ユーザーレビュー 親権と子ども 榊原富士子 / 池田清貴 ◯昨今の児童虐待でも話題になった、親によるしつけとしての体罰を法的に分析し、解釈している。ここでの考察は現時点での議論からずれていない。 ◯三章ではケース事例を踏まえながら、法律や制度について解説しており、大変分かりやすい。 ◯児童虐待への対策は、制度的には大きな事案が起こる度に、いたちごっこのよう...続きを読むに行われているが、その甲斐もあり、徐々に、着実に変わってきている。 ◯しかし、国がどれだけ予算をつけ、制度を改めても、結局は対応する職員の能力や、組織の体制次第と言わざるを得ないのではないか。 Posted by ブクログ 親権と子ども 榊原富士子 / 池田清貴 成年になる前、「未成年」である間は「(親権者の)親権に服する」ことになります。 では、「親権」とは何なのか。その定義(本書では、「成年に達しない子の身上の世話及び教育並びに財産の管理のために、その父母に認められる義務及び権利の総称」と定義されます)から、実際の生活にどのように効力を発揮しているのか(...続きを読むたとえば離婚した際の子どもと親の関係や、虐待を受けている子と親の関係などを含む)ということまでしっかりと書かれています。 2017年の刊行で、2018年に議決された「18歳成年」を視野に入れた記述も多く、すこし専門的な内容も含まれますが、(特に民法が定める)家族の形を理解する助けになると思います。 Posted by ブクログ 親権と子ども 榊原富士子 / 池田清貴 現在の我が国における親権はどのようなものなのか、関係法の改正状況について解説した親権の入門書。親権というと親の権利のイメージがありましたが、民法の親族法や児童福祉法では、現在、子どもの利益が第一に考えられているとのことで、親の権利義務と子どもの利益が調整されているのだなと感じた。児童相談所への異動も...続きを読むありえるから、このあたりの総論的な勉強ができてよかったです。 Posted by ブクログ 榊原富士子のレビューをもっと見る