三浦展のレビュー一覧
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結論から言うと、日本人はモノではなくサービスを買う。と、いうのが本書の論旨。
少子高齢化。超高齢化。そんな現状で、おひとりさま、未婚、離別、死別、子供の独立による一人暮らし世帯が2010年では1679万世帯。2035年には1846万世帯と予測される。
2035年には一人暮らし世帯の3分の2が50歳以上になる。
と、まぁ、序章は統計的な数字がずらっと並ぶわけですが。
読み通すと、暮らしのありかた、地域の在り方が、昔に戻りつつあるように感じる。
働き方もサラリーマンだけじゃなくて多様化なんて言うが、高度経済成長期前は、勤め人も入れば、夜勤も日勤も、魚屋も、桶屋も色んな時間帯のライフサイクルがあったわけだ。
これからは大型商業施設から、地域に根差した商店街が活性すると。そこに住む住人達でお金が回り成り立つ。
少子高齢化、働き方の多様化、んでもって、これからは生活の在り方が昭和以前に戻っていくってんだから、富国強兵、資本主義、市場主義経済ってのは、沢山の弊害を生んだんだね。
気付きというより、前々から思っていたことが、やっぱりなという確信を得た一冊でした。
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内容(「BOOK」データベースより)
なぜ、ネット社会でも人気は衰えないのか?吉祥寺ハモニカ横丁、新宿思い出横丁、立石仲見世商店街など、「駅前横丁」が再び活性化している。スナックブームも巻き起こっている。一方で、再開発で危機に瀕している横丁もある。武蔵小山は大幅に縮小し、立石も近々ビルになる。安くてうまい食べ物、見知らぬ他者との交流の場所を提供し続けてきた横丁を、いまこそ見直し、将来につなげていく必要がある。社会デザイン研究者にして「街歩きの達人」として知られる著者が横丁の現代的意義を徹底分析。NPO法人「ハモニカ横丁東京」によるインタビュー記録も掲載。
横丁散歩は楽しい。物凄く非日常な気がするのだけれど、本当は嫌になるほど現実的なところが大好きです。壮麗なビル街では感じられない等身大のファンタジーに身を置いていると安らぎが満ちてきます。ちょっと細い路地を見ると曲がってみたくなりますよね。この本はそんな横丁で商売をしてきた側から語っています。とっても現実なんですが、いる人自体が横丁好きなんだということがひしひしと感じられる本です。とりあえず横丁に飲みに行きたいです。 -
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・住みたい街は、その人が今住んでいる地域によってかなり変わる。首都圏を平均すると吉祥寺が1位になるが、現在の居住地別に見ると、基本的には自分が今住んでいる地域の近くに住みたい街があるのだ。(p.87)
・現在「新・四畳半暮らし」をしているのは、郊外で生まれて、都心で就職した、未婚の若者だろう。彼らは、「父親のように長距離通勤はしたくない」と思っている。(p.110)
・少なくともほぼ8割の若者は生まれ育った県内に住むと言えるのである。(p.121)
・住みたい街は食べたい街なのだ。まず、ある街に食べに行き、美味しければその街が気に入り、そこに住みたいという流れがあるのだろう。(p.134)
・郊外には、毎日の通勤には遠すぎるが、在宅勤務の場所としては環境がよいという地域もある。(p.157)
・地域ごとに固有のニーズを満たすコミュニティ・コンビニエンス・プレイス=コムビニをつくるのである。(p.174)
・住宅地の空き地に、コミュニティーカフェの機能を併設するコワーキングスペースをつくり、周辺地域のみならず、都心からもそこに働きに来る人を呼び込む。(p.182)
・コモビリティは、不特定多数の人が乗る従来のバスやコミュニティバスではなく、ある程度特定された近隣住民が会員となり、スマホなどで予約して自宅の前まで迎えに来てもらうほうがよかろう。(p.185) -
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東京は2000年以降の人口増加が大きいが、都心から30〜50km圏で人口減少が起きている。1970年代からバブル期までに開発された住宅地では、そこで生まれ育った2世たちが流出して生産年齢人口が減少し、親世代の高齢者ばかりになっている。
2005〜2015年のコーホート増減により、自治体のタイプを分けられる。
成長型:町田市、横浜市都筑区、西区、川崎市川崎区、鎌倉市、流山市、柏市、船橋市、千葉市緑区、中央区、越谷市、川口市、さいたま市浦和区、緑区、川越市、白岡市
学生街型:多摩市、八王子市、国立市、国分寺市、小金井市、所沢市、川崎市多摩区、千葉市花見川区、厚木市
若者型:武蔵野市、調布市、府中市、川崎市中原区、幸区、横浜市中区、さいたま市大宮区、浦安市、松戸市、市川市
衰退型:青梅市、立川市、狭山市、春日部市、入間市、飯能市、秩父市、鳩山町、さいたま市岩槻区、千葉市美浜区、横浜市瀬谷区、栄区、泉区、横須賀市、三浦市 -
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ネタバレ・タイトル通り、老人における資産と幸福度の関係をデータを元に分析している。
・結論は、巻末インタビュー(ひふみ投信の藤野氏)に全て記載されているので、そこだけを読めば良い。以下がその抜粋。
・下流幸福老人は資産が少なくても自分だけでなく他人の幸福も考える人、下流不幸老人はお金が欲しいと言い続ける人、上流不幸老人は資産が多くても夫婦や子供との関係が悪い人。
・収入が増えると満足度は上がるが、年収600万円を超えると幸福度は上がらなくなる。
・収入に応じた水準で生活を固定化してしまうと、より収入が欲しくなってしまい、いつまでも資産が足りないと考えて幸福になれない。
・資産と幸福度の関係でいえば、年収600万円までは連動するが、それ以上では連動しなくなる。
・男性は、毎日のようにおしゃべりするというより、気のおけない仲間とたまに集まって談話するくらいで十分なので、友人の数が多ければいいというわけではない。また、地域の人とコミュニケーションができても幸福度は上がらない。社会に評価されたい、必要と思われたいという意識が強い。趣味の友人がいると幸福度は上がる。 -
Posted by ブクログ
【第1章】これまでは一人暮らしというと若者のイメージであったが、今後は都市圏を中心に、中高年の一人暮らしが増える。原来家族中心だった日本人のライフスタイルは、一人暮らし中心のものに今後は変わり、また、単発的に友人と生活をするなどの、新しいタイプの消費スタイルも生まれてくる。
【第2章】おひとりさま消費の現状としては、一定以上の年収のある「未婚•一人暮らし」に絞って見てみると、消費者の年齢差、男女差が小さくなる傾向にあった。
【第3章】今後おひとりさま社会に必要になってくるものは、食生活を代表とするヘルスケアである。高齢男性はコンビニや外食を利用する傾向があるが、女性を筆頭に、今後食の安全性を求め、自然食品へのニーズが高まる。
また、ケアの一環として、カーシェアリングやワークシェアなどが必要になってくる。必要な時にだけ、という合理的な観念に基づき、地域住民と車を共有したり、今後病気や介護などの負担により仕事との両立を考える際、労働時間を減らし、雇用者数を増やすということが必要になってくる。
【第4章】超おひとりさま社会を乗り切るビジネスとして、今後コミニティーが重視され始める。
高齢化や人口の都市集中などの問題から、消費者の新たな需要に対応するための新しい販売業態が必要となる。それは、コンビニや自治体が行う宅配サービスであったり、コムビニという人同士の付き合いを楽しむための地域密着型のサービスを提供する場が必要となってくる。
また、働き方にも多様性がでてきて、居住地域単位で活動する場合も増えてくる。これらのコミュニティ自体が商品となり、医療、福祉だけでなく教育、文化、芸術の面からもコミュニティーサービスを考案、広げていく。