三浦展の一覧
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ユーザーレビュー
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もう日本は下流国家に成り下がっているの
では?という疑問に対する検証本です。
ただ単に各地の事象を例に挙げて「こんな
状況だよ。終わっているよ、ニッポン」と
いう自虐的な内容ではありません。
多くのアンケートに基づいた「国民の意見」
を反映させているのです。つまり限りなく
客観でなく事実に近い内
...続きを読む容なのです。
その原因は、この本で政治の貧困であると
説いています。
さらにあと書きで触れている部分が印象的
です。それは以下の内容です。
この本の調査には200万円程費用が発生し
ている。しかし企業や研究者の参加のおか
げで、著者による持ち出しは45万ほどであ
った。つまりその程度の負担でこれだけの
調査が出来るのに、なぜマスメディアはそ
れをしないのか。
政治報道といえば内閣支持率のような簡単
な調査と、無意味な記者会見ばかりでは、
国民の関心に応えられないだろう。
政治の貧困は報道機関の貧困によってもた
らされているのである。
「オワコン」と言わせないためには、我々
の関心度合いも重要であることを知らされ
る一冊です。
Posted by ブクログ
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そもそも下町はどの地域を指しているのでしょ
うか?から本書は始まります。
表紙にもなっている葛飾・柴又?でもそこより
ずっと都心寄りの浅草辺りも下町を言われてい
ますし、と考えてみれば下町と聞いてイメージ
する場所は人それぞれなのです。
それもそのはず、下町は時代とともに移動して
きたからなので
...続きを読むす。
古くは関東大震災で家屋を失った人々が郊外で
移動したり、戦災によって焼け出された家族が
移り住んだりと、時期と理由は様々です。
そして農業から工業化への発展に伴って、工場
の周りに人が移動してくるのも下町化です。
現在はこれらの工場跡地にマンションが建てら
れているのです。
要するに下町は日本という国の都市部の移り変
わりを凝縮しているのです。
ゆえに誰にとっても「あの頃」を体現、回顧で
きる場所が下町なのです。それが人を惹きつけ
る理由とされています。
しかしものすごいスピードで開発され続けてい
る下町。表紙の柴又駅前も様変わりです。
まさに「今しかない」と思わされる一冊です。
Posted by ブクログ
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物の豊かさ志向から人間関係の豊かさ志向へ
消費や生活を通じて心の豊かさを求めることは大前提となっており、具体的にはいかに豊かな人間関係を築くかが重視される。
私有志向からシェア志向へ
カーシェアリング、シェアハウス
ゴージャス・ブランド志向からシンプル・ナチュラル・手作り志向へ
海外高級ブランド
...続きを読むのファッションや車を買うことが日常歌詞華美な消費行動が盛んになった。しかし、バブルが崩壊すると、次第に人々の生活はシンプル志向になり、エコロジー意識の高まりもあって、人工的なもの、ケミカルなもの、大量生産品よりも、ナチュラルなもの、作り手の顔の見える手作りの物を志向する人が増えていった。
欧米・都会志向から日本・地方志向へ
日本の伝統を見直す機運が広がり、京都人気が高まった。さらに欧米の文物が輸入される都会よりも、古い日本の生活が残っている地方への関心が高まることにもなった。
再・生活化
高度経済成長期以前の日本人の一般的な暮らし、生活を、もう一度見直し、再評価し、部分的にであっても、それを現代の生活に取り入れようとする動き。
リアルな生の実感を欲する再・生活化の時代
現在は確かにバーチャルの時代である。バーチャルは既に憧れではなく、むしろ抗うことのできない現実である。だが、そこでは、人間の生は、まるでニーチェの末人(日常的な小さな快楽を求めるだけで、大きな理想を追わない人)のように縮小しているようにも見える。放っておくと、我々は一日中動かず、パソコンの前で働き、スマホを見つめて暮らすだけである。だからこそ、昔ながらの生活が輝かしいものに見え始める。スポーツや肉体労働、そうした活動する人が増えている。アウトドア活動も人気である。
性の希薄化
性に対して無関心な人が特に若い世代で増えているという最近の現象である。現代では、性が各種の心理的な葛藤を人にもたらすからであろう。男性から女性へのあからさまな性の欲求は反社会的なものとして禁じられる。
Posted by ブクログ
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とても面白かったし、勇気づけられた。
今の時代はバーチャルの世界を好き嫌いで選ぶのでなく、もはやバーチャルがあって当たり前というのが逆らえない時代であると思う。
より最新のものを身につけて、先進的な暮らしをするより、今の時代は
・物の豊かさ志向から人間関係の豊かさ志向へ
・私有志向からシェア志向
...続きを読むへ
・ゴージャス・ブランド志向からシンプル・ナチュラル・手作り志向へ
・欧米・都会志向から日本・地方志向へ
という高度経済成長期以前の日本人の一般的な暮らし「再・生活化」に憧れを持つ人が多くなった。
放っておくと、一日中パソコンの前で動かず生活ができてしまう現代にて、バーチャル(魔法)に対してリアル(生命・生活・生き物として生きること)を取り戻すことが求められる。昔ながらの生活が輝かしいものに見え始める。
バーチャルとリアルの按配を保つことこそが、
心の豊かさに繋がるのではないか。
Posted by ブクログ
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三浦さんも初期とは遠いところに来たような記憶が…マーケッターとしては一貫しているのかな。コミュニティが大事、昭和以前のような手に取れるものが大事。私としては実験しながら生活を構築している人々のエピソードが面白かった。一歩間違えると懸賞生活のなすびですが。いや、それもまた面白いのか。
Posted by ブクログ
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