古野まほろの一覧
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ユーザーレビュー
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舞台の舞台の舞台とどこまでも入れ子は想定可能だし、舞台と現実の境界もあいまい。ミステリ論あり、オマージュあり。新本格の体裁をとった、アンチミステリではないでしょうか。
Posted by ブクログ
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このケレン味を、たまに味わいたくなる不思議。終章などは、スケバン刑事的なアレだし。富豪刑事をまほろんが書くとこうなるよねと、ミステリというよりスラプスティックな本シリーズを結構気に入っている。
Posted by ブクログ
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警察官の業務について詳細に書かれていて、面白くページをめくる手が止まらなかった。もし「警察官について知りたい」という問い合わせがあれば1番に薦めたい一冊。
Posted by ブクログ
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「独特な味わい」が在る物語であると思った…
前代未聞という感の異常な事件を巡って、県警幹部が事の真相を解き明かそうとするような物語で、少し夢中になってしまう。
本作の冒頭部、少し長い序章が在り、作中の出来事のカギを握ることになる劇中人物達の描写が在る。
この序章に、「執筆活動」と称して昼夜逆転な様子
...続きを読むで引き篭もっている男と、その父親という人物が出て来る。加えて何人かなのだが、彼らが作中の事案のカギとなって行くのだ。
本編に入ると“事件”が発生してしまう。運動会を開催中であった小学校に刃物を手にした者が乱入し、教員や児童、居合わせた警察官等を殺傷してしまう。十数人の被害者が生じるというとんでもない事態となった。
事件が生じたA県は、各都道府県警の中では「平均的な規模」と呼ぶべき警察組織を有している。2500名程度の警察官が居て、数名のキャリアが居る。本部長は国土交通省から出向中という人物であった。警務部長は警察庁の女性キャリアであった。一般的には、現場から昇任する警察官といては最上位になる刑事部長が県警の「ナンバー2」のように視られるのだが、部内での職権や格付けとしては警務部長が上位に相当し、キャリアの警務部長は“社長”たる本部長に対して“副社長”というような地位に在ることとなる。また、本部長が“警察一家”の外の者である関係上、警務部長への部内の期待は大きいという状況であった。
本作の主要視点人物は、この女性キャリアの警務部長である佐々木由香里警視正である。
「小学校に刃物を持った者が乱入して十数人の死傷者」という事態で、警察部内もかなり騒然とする。警察部内の人事を司る警務部として気になったのは、小学校の事件の現場で自殺してしまったという被疑者の父親が県警に勤務しているという事であった。そして当該の人物は、警視への昇任試験を敢えて受けずに警部に留まっていて、もう少しで定年退職なのだという。そういう“事情”が酷く気になった。
そんなことも気になった他方、事件が起こった小学校が在る地域を管轄する警察署に設けられた捜査本部での、刑事部による活動の状況が、佐々木警務部長の目線で「少し不自然?」と見受けられる状況に気付かされた。
こうして佐々木警務部長は、県警に赴任した頃に出逢った元警務部付の部下であった所轄署の課長を協力者に、独自に事件の真相、「前代未聞な事態の現場で何が在った?」を解き明かそうと奔走することになる。
本当に何やら「独特…」な味わいだ。「“そういうこと”にしておく」とか「“そういうこと”になってしまう」という流れに「本当か?本当は??」と切り込むが、それで何が明らかになり、そして如何なるのだろう?そんな物語だ。
何か…「痛快」ということでもない、少し独特な読後感で、微妙な余韻が残る作品だった…
Posted by ブクログ
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本当に読みにくい。読みにくいけど、私にはこの古野まほろ節が刺さります。めちゃくちゃ好みが分かれます。集中力を一瞬でも欠くと本当に理解できなくなります。
決め打ち、みたいな時のセリフが好きです。セリフの言葉選びがなかなかクサいけど、小説らしくていいなと。
まほろさんは安定に終盤での怒涛の展開の詰め込み
...続きを読むですね。「え?そうなの?」のオンパレードで、初めて読む人は疲れるかも。私も3回くらい読んで毎回噛み砕くようにしています。
あと、語り手が実は犯人だった系もまほろさんには多いですね。そういうの割と好きです。
陰陽道とかはよく知らないけど、そういうのしっかり調べて(知って)から書いているんだろうなというのが伝わってきますね。文体は小難しいのに現実には有り得なさそうな事件が飛んでくるのがこの人らしいので、ごくわずかな刺さる人には刺さると思います。私は刺さります。面白かったです。
あと主人公警察官なのに普通に人殺しすると思いませんでした。ひかりちゃんは人殺しではないと言っていたけど(言葉の綾で)...。
Posted by ブクログ
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