三浦展のレビュー一覧

  • 孤独とつながりの消費論

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    ネタバレ

    タイトルに惹かれて読んだ。推し活や美容は孤独と関係があることが分かった。

    古着から地方創生への発展の記述はとても勉強になった。1から新しい物を作るのではなく、古い物を活かすことが大事。

    確かに譲られた物を使うと、その人との関係性を感じられ、孤独も薄まる気がする。

    若者の都会転出問題にも有効そうに感じる。

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    2025年02月06日
  • 再考 ファスト風土化する日本~変貌する地方と郊外の未来~

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    ファスト風土とは地方のロードサイドに見ら
    れる大型店やチェーン店が並ぶ風景のことで
    す。

    全く個性もなく、車社会の象徴とも言えるこ
    とに異論はないと思います。

    著者の三浦氏は20年前からこのファスト風土
    に危機感を抱いていたそうですが、実は現在
    では見直しの兆しも見られるらしいです。

    ファストフードのカウンターカルチャーとし
    てスローフードが見直されたように、脱ファ
    スト風土の機運もまた生じているのです。

    例えば立川のGreen Springsや、仙川駅呪編
    など、そこは単なる消費の場ではなく自己充
    足の場だそうです。

    単なる買い物や映画を観るためのモールは、
    ネットに淘汰されること

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    2025年01月12日
  • 大下流国家~「オワコン日本」の現在地~

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    もう日本は下流国家に成り下がっているの
    では?という疑問に対する検証本です。

    ただ単に各地の事象を例に挙げて「こんな
    状況だよ。終わっているよ、ニッポン」と
    いう自虐的な内容ではありません。

    多くのアンケートに基づいた「国民の意見」
    を反映させているのです。つまり限りなく
    客観でなく事実に近い内容なのです。

    その原因は、この本で政治の貧困であると
    説いています。

    さらにあと書きで触れている部分が印象的
    です。それは以下の内容です。

    この本の調査には200万円程費用が発生し
    ている。しかし企業や研究者の参加のおか
    げで、著者による持ち出しは45万ほどであ
    った。つまりその程度の負担でこ

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    2022年07月19日
  • 下町はなぜ人を惹きつけるのか?~「懐かしさ」の正体~

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    そもそも下町はどの地域を指しているのでしょ
    うか?から本書は始まります。

    表紙にもなっている葛飾・柴又?でもそこより
    ずっと都心寄りの浅草辺りも下町を言われてい
    ますし、と考えてみれば下町と聞いてイメージ
    する場所は人それぞれなのです。

    それもそのはず、下町は時代とともに移動して
    きたからなのです。

    古くは関東大震災で家屋を失った人々が郊外で
    移動したり、戦災によって焼け出された家族が
    移り住んだりと、時期と理由は様々です。

    そして農業から工業化への発展に伴って、工場
    の周りに人が移動してくるのも下町化です。

    現在はこれらの工場跡地にマンションが建てら
    れているのです。

    要するに下

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    2022年01月23日
  • 100万円で家を買い、週3日働く

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    物の豊かさ志向から人間関係の豊かさ志向へ
    消費や生活を通じて心の豊かさを求めることは大前提となっており、具体的にはいかに豊かな人間関係を築くかが重視される。

    私有志向からシェア志向へ
    カーシェアリング、シェアハウス

    ゴージャス・ブランド志向からシンプル・ナチュラル・手作り志向へ
    海外高級ブランドのファッションや車を買うことが日常歌詞華美な消費行動が盛んになった。しかし、バブルが崩壊すると、次第に人々の生活はシンプル志向になり、エコロジー意識の高まりもあって、人工的なもの、ケミカルなもの、大量生産品よりも、ナチュラルなもの、作り手の顔の見える手作りの物を志向する人が増えていった。

    欧米・都

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    2021年09月08日
  • 100万円で家を買い、週3日働く

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    とても面白かったし、勇気づけられた。

    今の時代はバーチャルの世界を好き嫌いで選ぶのでなく、もはやバーチャルがあって当たり前というのが逆らえない時代であると思う。

    より最新のものを身につけて、先進的な暮らしをするより、今の時代は
    ・物の豊かさ志向から人間関係の豊かさ志向へ
    ・私有志向からシェア志向へ
    ・ゴージャス・ブランド志向からシンプル・ナチュラル・手作り志向へ
    ・欧米・都会志向から日本・地方志向へ
    という高度経済成長期以前の日本人の一般的な暮らし「再・生活化」に憧れを持つ人が多くなった。

    放っておくと、一日中パソコンの前で動かず生活ができてしまう現代にて、バーチャル(魔法)に対してリア

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    2021年03月23日
  • 100万円で家を買い、週3日働く

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    三浦さんも初期とは遠いところに来たような記憶が…マーケッターとしては一貫しているのかな。コミュニティが大事、昭和以前のような手に取れるものが大事。私としては実験しながら生活を構築している人々のエピソードが面白かった。一歩間違えると懸賞生活のなすびですが。いや、それもまた面白いのか。

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    2019年06月14日
  • 100万円で家を買い、週3日働く

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    コワーキングスナックなどの「住み開き」というような実験的な生活が印象に残った。また、昭和のエロティズムに惹かれる若年性の存在も本書を通じての発見♪

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    2019年03月08日
  • 下流社会 第3章~オヤジ系女子の時代~

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    三浦展(あつし)さんの「下流社会第3章」(2011.12)は「オヤジ系女子の時代」です。男女平等意識が進み女性は男性化、男性は女性化してるのでしょうか? かつての男性の趣味がどんどん女性の生活の中に浸透してるそうです。そして今は20代~40代が「女子」と呼ばれる時代だそうです。「女子会と聴いて覗けば60代」という川柳もありますが(^-^)オヤジ系女子とは? 例えば登山、釣り、ジョギングなどのアウトドア系女子や神社めぐり、カメラ、鉄道、古本などの文化系女子など。そしてみんな居酒屋、立ち飲み大好きと(^-^)

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    2016年06月11日
  • 下流社会~新たな階層集団の出現~

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    1958年生まれ、三浦展(あつし)さんの「下流社会」-新たな階層集団の出現ー(2005.9)を読みました。わかりやすくて、とても勉強になりました。「下流」とは、単に所得が低いということではなくて、コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、つまり、総じて人生への意欲が低いことをいうのだそうです。若年層で下流化が進行してるそうです。「下流の男性」はひきこもり、「下流の女性」は歌って踊るとか。確かに、パチンコ屋の前に座り込む男性の前をOLが颯爽と歩いて行く風景、よく目にします。う~~~む!

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    2016年06月09日
  • 日本の地価が3分の1になる!~2020年 東京オリンピック後の危機~

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    23区格差に引き続いて読んだ内容として

    かなり関連・継続性があり、理解度が深まりました。

    この後、関東近郊での集合住宅案件を作り上げていく予定があり

    その上でも非常に勉強になる1冊となりました。

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    2016年02月24日
  • 第四の消費 つながりを生み出す社会へ

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    大正元年から終戦までを第一の消費、終戦からソニーがベータを出した’75までを第二の消費、そこからクロネコヤマトのサービスが始まるなどし冬のソナタが放映された’05までを第三の消費、大手企業が軒並み赤字に喘ぐ昨今までを第四の消費としている。

    物質を尊んだ第一の消費、溢れかえった第二の消費、幸せの意味を探した第三の消費を経て、そして3・11を超えて我々はどこへ向かおうとしているのか。フランス語で消費とはconsommation(コンソマチオン)というそうで、それには不思議なことに「完成」「成就」といった「材料を使い尽くすことで料理が完成する」ような感覚を孕んでいるという。

    これを見たとき、コン

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    2012年11月22日
  • 第四の消費 つながりを生み出す社会へ

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    この本には危険な内容が書かれている。
    資本主義経済が前提としていた消費行動を場合によっては否定することになる。

    「個人志向から社会思考へ」
    「利己主義から利他主義へ」
    「私有主義からシェア志向へ」

    そう、かつてヨーロッパを席巻した妖怪の復活を暗示させるのだ。
    そしてそれが妄想と言い切れないところが恐ろしい。

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    2012年11月08日
  • 「情報創造」の技術

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    モノの考え方、新しいことのうみだし方という点ではとっても納得のいく本でした。自分も開発者でソフトウェアの企画・開発を行っていますが、アイデアを生み出すためのアプローチとか、アイデアを生み出す過程とか「そうだよね」という点が多々ありました。自分の方法が「違う」と言われている点があったり、今まで試みたことのない方法などかかれていましたが、参考になる本でした。
    エジソンが発明は99%の努力と1%のひらめきと言っていましたが、アイデアも同じですね。情報の蓄積と、それを自分のものにするための「努力」が必要だと思いました。

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    2012年11月03日
  • 第四の消費 つながりを生み出す社会へ

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    消費傾向の変遷が非常に良くまとまっている良書。
    近い将来の社会のあり方に対する示唆も記載あり、
    「今まで」だけでなく「これから」を考えるのに参考になる。

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    2012年10月28日
  • 職場で“モテる”社会学 なぜ今、女性は「仕事を楽しむ男」に惹かれるのか

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    タイトルからみると軽い本だが、『第4の消費』の作者と、JTBモチベの人が書いているので、内容は濃い。職場での仕事の楽しみ方、モチベーションの出し方、出させ方などについて、調査なども交えて解説。特に興味を持ったのは、女性の上司の方が男性よりいいという結果。女性らしい考え方を訴えるアテナ・ドクトリンとほぼ同じ主張が統計でも明らかに。 職場でモテたい人ばかりでなく、上司との、部下との関係をよりよくしたい人、現代人の働き方を社会学的に知りたい人などにもお勧め。

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    2012年10月06日
  • 郊外はこれからどうなる? 東京住宅地開発秘話

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     「山の手」はどのように広がってきたか。東京に集中する人口はどこに吸収されたか。郊外の歴史と問題、そして未来。非常に面白い。
     後ろに郊外に関する重要参考文献一覧がつけられていて、これが大変参考になる。

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    2012年11月06日
  • 下流社会 第3章~オヤジ系女子の時代~

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    ネタバレ

    下流社会という流行語を生み出した三浦展氏による下流社会第3章。世代マーケティングが専門ということで、下流社会もいつの間にか女性の消費性向の変化にフォーカスする作品となった。
    昔は、ブランド物志向が強かった短大卒一般職という女性が減り、女性の趣味がオヤジ化しているという。
    職場にスカートで行くか、という質問からは始まり、趣味が歴史や写真など昔はオヤジの趣味だったものを女性がかっこいいと称し、新たな市場が生まれている点を指摘。女性誌の表紙の変化などからも女性の消費性向の動向がわかるという視点は面白い。
    昔は仕事終わりに百貨店に行くような行動が今は残業のあとに牛丼屋に一人で行く生活。そりゃ百貨店の売

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    2012年01月23日
  • 無印ニッポン 20世紀消費社会の終焉

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    面白かった。堤を知るほどこの人の目指した戦後日本の理想を知りたくなる。セゾン崩壊以降の社会はある種の文化空洞化って感じるのは俺世代くらいで終了してると思うけど。

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    2011年08月28日
  • 無印ニッポン 20世紀消費社会の終焉

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    三浦氏の「生活を愛せない人が増えたと思う」に妙に納得してしまった。
    暮しを便利にする家電やシステムを誰もが利用できるようになり、その恩恵を受けて生活はより豊かでゆとりのあるものになっていってよいはずなのに、実際には、24時間化した日々の暮しにゆとりはなく、追い立てられるような忙しさを感じながら生きていくという現実。そんな中で生活を愛することは難しい。

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    2010年12月08日