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Posted by ブクログ
警察官の99%以上を占める地元採用のノンキャリア警察官を対象に、出世と人事について、階級・職制・専務の切り口で解説。警察内部での人事・組織構造が極めて分かりやすい語り口で書かれている良書。
特に面白かったのは、以下の点。
・無試験昇任のキャリアと違って警視までは基本的には試験を通らなければ昇進できない。警視正以上で普通の人事の中で選考される。
・現場実務は警部補まで、警部以上は内勤や管理業務が多い管理職
・警部補をハコ長とする交番と、警部補をトップとする警察署の係は同格同構造。警部をトップとする警察署の課と警部をトップとする県警本部の係は同格。警視をトップとする県警本部の課長と警視である警察署長は同格、というように組織の上下関係が極めて整然と整えられている
・どの会社でも職能は専門分化しているが、大抵採用区分や採用後に振り分けている。警察は入口は一緒で、交番勤務を経た後に、生活安全・刑事・交通・警備の現業4専務が、それぞれギルドのように存在し、当該専務に入るための試験もある。これで専門を分けている。地域部門は、非専務で下に見られている。検挙が目的の刑事と泳がせて情報を集める警備はとりわけ相性が悪い。
・専務の中で、例えば、警備の中の警備、公安、外事、生活安全の中の薬物、少年のようにサブカテゴリーがある。
・現業4専務に、総務・警務(総警務)を加えれば6専務だが、人事・予算・組織を握る最強の総警務は、各専務からの人出しで成り立っており、良いポストを自らの専務で確保するためのしのぎが削られている。
・従って、昇任試験をパスし、専務入りして専務の中で地位を上げていかないと偉くなれない構造。
・県警本部における各専務の部長(キャリアに召し上げられる場合は、その下の◯◯部参事官)が専務のラスボス。大規模県で警視長、小規模県で警視正でこれが地元エリートの最終ポスト。
・専務間では「人事交流」制度が存在するなど、最早、他官庁の如き距離感。
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