三浦展のレビュー一覧
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内容(「BOOK」データベースより)
なぜ、ネット社会でも人気は衰えないのか?吉祥寺ハモニカ横丁、新宿思い出横丁、立石仲見世商店街など、「駅前横丁」が再び活性化している。スナックブームも巻き起こっている。一方で、再開発で危機に瀕している横丁もある。武蔵小山は大幅に縮小し、立石も近々ビルになる。安くてうまい食べ物、見知らぬ他者との交流の場所を提供し続けてきた横丁を、いまこそ見直し、将来につなげていく必要がある。社会デザイン研究者にして「街歩きの達人」として知られる著者が横丁の現代的意義を徹底分析。NPO法人「ハモニカ横丁東京」によるインタビュー記録も掲載。
横丁散歩は楽しい。物凄く非日常な -
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・住みたい街は、その人が今住んでいる地域によってかなり変わる。首都圏を平均すると吉祥寺が1位になるが、現在の居住地別に見ると、基本的には自分が今住んでいる地域の近くに住みたい街があるのだ。(p.87)
・現在「新・四畳半暮らし」をしているのは、郊外で生まれて、都心で就職した、未婚の若者だろう。彼らは、「父親のように長距離通勤はしたくない」と思っている。(p.110)
・少なくともほぼ8割の若者は生まれ育った県内に住むと言えるのである。(p.121)
・住みたい街は食べたい街なのだ。まず、ある街に食べに行き、美味しければその街が気に入り、そこに住みたいという流れがあるのだろう。(p.134 -
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東京は2000年以降の人口増加が大きいが、都心から30〜50km圏で人口減少が起きている。1970年代からバブル期までに開発された住宅地では、そこで生まれ育った2世たちが流出して生産年齢人口が減少し、親世代の高齢者ばかりになっている。
2005〜2015年のコーホート増減により、自治体のタイプを分けられる。
成長型:町田市、横浜市都筑区、西区、川崎市川崎区、鎌倉市、流山市、柏市、船橋市、千葉市緑区、中央区、越谷市、川口市、さいたま市浦和区、緑区、川越市、白岡市
学生街型:多摩市、八王子市、国立市、国分寺市、小金井市、所沢市、川崎市多摩区、千葉市花見川区、厚木市
若者型:武蔵野市、調布市、府中 -
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ネタバレ・タイトル通り、老人における資産と幸福度の関係をデータを元に分析している。
・結論は、巻末インタビュー(ひふみ投信の藤野氏)に全て記載されているので、そこだけを読めば良い。以下がその抜粋。
・下流幸福老人は資産が少なくても自分だけでなく他人の幸福も考える人、下流不幸老人はお金が欲しいと言い続ける人、上流不幸老人は資産が多くても夫婦や子供との関係が悪い人。
・収入が増えると満足度は上がるが、年収600万円を超えると幸福度は上がらなくなる。
・収入に応じた水準で生活を固定化してしまうと、より収入が欲しくなってしまい、いつまでも資産が足りないと考えて幸福になれない。
・資産と幸福度の関係でいえば、年 -
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【第1章】これまでは一人暮らしというと若者のイメージであったが、今後は都市圏を中心に、中高年の一人暮らしが増える。原来家族中心だった日本人のライフスタイルは、一人暮らし中心のものに今後は変わり、また、単発的に友人と生活をするなどの、新しいタイプの消費スタイルも生まれてくる。
【第2章】おひとりさま消費の現状としては、一定以上の年収のある「未婚•一人暮らし」に絞って見てみると、消費者の年齢差、男女差が小さくなる傾向にあった。
【第3章】今後おひとりさま社会に必要になってくるものは、食生活を代表とするヘルスケアである。高齢男性はコンビニや外食を利用する傾向があるが、女性を筆頭に、今後食の安全 -
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人口動態から予想した、不動産市場の未来を展望している。生産年齢人口(15~64際)と老年人口の割合を分析の基礎にしており、やはり明るい展望は少なく、地価は下がるとしている。状況の悪化を食い止める方法として生産年齢人口の定義の変更が議論されているが、どうやらそのようになる確率がかなり高まったと感じた。75歳まで働かされる世の中になるのだろう。今後はそれを前提とした人生設計が必要になると思われ、真剣に考えてみたい。本書の中では、世界の都市との比較や、移民をどれぐらい受け入れれば地価が維持できるかや、東京圏の中で浮上する街と停滞する街を予測しており、議論の内容が面白い。個人的には豊洲の30年後がどう