物の豊かさ志向から人間関係の豊かさ志向へ
消費や生活を通じて心の豊かさを求めることは大前提となっており、具体的にはいかに豊かな人間関係を築くかが重視される。
私有志向からシェア志向へ
カーシェアリング、シェアハウス
ゴージャス・ブランド志向からシンプル・ナチュラル・手作り志向へ
海外高級ブランド
...続きを読むのファッションや車を買うことが日常歌詞華美な消費行動が盛んになった。しかし、バブルが崩壊すると、次第に人々の生活はシンプル志向になり、エコロジー意識の高まりもあって、人工的なもの、ケミカルなもの、大量生産品よりも、ナチュラルなもの、作り手の顔の見える手作りの物を志向する人が増えていった。
欧米・都会志向から日本・地方志向へ
日本の伝統を見直す機運が広がり、京都人気が高まった。さらに欧米の文物が輸入される都会よりも、古い日本の生活が残っている地方への関心が高まることにもなった。
再・生活化
高度経済成長期以前の日本人の一般的な暮らし、生活を、もう一度見直し、再評価し、部分的にであっても、それを現代の生活に取り入れようとする動き。
リアルな生の実感を欲する再・生活化の時代
現在は確かにバーチャルの時代である。バーチャルは既に憧れではなく、むしろ抗うことのできない現実である。だが、そこでは、人間の生は、まるでニーチェの末人(日常的な小さな快楽を求めるだけで、大きな理想を追わない人)のように縮小しているようにも見える。放っておくと、我々は一日中動かず、パソコンの前で働き、スマホを見つめて暮らすだけである。だからこそ、昔ながらの生活が輝かしいものに見え始める。スポーツや肉体労働、そうした活動する人が増えている。アウトドア活動も人気である。
性の希薄化
性に対して無関心な人が特に若い世代で増えているという最近の現象である。現代では、性が各種の心理的な葛藤を人にもたらすからであろう。男性から女性へのあからさまな性の欲求は反社会的なものとして禁じられる。