三浦展のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
下流社会について知りたくて読書。
前書よりも統計が多く紹介されている。なるほどねと参考になることもある。しかし、なんだか妙に腑に落ちないと感じることもあり、「うーん」と唸ってしまう。潜在的に痛いところを突かれていると自覚しての反発かもしれない。
自分は下流社会の人間なんだという意識の問題であり、格差感、不満感、将来への不安などが反映した統計だと思われる。
下流社会の人ほど、反米、反韓、反中で、海外へ出たがらない。スポーツイベントなどに熱心で、日本を熱烈に応援する。ネトウヨと呼ばれる現象を見ていると、ある程度、説得力がある。いやまてよ、この現象っ現代中国の一般庶民にも大いに当てはまるのではないかとも思った。
仮想敵国を作り叩くことでガス抜き、不満を解消し、国家的なスポーツイベントに熱中し、自国大好き人間とすると、結果、反政府的な運動を抑制させることができる。
この構造が今日本でも広がりつつあるのであれば、恐ろしく思う。
『ぷちナショナリズム症候群―若者たちのニッポン主義』 (香山 リカ)や『愛国者は信用できるか』 (鈴木 邦男)の内容をふっと思い出し、読み返したくなる。
読書時間:約1時間 -
Posted by ブクログ
この本にはある意味衝撃的な事実が載っています。
東京近辺に在住していない私でも、この本の中身は来るべき日本の将来像が示されているのが分かりあらためて考えさせられました。日本の人口が減っています。高齢者と未婚者が増え、反対に生まれる子供の数が少ないのですから、これは明解な道理です。冒頭に紹介されている埼玉県のある都市にある築40年のマンションが390万円という値段で売られている事実。決して管理が悪いわけでもなく、アクセスもその辺りではそう不便だとはいえない場所だといいます。それでもその値段なのですから確かに驚くのは筆者だけではないでしょう。地方は地方で限界集落というような地域もそう珍しい現象ではなくなりつつあります。今後ゴーストタウン化する高度成長期時代に作られた団地はどのくらいあるのでしょうか・・
これまではとにかく郊外へ開発すればという発想だけで、住環境を価値あるものとしてマネジメント化する主体が欠けていたとするこの本の主張はうなづけるものがあります。これらのオールドタウンをゴールドタウンにするための方法がこの本にいくつか載っています。
さて、最近東京に住む友人が、地元に住む両親が亡くなり実家を解体するためにこちらに通っていますという便りを寄越しました。私の実家だって両親が亡くなれば同じようなことになる恐れは十分にありますから、他人事ではありません。ひとりひとりが終の住処をどのように考えていくのかが大事な時代です。 -
Posted by ブクログ
3部構成。まず肥満になる要因がデータとして示される。裏づけがあるデータで説得力があり。第2部、実録、アンケートとインタヴューの記録。特殊な結果を表示しないと、説得力が無いのは分かるが、ちょっと極端すぎないか?第3部はインタビューである。3者みなの主張はすさまじい。
たぶん、戦後=高度成長期に食事の状態(メニュー、品質)は大いに変わった。自分で作る⇒加工食品⇒冷凍食品&食育=食べながら家族を学ぶことはなくなった。
それと(下流)ファストフードは、うまみ、を増すための加工がされている。油は、うまいと感じる。
うまみ⇒味の素⇒食文化、環境配慮って日本食を意識しているようだ。味の素は食文化のライブラリーを作っているようだ。安い、うまいという図式は、太るために味付けと、大量生産の安価供給によるのだろう。
健康を手に入れるためには、非常に高価だ。(VS病気を治すための医薬、供給は安価である)
TPO、何時何を決めるか?食に求める、年代で違う、食事による影響⇒物理的栄養(低い)vs加工食品(高い)=機能性(高い?)、自己判断する時代になった。
でも、失敗例では国の補助はない。 -
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■住宅
1.団塊世代のために建設された住宅ストックは次第に余っていき、空き家が増え続け、団塊世代の高齢化と共にニュータウンだった住宅地がオールドタウン化するだけではなく、空家だらけのゴーストタウン化になる危険性がが増大する。
2.郊外で人口を増やし、雇用を増やし、郊外にいながらにして、郊外で職場を見つけることが、ゴーストタウンにせずに発展させていくためのひとつの大きな方策である。
3.東京の都心は便利になったが、つまらなくなった。便利になったが、つまらなくなる。これは文明の宿命のようなものである。
4.今後は、不動産価格が低下し、売っても儲からない時代だからこそ、不動産をコミュニティ全体のために活用するという選択肢が可能になるのである。 -
Posted by ブクログ
著者曰く、「東京郊外を考えるための最低限の基礎知識が身につく、入門書」とのこと。膨大なデータを基に展開する第四山の手論、郊外の歴史、文化論、さらに郊外の未来へと自説を説く様相は圧巻。いろいろと勉強になります。
【読書メモ】
・「第四山の手論」は、ひとえに新所沢を盛りたてるために生まれた概念。
→1983年(昭和58年)に西武新宿線・新所沢駅前にパルコを出店する計画があった。
・ニューアバーリズム
「なんだ、ニューアーバリズムが目指しているのは日本のまちじゃないか」
・都心から転出する理由は子どもです。子どもが生まれたら、広い家を求めて郊外に住む必要が出てくる。それが嫌だから、子どもを産まない人が増えた。結果、転出が減ったのです。
・都市問題が少子化問題につながっているのです。国土交通省の問題は、実は、厚生労働省の問題でもあるわけです。
・定年後の男性が昼間でも元気に歩いているまちのほうがはるかにまともです。彼らがNPOで活動したり、地元で起業したり、お店を開いたり、いろいろな活動をすれば、子どもたちは、いろいろな大人の男性の姿を見ながら育つことができる。
多様性の時代ですね。