三浦展のレビュー一覧
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3部構成。まず肥満になる要因がデータとして示される。裏づけがあるデータで説得力があり。第2部、実録、アンケートとインタヴューの記録。特殊な結果を表示しないと、説得力が無いのは分かるが、ちょっと極端すぎないか?第3部はインタビューである。3者みなの主張はすさまじい。
たぶん、戦後=高度成長期に食事の状態(メニュー、品質)は大いに変わった。自分で作る⇒加工食品⇒冷凍食品&食育=食べながら家族を学ぶことはなくなった。
それと(下流)ファストフードは、うまみ、を増すための加工がされている。油は、うまいと感じる。
うまみ⇒味の素⇒食文化、環境配慮って日本食を意識しているようだ。味の素は食文化のライブラリ -
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■住宅
1.団塊世代のために建設された住宅ストックは次第に余っていき、空き家が増え続け、団塊世代の高齢化と共にニュータウンだった住宅地がオールドタウン化するだけではなく、空家だらけのゴーストタウン化になる危険性がが増大する。
2.郊外で人口を増やし、雇用を増やし、郊外にいながらにして、郊外で職場を見つけることが、ゴーストタウンにせずに発展させていくためのひとつの大きな方策である。
3.東京の都心は便利になったが、つまらなくなった。便利になったが、つまらなくなる。これは文明の宿命のようなものである。
4.今後は、不動産価格が低下し、売っても儲からない時代だからこそ、不動産をコミュニティ全 -
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著者曰く、「東京郊外を考えるための最低限の基礎知識が身につく、入門書」とのこと。膨大なデータを基に展開する第四山の手論、郊外の歴史、文化論、さらに郊外の未来へと自説を説く様相は圧巻。いろいろと勉強になります。
【読書メモ】
・「第四山の手論」は、ひとえに新所沢を盛りたてるために生まれた概念。
→1983年(昭和58年)に西武新宿線・新所沢駅前にパルコを出店する計画があった。
・ニューアバーリズム
「なんだ、ニューアーバリズムが目指しているのは日本のまちじゃないか」
・都心から転出する理由は子どもです。子どもが生まれたら、広い家を求めて郊外に住む必要が出てくる。それが嫌だから、子どもを産 -
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ここのところリンク読みしているセゾン文化もの。今更ながら、堤清二という存在の「深さ」と「軽さ」に興味津々なのです。そういう意味で、本書は辻井喬名で書かれているものに比べ、自己批評性が薄く感じられました。やはり、セゾングループの総帥、堤清二とグループ企業、アクロスの編集者であった三浦展との組み合わせが、ちょっとタテの関係過ぎたのかなぁ…語られている内容はTPP問題で待ったなしになった論点の先駆けていたりして十分、刺激的なのですが、なんか全体としては、モヤッとした感じで…サブタイトルに「20世紀消費社会の終焉」とあるのですが、そう!なんか「20世紀消費社会」のお通夜で交わされる会話みたいに感じまし