あらすじ
女性の趣味が大きく変化している。おしゃれなイタリアンよりも居酒屋に誘われたい、休日は映画鑑賞よりもお寺めぐり、父親の趣味の遺伝など、彼女たちの変化は消費行動にあきらかに表れている。彼女たちは、言わば「オヤジ系」。本書では、独自調査やライフスタイル別のインタビューをもとに、現代女子を取り巻く新たなニーズを探っていく。男子諸君、企業の商品開発者、職場の上司たちは、どう変われば女子心をつかめるのか!?【光文社新書】
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三浦展(あつし)さんの「下流社会第3章」(2011.12)は「オヤジ系女子の時代」です。男女平等意識が進み女性は男性化、男性は女性化してるのでしょうか? かつての男性の趣味がどんどん女性の生活の中に浸透してるそうです。そして今は20代~40代が「女子」と呼ばれる時代だそうです。「女子会と聴いて覗けば60代」という川柳もありますが(^-^)オヤジ系女子とは? 例えば登山、釣り、ジョギングなどのアウトドア系女子や神社めぐり、カメラ、鉄道、古本などの文化系女子など。そしてみんな居酒屋、立ち飲み大好きと(^-^)
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下流社会という流行語を生み出した三浦展氏による下流社会第3章。世代マーケティングが専門ということで、下流社会もいつの間にか女性の消費性向の変化にフォーカスする作品となった。
昔は、ブランド物志向が強かった短大卒一般職という女性が減り、女性の趣味がオヤジ化しているという。
職場にスカートで行くか、という質問からは始まり、趣味が歴史や写真など昔はオヤジの趣味だったものを女性がかっこいいと称し、新たな市場が生まれている点を指摘。女性誌の表紙の変化などからも女性の消費性向の動向がわかるという視点は面白い。
昔は仕事終わりに百貨店に行くような行動が今は残業のあとに牛丼屋に一人で行く生活。そりゃ百貨店の売上は落ちるわ。
ミクロ経済を見る上ではこうした社会学的な分析も欠かせませんね。マーケティングの法則。
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チャリのカタログ雑誌と一緒に、思わず有楽町の三省堂で買ってしまった。
オヤジ系女子分析本。もはや50代の女性までもが「女子」。良い時代がやってくるにちがいない。もっと開き直って、おっさんを目指したくなる。
たぶんコレは新書1冊にする必要がないことかもしんないと迷わずに本にしちゃう三浦さんはすげえ。わたしにはできない。読んでみると、結構軽くて、読みやすくて、まあまあ面白いし。ちゃんとしたクラスタ別消費分析論。
P34 かまやつ女の進化系→寅さんカジュアル
P47 古本好き女子の増加
P83 若いほど、おじさん的
P87 女性の男性化の背景①男女平等意識ー法経・理科系女子増加
P91 モテとは無関係な部分に金を落とす→オヤジ的消費傾向が歳を重ねるほど強くなる
P93 女性の男性化の背景②サラリーマン女子の増加
P98 「風呂、メシ、寝る」で済ませたい女子は、自分のために専業主婦が欲しい
P100 女性の男性化の背景③私立中高一貫女子校
P101 女性の男性化の背景④父親の影響—「一卵性父子」の時代
P195 オヤジ系女子のこれまでの人生→爆笑
あとがきでも爆笑。全体的に面白かった。第4章も楽しみにしています。
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マーケターとしてこれから大きくなりそうな市場予測。30代女性の関心事が美容とファッション一辺倒から趣味に分化。歴史や伝統、アウトドア、手作りやオタク。
第三章。時代も人も変化しているのですね。
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自分をこの系統分けするとどれになるかと思ったけど、結構いろんな要素が混じってて、一概に「このクラス」といえないよなぁと。仕方のないことですが。
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なるほど、というところはあるんだが、大雑把な気がしてしまう。それは、調査の目的に、消費の傾向が変わっているのはなぜか?ということがまずあって、それを説明することに重心が置かれすぎてる気がすること、また、その割に、こうでありたいという志向と、実際の消費行動が混ざっていること、が原因ではないか、などと思った。
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読後、職場の女子を文化系、アウトドア系、OL系、手作り系、オタク系に仕分けしてみて、それぞれの得意分野を会話から引き出すことが密かな楽しみとなりました。しかし自分のことが良くわかりません。OL系とオタク系からは外れるような気がしますが、残りグループをMIXしたところです。
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下流社会第3弾。前作までと比べて格差的な「下流」の意味は薄い内容であった。というか下流は今回関係ない。要約すれば、ジェンダーフリーの価値観の広がり、未婚者の増加、女性の高学歴化などの社会構造の変化の結果、男性的職業に女性が進出し、今までと違って多種多様な女性が出現してきたという内容。本書では女性を、文科系、アウトドア系、OL系、手作り系、オタク系と大別している。今までの「女性は女性っぽく」というのが薄れて、多種多様なライフスタイルになってきているのが読み解け、社会学的な本だなと感じた。価値観の多様化で女性が百貨店に行かなくなっているなど気になる考察もあり、関係者が読んだら泣きたくなる一説も。それにしても、住宅をリノベーションしたいか?など調査が細かく難しそうなものが多く、本書の調査を行ったネットマイルという会社がどういうものなのかが気になったwww。節々でオタク系は下流に陥りやすいと述べている所も合わせて気になる。第4弾が出たときには即買いしないように気をつけます。