三浦展のレビュー一覧
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ここのところリンク読みしているセゾン文化もの。今更ながら、堤清二という存在の「深さ」と「軽さ」に興味津々なのです。そういう意味で、本書は辻井喬名で書かれているものに比べ、自己批評性が薄く感じられました。やはり、セゾングループの総帥、堤清二とグループ企業、アクロスの編集者であった三浦展との組み合わせが、ちょっとタテの関係過ぎたのかなぁ…語られている内容はTPP問題で待ったなしになった論点の先駆けていたりして十分、刺激的なのですが、なんか全体としては、モヤッとした感じで…サブタイトルに「20世紀消費社会の終焉」とあるのですが、そう!なんか「20世紀消費社会」のお通夜で交わされる会話みたいに感じました。
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下流社会第3弾。前作までと比べて格差的な「下流」の意味は薄い内容であった。というか下流は今回関係ない。要約すれば、ジェンダーフリーの価値観の広がり、未婚者の増加、女性の高学歴化などの社会構造の変化の結果、男性的職業に女性が進出し、今までと違って多種多様な女性が出現してきたという内容。本書では女性を、文科系、アウトドア系、OL系、手作り系、オタク系と大別している。今までの「女性は女性っぽく」というのが薄れて、多種多様なライフスタイルになってきているのが読み解け、社会学的な本だなと感じた。価値観の多様化で女性が百貨店に行かなくなっているなど気になる考察もあり、関係者が読んだら泣きたくなる一説も。それにしても、住宅をリノベーションしたいか?など調査が細かく難しそうなものが多く、本書の調査を行ったネットマイルという会社がどういうものなのかが気になったwww。節々でオタク系は下流に陥りやすいと述べている所も合わせて気になる。第4弾が出たときには即買いしないように気をつけます。
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Posted by ブクログ
ネタバレ色々と言われていましたが、堤清二のある一面が良く分かる本。
消費を是とするアメリカ文化、その影響を大きく受けた世代のしがらみと、それに対するアンチテーゼ。消費を礼賛しない。ブランド信仰しない。肩の力を抜いて、「こんなもんでいいでしょう。」という生活スタイルを提案した無印。
三浦氏言うところのファスト風土化する日本は、今後どっちに向くべきなのか。
画一化と多様性とを対比すると、概して多様性に共感する意見が多いが、一面、多様性とはどこに居ても何でも手に入り、広がりを基本とした形態だが、そこではローカリティがどんどん希薄になっていく。反対に、ある意味排他的な画一性こそがローカリティの基礎になるのではないか。 -
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【著者】三浦 展
1958年生まれ。一橋大学社会学部卒業。
(株)パルコ、三菱総合研究所を経て、1999年、消費・都市・文化研究シンクタンク
「カルチャースタディーズ研究所」設立。
近年、「下流社会」「ファスト風土」などの概念を提案、マーケティング業界のみな
らず、社会学、家族論、青少年論、教育論、都市計画論、住居学、建築論など各方面
から注目されている。
【ポイント】
14/提案をするために大切なのは、「相手を説得しよう」「自分がやりたい方向に進めよう」
という気持ち。その気持ちがあれば、集めた情報から何が言えるのかを真剣に考える。
25/情報を表現、プレゼンする力が大事だと思っている人も多いと思うが、プレゼンする
内容を創造する力がなければ意味がない。
28/パワポで綺麗に資料を作ることに、労力をとらわれすぎて、中味がおろそかに・・。
特に悪い例は、霞ヶ関の中央官庁の役人が作るパワポ ←同感
50/調査の設計も情報創造-
面白い調査結果を得るためには何が必要か?先ず自分なりの仮説。仮説を論証するのが調査
66/企業は「情報創造体」でなければならない。
会社には長期的な企業理念があり、個別の事業理念が生まれ、具体的な事業コンセプト、
基本方針、事業の目標が生まれる。
理念があるからこそ「今度はこんな商品を開発しよう」「このプロジェクトはやめよう」になる。
どんな、小さな事業にもコンセプトが必要。
社員には、コンセプトメーキングの力が必要。
69/◆ユニクロは情報創造企業だ
「日本の一流企業の工場には『作らされている』と思って働く人は少ない。
全員がものすごく考えながら働いている。この現場力こそが日本の力。
どうすれば売れるかを現場が考え、付加価値を発生させ、情報を発信すべき。
70/コピー機をきれいにしよう。床をきれいにしよう。とひとつひとつ言ったらきりがない。
が、「理想の日本を目指そう」などのコンセプトがあれば、細かな指示を出さなくても動くようになる。
◆会社は、良いコンセプトがあると隅々までスムーズに動く。
会社はそもそも情報創造体。だから、一人一人の社員が創造的であることが重要。
74/情報を映し出す二つの条件 ?知識 ?価値観
75/人間は知らないものは見えない。感知できない。 →情報を映し出すために知識をもつことが重要
何かを創造するためには、知識が必要。特に、情報創造には「なぜ?」の問題意識が必要。
82/大衆には情報創造できない。ただ、情報を収集して、消費するだけ。
同じ名物料理を核にしても、そこにまた違った切り口を付加していかなければならない。
97/いろいろなことに関心を持ち、感覚を論理にする。
私の仕事は、感覚の論理化。感情的、感覚的なことを論理的な言葉にするよう心がけている。
101/「火薬」「引き金」と「長期」「中期」「短期」のフレームワーク
110/価値観の違いに注目しすぎない。←生活単位、生活経済、生活空間、生活時間からくる
「バブル時代の女性はブランドが好き」→昔のOLは正社員で事務職→帰りが早い→今は
総合職で帰り遅い→休日は疲れて休み、
138/重要なのは情報を整理しながら同時に仮説を考える。仮説がでたらすぐに情報収集の基準を変えるという作業を繰り返す。
143/自分が思いついたことが、すでに多くの人が知っていることなのか、知らないことなのかを検証するには、インターネットは有効。
149/◆1ヶ月かけて100点満点を目指すより、1週間で70点の解答をまず仕上げることが、ビジネスパーソンには大事。
161/ストーリー力を磨け
情報からひとつのストーリーを作る。無味乾燥なバラバラのデータから、
何かのストーリー紡ぎだす。
163/情報を収集するだけではだめ。◆情報を頭に定着させるにはアウトプットすることです。
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三浦展著「『情報創造』の技術」光文社新書(2010)
*「情報創造」とは、新しい商品を生み、ビジネスを生み、新しい価値を生んでいくことである。
*情報を記憶したり、理解したりする力よりもまた、情報を表現・プレゼンする力よりも、重要なのは情報を創造したり、情報に基づいて行動する力である。情報をプレゼンする内容を創造する力がなければ意味が無いのである。
*初めて自分の名前で本を出した頃は、本を出すことは自分の思想を発表することでしたが、今はちょっと違う。自分の考えと180度違うことは書きませんが、90度くらいずれてもいいと思っています。誤解や批判を恐れていては何も創造できないということである。
*アンテナを張って情報を受信してもその情報が画面に上手く映らなければ意味がありません。情報を写すには2つの条件があります。1つは知識、もう1つは価値観です。知識は、つまり無から有は生まれないということである。情報創造にはなぜという問題意識が大切であるが、なぜ?に答えるにも、思うにも知識があった方がよいためです。価値観とは、情報を扱うには中立的な立場がよいと思っている方が多いと思うが、実は中立的な立場だけでは情報は見えてこない。これは好き、これは嫌い、これは疑問だ、これは問題だといった個人の価値判断があった方が見えやすい。言い換えれば情報を収集し、自分の中にストックしておくことが重要である。
*情報は料理と一緒で素材を加工して食べるのが普通です。最初からすごく面白い情報というのはありません。それを加工して面白くするのが情報創造である。
*情報創造とは、感覚の論理化である。普通の人は好き嫌いを感じても、そのままにしておく。なぜなら感覚的な問題だから論じてもしょうがないと考えている。しかし、感情的、感覚的なことを論理的な言葉にする。
*情報創造をするために分析をするとき、つまり、いろいろな、なぜ?に答えるには、ある現象を引き起こした原因を「短期」「中期」「長期」「火薬」「引き金」に分けて整理する。引き金は出来事がおきた直接的な原因である。たとえば「おまえは馬鹿だといわれてかっとなった」などである。火薬はたまった原因である。引き金が惹かれる前に火薬が少しずつたまっていたために引き金をひくと爆発する。たとえば「生まれてからずっと親に冷たくされていたので不満があった」といったことが火薬である。
*「情報の纏め方」
①日ごろから集めたり思いついたりしたことをノートにメモをしておく
②ある程度思いつきが増え、情報もあつまったら、そこから気がついたことをできるたけ沢山(30個以上)、ランダムでいいのでノートに箇条書きにする
③箇条書きにした情報を図解(グルーピング等々)する
・xy図 ・4象現図 ・三角形図 ・ベン図 ・表 等々
④現象の原因については、短期、中期、長期、火薬、引き金の表にする
⑤看護の予測については3種類くらいのストーリー、シナリオを考える