三浦展のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
知識なしにまっさらな気持ちで情報に接するべきだという人もいるが、それはちょっと文学的に過ぎる。
原因を掘り下げるときは、短期、中期、長期と同時に、引き金と火薬を峻別すること。
ライフスタイルの変化は、生活単位、生活時間、生活空間、生活経済、生活価値(ニーズ)に分けるとよい。
『「言語技術」が日本のサッカーを変える』で、日本のサッカー選手はなぜそこにパスを出したかと問われても答えられないことが多い。でもドイツなどは違う。プレイを論理的に説明する力。つくば言語技術教育研究所の三森ゆりか氏も、絵を見せて想像してもらい、なぜそう思ったかを論理的に説明させるという訓練をしている。 -
Posted by ブクログ
テレビ番組や本で日本はこんなに素晴らしいという主旨のものがはやっている。すばらしい面もあるが、その一方で避けては通れない現実もある。それは、人口減少、高齢者の増加に伴う医療費、年金負担増加などが挙げられる。
今回の本では、地価の下落をキーワードにしてこれからの日本について考える1冊となっている。
人口が減っていくことで議論の対象になるのが外国人を労働者として受け入れるかどうかという問題が浮上してくる。もうすでに日系ブラジル人を受け入れているし、少ないながらもインド人や東南アジアの人も増えている。
東京の東に位置する西葛西は、都心に東京メトロ東西線で一本の場所にあり、家賃も安く、 -
購入済み
おもしろい
読みやすくおもしろい本でした。電車に乗っていると、下流か中流か上流かは知りませんが、いわゆる「だらしない」感じの人(特に男性)が大量にいます。肥って、猫背でだらしなく脚を開いて座ってスマホでゲームしている中年男性が、何の遠慮もなく大音響でクシャミをしたりするのをみると、この方々も手間のかかること、自律することが嫌いな「下流の食生活をしている人たちなのかな?」と考えてしまいました。
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Posted by ブクログ
メニムのような先がわからない物語を読んでいると不安になるので
このような歴史をたどった本を間に挟んで読むのがよかったです
作者は、パルコ系のアクロスに携わっていた方
自分は、アクロス…覚えてない(;^^)ゞ
宣伝会議は、チェックしてたんだけどな
最初の章で消費社会の流れを振り返りました
自分が生きた時代は、おーキタキタって感じ
作者の個人的な経緯が見え隠れするのも面白かったです
これからのキーワードは、大きさや豪華さじゃない
「人とのつながり」
これが、地方につながっていくかは分からないけど
自分も物を買うときは
ストーリーがほしくなってきているから
そういう流れになってきているんだな -
Posted by ブクログ
人口減少で地価下落か、当たり前過ぎてつまらんな、と思いつつ手に取ったが中々楽しめた。タイトルの「3分の1」という数字自体には本文にもある通りさほどの意味はなく、実は地価がメインイシューというわけでもない。本書が最も強く焦点を当てているのは、終盤の対談からも明らかなように実は「移民」だ。冷戦下での高度成長という僥倖により過去の中途半端な成功体験を得てしまった日本が、これから移民という問題にどう向き合うべきかというのは確かに難しい問題。
「生き残る都市」として本書では自由が丘や中野、池袋が「個性が一貫した都市」の例として挙げられているが、一方でこれらの都市は若者が世帯を持った時には他都市へ転出し -
Posted by ブクログ
ネタバレ2040年の日本の地価を大胆に予想します。人口動態から「消滅可能性都市」が発表されたのは記憶に新しいですが、「高齢者と生産性人口の割合が地価に影響するとすれば」という前提で各地の地価を予想します。『日本の地価は3分の1に」でのけぞりましたが、「札幌の地価は4分の1に」でさらにのけぞりました。実際には、高齢者と生産人口の比率のみで地価は決まらず、あくまで需要(住宅を取得したい人)と供給(売りに出したい人)のバランスで決まると思います。地価が下がり続けるのは間違いないと思います。この本の予想で、「高齢者の定義を変え、75歳まで生産人口だ、とすれば高齢者/生産人口の比率は現在と変わらず、「かえって値
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Posted by ブクログ
都市計画に興味のある友人に薦められて読みました。
2005年に書かれた新書なので情報は古いが良著です。
今、私レベルでもようやく危機感を覚えてきた郊外化の問題に関して分かりやすくまとめてあります。
新しくできる広い道路沿いにショッピングモール・ファストフード店、という光景がどの地域でも広がってきている。
「便利で早くて安い」
それのどこが悪いと思ってたくさんのものを消費してきたが、その「悪さ」をきちんと説明されてみると、それは確かに悪い。
安いということは、どこかで損をしている人がいるということだ。
安い賃金で働いている人がいるということ、安い価格で買い叩かれている商品があるということを考え