蘋の数奇な半生と、秋月黒田家お家騒動の驚きの内幕をスリリングに描いた、圧巻の歴史ミステリー。
  • 二度目の大往生
    3.6
    「人間は病気で死ぬんじゃない.寿命で死ぬんだよ」「がんばってくたびれちゃいけません.くたびれないようにがんばらなきゃ」――生きる知恵に満ちた庶民の言葉の数々,そして,「一人対談」や講演ドキュメントで構成する紙上バラエティ.思わず笑い,やがてしんみり考えさせられる.『大往生』二百万読者におくる待望の第二弾!

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  • 大往生
    4.0
    人はみな必ず死ぬ.死なないわけにはいかない.それなら,人間らしい死を迎えるために,深刻ぶらずに,もっと気楽に「老い」「病い」,そして「死」を語りあおう.本書は,全国津々浦々を旅するなかで聞いた,心にしみる庶民のホンネや寸言をちりばめつつ,自在に書き綴られた人生の知恵.死への確かなまなざしが,生の尊さを照らし出す.

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  • GEQ 大地震
    3.9
    1995年1月17日、兵庫県一帯を襲った阪神淡路大震災。死者6347名を出したこの未曾有の大地震には、数々の不審な点があった……『下山事件』『TENGU』の著者が大震災の謎に挑む長編ミステリー。
  • 二次元配信者を推していたら裏表激しい執着年下上司にバレました~推しがストーカーかつオフ××狙いとは聞いてません~
    4.7
    1巻880円 (税込)
    【本作品は同人誌となります】 「推し」だけじゃなくて、僕のことも愛してくれませんか? ■作品ワード 犬系年下上司×オタク主人公 表向き爽やか系なねっとり執着ヤンデレ 無理やり(※無理やり展開がありますが当サークル比で暗い要素は薄めです) 脅迫 篭絡・快楽堕ち系 淫語 ハート喘ぎ 中出し 嫉妬 など ■あらすじ 大学生のときに初カレに浮気をされて以来、恋愛はもうこりごりになり 彼氏いない歴10年を迎えた主人公、結城紬は寂しい日々を……なんてことはなく ガチ恋しているホスト系バーチャル配信者「りん君」を推して充実した生活を送っていた。 そんな紬の職場には、かつて自分が教育係を務め、今や上司となった香坂くんがいる。 教育係を担当した縁で今でもやたらと絡んできてくれるものの 出世頭で性格も容姿も良い香坂くんの社内人気は凄まじい。 自分にはりん君という推しがいるので香坂くんに下心なんて一切ないが 下手に彼と仲良くしているところを見られたら 色々とまずいのは分かっているのでなるべく距離を置いていた。 しかし久々に一緒に飲みに行く機会ができ泥酔した結果、一夜を共に過ごしてしまい 年下上司との関係は怪しいものになっていく。 今まで通り平穏に推し活をしてゆるやかに過ごしていきたい主人公と もう想いを押さえきれず、どろどろした感情が表に出始めた香坂くん。 そんな彼から自分は推しの「中の人」だと明かされたが 年下上司の秘密はそれだけではなくて……―― ■本編概要 【本文 72P(※約半分がR18シーン)】 ■登場人物 【香坂 凛】(26歳) 非の打ち所がないと社内で評判の人物。新入社員のときに教育係を務めてくれた主人公にずっと好意を抱いているものの、向こうからは相手にされず、自分が出世をして上司になってからはさらに距離ができてしまい内心ヤキモキしている。 【結城 紬】(30歳) 推しに貢ぐ系主人公。1年前に自分の性癖を全部詰めたような配信者「りん君」が現れてからはさらにオタクとしての楽しい日々に磨きがかかった。香坂くんのことは嫌いではないが、彼を狙っている女子に目を着けられたら困るので距離を置きたい。 【りん君】(???) ホスト系バーチャル配信者。甘い言葉を囁きながらもSっ気溢れるところにやられる女子が多い。個人勢ながらもボイスも出したり投げ銭も結構飛んでたりと人気。自分を推してくれている主人公のことはどうやら認知しているようで…? ■総ページ数:78ページ
  • 人生・キャリアのモヤモヤから自由になれる 大人の「非認知能力」を鍛える25の質問
    値引きあり
    3.9
    • 5年後、自分の仕事はどうなっているんだろう • 5年後も今と同じモヤモヤを抱えているのだろうか • 自分は本当にこの仕事をしたいのだろうか • 何のために働いているのかわからない • 社会とのつながりが感じられない • 自分らしい人生を生きたいけれど、どうしたらいいかわからない 本書は、こう感じているあなたのための本です! 変化の激しい先行き不透明な時代、モヤモヤを抱えている方は多いのではないでしょうか。 前例もロールモデルも不在、これまでのキャリア構築法も通用しなくなりつつある今、 私たちが自分らしいキャリアをつくるための「新しい武器」が必要になってきています。 本書で提唱する新しい武器が「非認知能力」。 非認知能力とは、自己肯定感、自分軸、成功体質、主体性、オープンマインド、共感力などからなる、目には見えない「生きる力」「人間力」とも呼べるものです。 これらの武器を身につけてブレない自分をつくることができれば、この先のキャリアで何が起こっても、どんな道を進んでもうまくいく ーーこの点が、これまでのキャリア構築本とは大きく異なるところです。 著者のボーク重子さんは「非認知能力育成のパイオニア」として知られ、現在は全米・日本各地で子育てや自分育てに関するコーチングを展開中。 大人向けの非認知能力の講座が予約待ち6ヶ月となるなど、好評を博しています。 本書は、ボークさんが「大人の非認知能力」について書いた初めての著書となります。 本書は、質問を読者に投げかけて考えさせるという「紙上コーチング」の手法をとっている点が非常にユニーク。 ボークさんによる励ましの声も豊富で、読むだけでポジティブな気持ちになってくるのもおすすめポイントの1つです。 【目次】 第1の武器 「自己肯定感」 ポジティブ思考を身につけ、ありのままの自分を受け入れる 第2の武器 「自分軸」 「他人軸の自分」から卒業して、人生の主導権を握る 第3の武器 「成功体質」 完璧主義と学習性無力感に別れを告げて、「できる自分」をつくる 第4の武器 「主体性」 「やりたい」を見つけて、好奇心を育む 第5の武器 「オープンマインド」 柔軟性を手に入れて、新しいやり方に目を向ける 第6の武器 「共感力」 巻き込む力を育み、「応援される自分」をつくる 第7の武器 「偶然力(プランド・ハップンスタンス)」  「何となく+短期の人生設計」で、最高に自分らしいキャリアをつくる ★発売から5日で、「重版」決定しました! ★ビジネスブックマラソン Vol.6179(2023/2/17)でご紹介いただきました!
  • 2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義
    3.6
    戦争、疫病、貧困と分断、テクノロジーと資本の暴走――歴史はかつてなく不確実性を増している。「転換点」を迎えた世界をどうとらえるのか。縮みゆく日本で、私たちがなしうることは何か。人類最高の知性の目が見据える「2035年」の未来予想図。
  • 投資としての読書
    無料あり
    3.8
    1巻0~880円 (税込)
    ■一瞬で要点をつかみ、一生忘れない! 本をスキルとお金に変える読書術 知識やスキルを習得するために、 忙しい仕事の合間をぬって、がんばって本を読んだのに、 「数日たつと内容をろくに覚えていない」 「自分の仕事にどう役立てればいいのかわからない」 などと、お悩みのビジネスパーソンの方は、 たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。 そんな方たちに向けて 「読んだ本を自分の血肉化する」 「スキル・年収アップにつなげる」 ための読書術を徹底解説したのが本書です。 著者の本山裕輔さんが コンサルティングファームでの激務をこなしつつ、 MBA取得に向けた猛勉強をする中で編み出したのが 本書で解説する読書術です。 本山さんによると次の3つを実践することで 読書のレベルが一気に上がるそうです。 ①筋トレと同じように全体観を持ちながら、得たい知識、鍛えたいスキルを先に決める ②「困っていることは何か?」「何が明確になれば解決するか?」を事前に書き出す(同時に、アウトプットの機会を作る) ③本を選ぶときは「わかりやすさ×深さ」の2軸で判断する つまり、読書の成果は、 自分の課題を解決する本を選べるかどうかで 「8割決まる」ということです。 この読書術を 誰にでも簡単に身につけられるメソッドとして まとめたのが本書です。 ■主要目次 第1章 費用で終わる読書、資産に変わる読書 第2章 成果は読む前に決まっている「二刀流選書術」 第3章 本の要点を一瞬でつかむ「ペライチ整理法」 第4章 私の「資産本」コレクション
  • もうひとつの評決
    3.6
    5対4で有罪――この判決は、ほんとうに正しかったのか? 死刑か冤罪か。母娘殺害事件を巡り、6人の裁判員と3人の裁判官は究極の選択を迫られる! 法廷ミステリーの傑作、初の文庫化! 被告人は三十間近の冴えない男だった。出会い系サイトで知り合った女とその母を殺したのだ。離婚協議中の会社経営者・堀川恭平は裁判員制度により選ばれ、彼の審理に参加することに。最高刑が死刑まである事件だ。ところが公判初日、男は一転無罪を主張。法律の素人である6人の裁判員の議論は紛糾、新たな仮説まで浮上する。やがて堀川らの人生は事件の真相に蝕まれ…。――『裁判員――もうひとつの評議』改題作品
  • シン・中国人 ──激変する社会と悩める若者たち
    4.0
    待ったなしの少子化、激変する結婚・住宅事情、未来を担う若者の奮闘と苦悩などニュースの裏側の中国の「ガチの素顔」をレポートする。画一化された競争人生を強いられメンタルが繊細化し焦慮する若者(「内巻」)、手塩にかけて育てた一人っ子に「優良」な結婚と孫の誕生を切に望む親世代。男女人口の崩れも影響し婿家族が嫁家族に渡す結納金が高騰、加えて、住宅私有化とともに不動産も高騰、そこに出現した「結婚道徳」……。圧縮された国際化と市場化の激流の中で、市井の人々、特に若者は何を思い、人生を歩むのか。
  • 読むワイドショー
    3.8
    ワイドショーのコメンテーターとは何者で、いつ登場したのか。画面隅の小窓をなぜワイプというのか。略奪婚とは何なのか。テレビと芸能の世界には謎がいっぱい。だれも教えてくれないからいろいろ調べてみたら、逮捕された歌手のレコードが回収された最初の例や、昭和の芸能人たちによる過激な政治批判の数々と政治家からの言論弾圧のすさまじさもあきらかに。タブーなき芸能メディア文化論に、ご期待ください。
  • ダイヤ改正から読み解く鉄道会社の苦悩
    4.0
    コロナ禍で人流が減り、鉄道はビジネスモデルの変革を迫られた。 乗客はいったいどれくらい減ったのか。 主要路線、地方鉄道の乗客の推移を追うとともに、駅ごとの利用者数の増減を把握。 JR東日本が運輸収入46.8%減にまで落ち込むなど、各社危機的な売上減にあえぐ中、鉄道会社の戦略の肝となるダイヤの改正から、新たな収益を得るための戦略を豊富なデータとともに網羅していく。 公共交通機関として巨額のコストを負担しながら、利益を獲得すために鉄道会社は どのような戦略を導き出したのか――。
  • 天明の浅間山大噴火 日本のポンペイ・鎌原村発掘
    4.0
    「地獄というものも、これほどひどくはないだろう」―― その日、山に、村に、何が起こったのか? 史料と発掘調査で甦る、埋もれた歴史の真実! 天明三(一七八三)年旧暦七月、浅間山は空前絶後の大爆発を起こす。大地は鳴動し、黒煙は天を覆い、火砕流・溶岩流が麓の村々を焼き尽くし埋め尽くした。この未曽有の事態に、人々はいかに対したのか。史料と埋没集落・鎌原村の発掘調査から、当時の村の社会状況、噴火の被害の実態、そして人々が生きた現実を再現する、驚天動地の歴史ドキュメント! [目次] 第一章 近世の埋没集落 第二章 天明三年の大噴火 第三章 浅間大噴火の被害 第四章 浅間大噴火の影響 第五章 浅間山鎌原村 第六章 鎌原村の発掘 「天明三年の悲劇の日、人々はわれ先にと必死になって観音堂めがけて駆けつけたはずである。もちろん無事駆け上がった人もあるが、いま一歩というところで、背後からおしよせた火砕流に呑まれた人もあるはずである。この埋った石段のどこかにそんな人がいるのではないか……。」――「第六章 鎌原村の発掘」より
  • 「司馬さん」を語る 菜の花忌シンポジウム
    5.0
    2023年は司馬遼太郎生誕100年! 司馬さんが好きだった花に由来する〈菜の花忌〉。 司馬作品にちなんだテーマで、パネリストたちが自由に意見交換をする シンポジウムは、司馬作品のさらなる魅力を見出す場として、定着している。 過去25回の中から17回分のシンポジウム、3本の講演を編んだ、 文春文庫オリジナル。新たな気づきを与えてくれる貴重な記録。 (目次抜粋) 「竜馬と司馬遼太郎」井上ひさし・檀ふみ・永井路子・松本健一/「二十一世紀に生きる君たちへ」安藤忠雄・井上ひさし・養老孟司/「司馬作品の輝く女性たち」田辺聖子・出久根達郎・岸本葉子/「『坂の上の雲』と日露戦争」篠田正浩・黒鉄ヒロシ・松本健一・加藤陽子/「3・11後の『この国のかたち』佐野眞一・高橋克彦・赤坂憲雄・玄侑宗久/「『関ケ原』――司馬遼太郎の視点」原田眞人・葉室麟・伊東潤・千田嘉博/「土方歳三と河井継之助――『燃えよ剣』『峠』より」小泉堯史・黒川博行・星野知子・磯田道史/「『胡蝶の夢』――新型コロナ禍を考える」澤田瞳子・澤芳樹・村上もとか・磯田道史 (講演)福田みどり・養老孟司・沢木耕太郎
  • サル化する世界
    4.5
    日本人は劣化しているのか? 「今さえよければ、自分さえよければ、それでいい」――。サル化が急速に進む現代社会でどう生きるべきか? ウチダ流・警世の書! ※この電子書籍は2020年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 人生は、日々の当たり前の積み重ね
    4.0
    夫の三浦朱門が亡くなって2年が経つ。知り合いには「私は同じ家で、同じように暮らしております」といつも笑って答えている。見た目の生活は全く変わらないが、夫の死後飼い始めた2匹のネコだけが、家族の数を埋める大きな変化である――老後の日常と気構えを綴るエッセイ集。 ●母も夫も亡くなった今、私は監督される人もいないから、思うままに暮らすことにした。生まれてこの方味わったことにない自由の境地である。猫を抱いたまま、「二人」で眠ってしまうこともある。 ●与えねばならない仕事があるということは幸せなことだ。それがないと「自分がしてもらう」だけの立場になり、運動能力、配慮、身の処し方、すべてが衰えてくるだろう。 ●人間は与えられているものの価値は、すぐに忘れるか、評価しない。しかし「ないものを数えるより、あるものを数えたほうがいい」という幸福の極意は忘れないようにするべきだ。そして更にあるものを増やしていけば、日本人は幸福な国民になれるはずなのである。 ●死期だけは、人間の分際で介入してはいけない。治癒するために一応努力してみて、その結果はもはや「人間業」ではないのである。だから人間は、その個人として最も適切な年齢に死ぬようになっている。その自然な運命を乱すのが、事故と戦争だから、この二つの社会現象だけは起こさないように、社会は努力すべきなのである。 ●私が常に人生で「最悪」を想定して生きるようになったのは、自分を守るためだったのだと思う。現実が想定していたより幾分でもマシであれば、絶望せずにすむからだ。それに、しょせん人生なんてその程度のものだと、私は思ったのだ。完全なんてありえない。何かがいつも欠けている。どれかを諦め続ける。それが私の人生だろうと、考えるようになった。
  • 左京・遼太郎・安二郎 見果てぬ日本(新潮文庫)
    3.0
    「大破局」を描いた作家小松左京は、夢の大阪万博に何を見たのか。 モンゴルの草原に憧れた司馬遼太郎のロマンと、本質的悲劇とは。笠智衆を選んだ名匠小津安二郎。その静かなる戦いと、いつかくる「最後の五分」に込めた知られざる覚悟とは……。鮮やかな着眼で巨匠たちの思考を読み解きつつ、日本の過去・現在・未来を浮かび上がらせていく。この国の大きな断面を明らかにする画期的評論!(解説・先崎彰容)
  • 健康の大疑問(マガジンハウス新書)
    4.0
    NY在住・新進気鋭の専門医が、 最新の知見を駆使し、健康情報の真偽を問う。 健康常識をアップデートせよ 白髪の原因はストレス? 腸内細菌が認知機能を高める? 痛風にプリン体制限は有効? 高血圧の薬は一生飲み続けてOK? ウォーキングは1日何歩までがベスト? 次世代エイジングケア NMNサプリの正体とは? 若者の大腸がんが急増している本当の理由とは? 乳酸菌は風邪予防になる? 断食で長生きが可能となる? グルコサミンは変形性膝関節症の痛みを改善する? ビタミンDで骨は強くなる? 音楽が健康に及ぼす影響とは? ……etc.
  • ガルシアへの手紙
    4.3
    1億人が読んだ自己啓発の世界的ベストセラー初の文庫化! 茂木健一郎氏大絶賛! 「人間の『やる気』『勇気』『行動力』を考える上での永遠の名著」 [本書の内容] 男は何も聞かずにキューバへ急いだ――。米西戦争時、マッキンレー大統領はキューバのリーダー・ガルシアへ宛てた手紙をローワンに託した。居場所不明のままボートに飛び乗り、4週間後には手紙を届けて無事生還。自国に勝利をもたらしたという。物語を通じ、物事に積極的に取り組む「自主性」、課題に挑む「行動力」の重要性を説く。100年にわたり支持され続け、1億人以上が読んだ自己啓発の世界的名著。解説:茂木健一郎。 [目次] はじめに <第一部 1億人が読んだ物語『ガルシアへの手紙』> 第一章 ガルシアへの手紙 エルバート・ハバード 第二章 解説『ガルシアへの手紙』から学べること <第二部 『ガルシアへの手紙』の主人公、ローワンによる完全実話の手記に学ぶ> 第三章 ローワンの手記 ガルシアへの手紙を、いかに届けたか アンドリュー・S・ローワン ローワンの手記 その1 ローワンの手記 その2 ローワンの手記 その3 ローワンの手記 その4  第四章 解説 ローワンの手記から学ぶべきこと おわりに 付録 エルバート・ハバードの言葉 解説 茂木健一郎
  • ザ・ロード
    4.0
    空には暗雲がたれこめ、気温は下がりつづける。目前には、植物も死に絶え、降り積もる灰に覆われて廃墟と化した世界。そのなかを父と子は、南への道をたどる。掠奪や殺人をためらわない人間たちの手から逃れ、わずかに残った食物を探し、お互いのみを生きるよすがとして――。世界は本当に終わってしまったのか? 現代文学の巨匠が、荒れ果てた大陸を漂流する父子の旅路を描きあげた渾身の長篇。ピュリッツァー賞受賞作。
  • 家康さまの薬師
    3.8
    幼いころに徳川家康の家臣・服部半蔵に命を救われた瑠璃。 その時、半蔵が見せた薬草の使い方に興味を持ち、 保護された村で出会った師匠から本草学の書籍をもらい受け、薬師になる夢を膨らませる。 その後、家康の祖母に小間使いとして仕え、本草学の知識を生かして体に良い茶を煎じる日々を過ごす。 半蔵もそんな瑠璃を気にかけ、何度も様子を見に来ていた。 一方、今川家での人質として暮らしに鬱屈していた松平元康(徳川家康)。 今川義元の姪(瀬名・築山御前)との望まぬ婚姻が決まり、その報告に祖母の家を訪れる。 そこで、出会ったのが小生意気な少女・瑠璃だった。 その後、時代は流れ、桶狭間の戦いを経て戦国大名へと昇り詰めていく家康。 しかし、決して安穏な日々ではない。武田信玄による三河侵攻、織田信長からの圧力・・。 そして重要性を増す瑠璃の師匠がもつ各大名の病状と処方箋を記した覚書の存在。 心労の絶えない家康の傍らで瑠璃は茶をそして薬を煎じて支える。 戦国乱世において、家康の体調や精神を支え、共に歩んだ女性の物語。
  • 昭和史の論点
    4.0
    日本は進路を誤ったのか。戦前は「暗黒」だったのか。ワシントン体制から戦争責任まで、現在にまで尾をひく諸問題を徹底討論する 国を鎖していた小さな国が、急速な近代化をなしとげ、しまいには世界の“一等国”を自任するまでになった。しかし東亜の風雲はおさまらず、軍部は独走し、複雑な国際情勢の中で、ついに未曾有の大戦争に突入していく――。昭和日本はどこで誤ったのか? 戦争以外の進路はなかったのか? ワシントン体制から満州事変、二・二六事件、盧溝橋事件を経て、太平洋戦争、敗戦に至る過程を、昭和史研究の第一人者たちが、片寄った史観にとらわれることなく、徹底的に討論検証する。 【※電子書籍版には収録されていない写真があります。】 1:ワシントン体制(大正10年) 2:張作霖爆殺事件(昭和3年)  3:満州事変から満州国へ(昭和6年)  4:国際連盟からの脱退(昭和8年)  5:二・二六事件(昭和11年)  6:盧溝橋事件から南京事件へ(昭和12年)  7:東亜新秩序生命(昭和13年)  8:ノモンハン事件(昭和14年)  9:日独伊三国同盟(昭和15年)  10:四つの御前会議(昭和16年)  11:ハル・ノート(昭和16年)  12:真珠湾攻撃(昭和16年)  13:大東亜共栄圏  14:餓死と玉砕  15:科学技術と戦略  16:原爆とソ連侵攻(昭和20年)  17:戦争責任と戦後補償
  • 患者が知らない開業医の本音(新潮新書)
    3.6
    まさかの脳動脈瘤発症、大学病院で働けなくなった著者に残された道は「開業医」だった。貯金少なめ、経営知識ゼロでどうする? 飛び込むとそこは開業医だけが知る医療のワンダーランド。患者の取り合い、鼻血から小児難病まで、クレーマー、高額な医師会費、コロナで収入激減。「よう、儲かってる?」なんて聞かないで――。医師の実力とは、と問い続けながら日々奮闘する舞台裏を、ユーモアを交えて明かす。
  • 正義の味方が苦手です(新潮新書)
    3.6
    正しすぎる社会は息苦しい――。失言をくり返す政治家も、ポリコレを掲げて暴走する人も、自分は常識的だと思っている人たちも、誰もが自分の色眼鏡で世界を見ているものだ。それらがすれ違い、時にぶつかり合うのは当然だけれど、他人の考え自体を受け入れられず、現実社会の歪みを許容できない「正義の味方」は何だか怖い。自分にも他人にも自由を認め、ままならない世界を柔軟に生きるための思考法。
  • 一流のお客様に学んだ気づかい 大人女子の小さなマナー帖
    4.0
    マナーは最上のドレス。 自分も周囲もごきげんにするマナーのコツ。 そろそろ大人の女性としての振る舞いを身につけたいあなたへ。 身だしなみから言葉遣い、持ち物、振る舞い、気遣いまで。 GUCCIで店長を務めていた時代に、愛されるお金持ちのお客様に教えてもらったマナーのエッセンス。
  • 告発 誰も晒せなかったSNSのヤバすぎる闇
    3.0
    あの大ヒット作『告発 誰も晒せなかったSNSのヤバすぎる闇』が文庫になって登場! 文庫化にあたって改訂&新ネタを加筆。新装カバーに! また、カラーページを増やし、単行本に載せきれなかった秘蔵写真を大公開。 さらにはチャンネル登録者数480万人超の大人気YouTuber・ヒカルとの対談「炎上させる者 VS 炎上する者」を新たに収録。 単行本版を読んだ読者も大満足の一冊。 ※本書は『告発 誰も晒せなかったSNSのヤバすぎる闇』(2021年10月刊)を文庫化したものの電子書籍版です。
  • 警察庁私設特務部隊KUDAN
    3.5
    1~5巻880~968円 (税込)
    ネット犯罪、新興宗教、人身売買、無差別テロ。 日々増加し、進化する犯罪。 その凶悪化、複雑化に対応するべく、 ある警察幹部から元公安の橋本に密命が下った。 超法規的措置も辞さない特殊部隊を組織せよと。 正義漢ゆえに暴走し、窓際になっていた 彼の元に集まったのは、元ハッカー、元死刑囚、 元国税庁職員とそれぞれの分野に秀でているが、 ひと癖もふた癖もあるヤツらばかり。 闇に蠢く犯罪を殲滅すべく 法律ギリギリの最強(凶)部隊が活躍する 危険でスリリングな 痛快アクション・エンタテインメント! 大藪春彦賞の候補になった『カミカゼの邦』の著者・ 神野オキナ氏の書下し新作は、 違法すれすれに正義を守るヤツらが活躍する 痛快アクション・エンタテインメント!
  • 断罪~悪は夏の底に~
    4.0
    警視庁捜査一課の青山陽介は担当した殺人事件で、犯人だと目された男とは別に真犯人がいるとにらんだ。その働きを認めた検事の稲城から、不審な行方不明事件が続く武蔵野東警察署に出向くよう命じられる。そこで出会った検案医、夏目塔子に何かを感じるのだが――。抜群の推理力を発揮する同級生・小鳥冬馬の助けを得て青山が辿り着く戦慄の真実とは!
  • 「心のクセ」に気づくには ――社会心理学から考える
    4.1
    「不運は日頃の行いのせい」「天は二物を与えず」など、人間には「ついこう考えてしまう」クセがある。時には、そのクセが困った事態を引き起こすことも。その背景がわかれば、もっと心から自由になれるはず。
  • たおやかに輪をえがいて
    3.7
    1巻880円 (税込)
    結婚二十年。娘は大学生に育ち、住宅ローンもほぼ完済し、主婦・絵里子の人生は穏やかに収束するはずだった。夫の風俗通い、娘の危険な恋愛、愛した父の不実など、思いがけない家族の秘め事が明らかになるまでは……。妻でも母でもない道が、鮮やかに輝き出す長編小説。解説・島本理生
  • コイコワレ
    3.8
    1巻880円 (税込)
    大戦末期。東京から宮城の田舎へ集団疎開した浜野清子は、そこで那須野リツと出会った。対立する「海」と「山」の呪縛か、無意識に忌み嫌い合うふたりの少女。だが、戦争という巨大で最悪の対立世界は、彼女たちから、大切な存在を奪ってゆく……。宿命に抗いはじめた少女たちが願う、美しき未来とは――。 特別書き下ろし短篇収録。〈解説〉瀧井朝世 【電子版巻末に特典QRコード付き。〈螺旋プロジェクト〉全8作品の試し読みを読むことができます】 ※〈螺旋プロジェクト〉とは―― 「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画 〈螺旋〉作品一覧 朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』(本作) 天野純希『もののふの国』 伊坂幸太郎『シーソーモンスター』 乾ルカ『コイコワレ』 大森兄弟『ウナノハテノガタ』 澤田瞳子『月人壮士』 薬丸岳『蒼色の大地』 吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』

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